本文は「ENSINO DE CIENCIAS VIA TELEMATICA(情報機器を通じた科学教育)
BOLETIM INFORMATIVO No.6-USP(junho 1996)」のスカイプロジェクトに関する記述を翻訳したものです。

SKY PROJECT

(イントロダクション)

最近新しい情報技術が生まれています。同時に新しい考え方と新しい行動が起こっています。学校にとってこのような新しいものが無視できなくなくなっています。もし、生徒たちに新しいチャンスを与えたければ、どんどんそのようなテクノロジーを使う必要があるでしょう。 スカイプロジェクトは、そのような新しい情報技術を利用して、小学生の子供達に科学を学ばせたい。スカイプロジェクトは、いろいろな科学者たちが現象を理解するため何世紀もかかったものを、子供達が自ら発見し、理解することに役立つものです。

スカイプロジェクトは北半球と南半球に住む全ての子供達のために計画されたものです。 スカイプロジェクトは、太陽が地球にあたったときにどのぐらいの影を投影するかを子供たちが観察することを内容とします。その影の長さの変化や、方向(北か南)、正午の温度や、気候の特徴などを測定、分析することによって、子供達は地球が動いていること(自転)や太陽の周りを回っていること(公転)が自ずと分かるようになります。さらに、夜と昼がなぜあるのか、 そして四季がなぜあるかが分かってきます。

このプロジェクトを行うためには、必要条件としてインターネットを利用することと情報処理を行うことが必要です。このプロジェクトの中で、生徒たちは単に実験の手順を覚えることだけではなく、それ以上に幅広い視野を持ち、想像力を養うことができます。例えば、インターネットを通じた情報交換には主に英語が使われていますが、これは外国語を覚えようとする刺激になります。そして、地理の分野でいえば、情報が送られてくる各国の気候や、高度や、緯度や、時差に興味を持つようになります。数学の分野では、幾何学の基礎が自然に身に付くようになります。

データのやり取りは毎週インターネットを通じて行われています。私たちはブラジル国内の22の学校(サンパウロ、クリチバ(パラナ)、マットグロッソ、マットグロッソ・ド・スウ)とコネクションをしています。また、イギリス、アメリカ、スウェーデンともコネクションしています。 スカイプロジェクトはサンパウロ大学の天文学とGeofisico学の学会のメンバーであるロベルト・ボスコ博士とサンパウロ大学の物理学者であり、教育学修士でもあるガストン・エンヒケス・コンチャ先生が担当しているプロジェクトです。


(FAQ)

Q;未来の学校の中のスカイプロジェクトはどのようにして生まれたか?

  A;スカイプロジェクトの担当者でもあるネリオ・ビソ先生が部屋を借りようとリバプール(イギリス)の不動産屋にいったときのことです。家を借りるにあたって先生は窓が北側に向いている部屋を一所懸命探しました。ところが不動産屋はこう言ったそうです。「冬になったら冷凍死してしまうよ。」その時初めて彼は自分が北半球にいることを実感したそうです。実体験の中での発見。これがきっかけとなりスカイプロジェクトは生まれました。

Q;小学生に天文学を教科として取り入れる必要はあるのか?

A;あります。天文学のなかには地理、物理、歴史などのコンセプトが与えられます。生徒は自分が住んでいるところ、すなわち地球のこと、太陽、月、星のこと、さらには宇宙のことを知る必要があります。それは我々の生活に密接にかかわっているからです。私立の中学校では天文学を教えている学校もあります。私から言わせれば、もっと以前に教える必要があると考えます。

Q;スカイプロジェクトはどういうメリットがあるのか?

A;このプロジェクトは生徒が自分で発見して、新しいコンセプトをディスカッションすることができます。いままで自分が学んだことを復習、再考することができます。そして、地球の自転のことや、1年間の四季を実体験できる、それはすばらしいことです。また、同じプロジェクトの中で、生徒と先生が一緒になって研究することが生徒を喜ばせます。そして、天文学者や科学者と直接話ができることも生徒にとっておもしろいことです。

A;いままでこのようなテーマを生徒にどのように与えたらよいか分からなかったと思います。たぶん模型や本を利用して教えていたことでしょう。しかし、生徒にほうきの棒一本と、ソフトとコンピュータとインターネットの利用をさせてあげるだけで本物の天文学者と同じ体験をさせてあげられるのです。それは格段の差でしょう。

Q;生徒がスカイプロジェクトに参加するために何が必要ですか?

A;それはまず先生です。先生がきっかけを与えれば99%の生徒は興味を示します。それが全ての始まりです。

「未来の学校」は他の学校にも機会を提供しています。生徒にきっかけを与えることで、いろいろな国々の人々と話をしたり、新しいテクノロジーやインターネットを使って、生徒は自分で何か新しいことを学んでゆくようになるでしょう。


(次はスカイプロジェクトに参加した生徒の感想です。)

  1. 小学校4年生-I.E.Santo Ivo

    太陽はいつも東からでてくるのね。だけどでてくる位置が変わっていくことを知りました。いつも東なんだけど、毎日ちょとずつでてくる位置が変わっていくのね。

  2. 小学校5年生-Liceu Di Thiene

    スカイプロジェクトに参加することはとてもおもしろいよ。木曜日に雨が降ってできないとつまらないな。

  3. 学年不明-Colegio Cruzeiro do Sul

    太陽の影を計って一日の本当の正午がわかるのがおもしろくって、いつも楽しみにしています。もっともっといろんな人と友達になって、いろんなことを覚えて情報交換をしたいと思います。

  4. 小学校6年生-EEPG Idalina M.C.Sodre

    わたしはコンピュータのことは知りませんでした。テレビのなかで知りませんでした。ただの流行の話だと思ってました。でも、今はスカイプロジェクトに参加して、コンピュータが欲しくなりました。だってインターネットに入ることもできるんだもの。

この翻訳文はスカイプロジェクトを日本で普及させるため、メンバーの許可を得て、TERRAが訳したものです。現在、インターネット設備を既に教育に活用している100校プロジェクトの小学校にあてて参加を呼びかけておりますが、設備のない小学校に対して、場を用意して参加していただくことも検討しております。お問い合わせご連絡は下記までお願いいたします。


TERRA(Yoshinori e Midori)
〒273 千葉県船橋市金杉台2-2-15-501
Tel. 0474-47-4206 E-mail: alisa@nisiq.net