N邸計画

主要用途           専 用 住 宅

延床面積     140,98平米(42,64坪)

1階床面積      72,87平米(22,04坪)

2階床面積     61,48平米(18,59坪)

ロフト階床面積   18,73平米( 5,66坪)

階数構造       2階建木造軸組工法

        主な業務      設計監理(構造:イケダ建築設計室)

施  工        (株)総和建設

所 在 地      千葉県松戸市新松戸


 

設計コンセプト

千葉県松戸市新松戸における地元開発業者の5区画の開発事業の内の1区画の住宅建設計画であり、『建築条件付き(建築の施工を条件に土地の販売をする事業形態)』という条件の基、計画進行し竣工した住宅である。良好な都市的住宅地の街並みにおいて、確固たる『オリジナリティ』の創出や『プライバシィ』を保ちながらも『奥行感』や『開放感』、『光』や『風』を得る事が出来る様、下記のごとく考えた。

キーワード;広がり・開放感

建物ボリュームを『南』と『北』に2分割し、南側の建物ボリュ−ムと等しいボリュ−ムの『中庭』を2分割した建物の間に挿入する。それにより、この建物の為だけの『外部(中庭)』を創出する。この『中庭』は全ての部屋の借景となり、通り抜ける視界は『内』と『外』を一体化し、同時に相互間の『プライバシィ』の確保を確実なものとする。リビングの一部が中庭のボリュームと交差し、内と外が微妙に絡み合い『内なる外、外なる内』を造り出す。

平面構成や断面構成等、空間構成を簡素化することにより、『プライベ−ト』や『パブリック』等の『ゾーン』の明確化を計る。1階を『パブリック』ゾーン、2階を『プライベート』ゾーンとし、敷地条件や隣接住戸の設置状況に左右されないリビング空間や各個室の創出を意図する。1階の『中庭』や2階のテラスは、簡素化された空間に『変化』と『ダイナミズム』を与える。

『中庭』により建築が二分されたことにより、隣接住戸の設置状況に関係なく、1・2階共に全ての部屋が南面化し、日照を得る事が出来る。『中庭』を介し、入る『風』は穏やかになり、各部屋に心地良く流れ込むであろう。 

<完成後記>

一般的な流れ(基本設計及び実施設計終了後、施工業者を決定するやり方)と違い、当初から施工業者が決定されている事が、空間造りやコスト面、その施工業者の持っている技術力等で、建主様にとって不利にならぬ様、見積りのやり方、材料の選定、施工方法等、施工業者に対し、設計を進める上での条件設定を注意深く行った。施工業者による設計図書の理解の度合いや施工方法に対する認識のずれ等多々あったが、その都度実際に手を動かす各業種の職方達と何度となく打合せを重ねる事で解決へと導く様努力した。その結果として、当初に目的とした『空間造り』にほぼ成功していると自負している。

 


 

Model

   

    

 


外観

     

      

    

 


内観

1階

   

     

   

     

 

2階

    

     

   

    

 

2階テラス2

    

   

1階の中庭が建築化された壁と床に囲まれた堅牢感のある開放感に対し、2階のテラスはファイバ−グレ−チングとガラスの使用により軽快感のある開放感を意図する。1階に対し、2階のファイバ−グレ−チングはまるで『水盤』の様な表情を与え、使用目的以上の視覚的効果をもたらす。

 


ル−フバルコニ−

   

ロフト階から出れるルーフバルコニ−は、空へと向かう開放感を満喫でき、近所の河川敷で行われる花火大会等の物見台として、更なる団欒の場を与える事を意図している。ついビ−ルの量が増えそうである。

 


外構

中庭1

  

中庭2

     

リビングから続くウッドデッキの中庭2は、外部でありながら内部的な使用が可能となり、吹き抜けを持つリビングへ更なる広がりと奥行きを与える。小さいお子さん達の夏場のプールやバ−ベキュ−等、家族の楽しい場面の提供が可能となる。ファイバーグレーチングからの光は、時間と共に豊かな表情を与える。

 


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