常設展い 下関の海


小瀬戸
撮影日:いろいろ

 下関本土と、その南端に位置する彦島の間にはまるで川のような瀬戸があります。昔は大半の部分でもっと幅が広くて、このように狭い海峡であったのは現在彦島有料道路が通っている日本海側の一部だけだったそうです。他の部分は本土側から島に向かってどんどん埋め立てが進んで、ついにこのような状態になりました。本土と島を結ぶのは東から順に、一般道路で無料の「関彦橋(かんげんきょう)」、閉鎖時は普通に車両通行できる水門、彦島有料道路の一部「彦島大橋」の3つです。


 小瀬戸の東の端近くに来ています。左端に写っている岸壁は本土、右奥の船が入っているドックがあるのは彦島です。両方とも三菱重工下関造船所の敷地です。正面奥に当たる東方向、左右に広がるのが関門海峡です。道路に例えると三叉路で路地から大通りに出るような感じですね。左折して東北に進めば周防灘(瀬戸内海)、右折して南西に進めば響灘(日本海)に出ます。小瀬戸をバックする(西に進む)と響灘に出て関門海峡の日本海(西)側出口に合流です。1998/09/21 (40KB)


 前(東)を向いたままバックしてきました(もちろん歩くときはちゃんと向きを変えて前を見て歩いたわよ)。実はここまで来て、上の写真が失敗だったことに気が付いたのです。なんと先日キリギリスの産卵をマクロ撮影したときに焦点を調節したまま元に戻すのを忘れていたのです。ですから上の写真はピンぼけになっていると思うのですが。
 私の頭の上、右後方はそろそろJRの鉄橋です。本州西端の下関駅を出た列車は小瀬戸を渡る鉄橋を通って彦島に入り、そして関門鉄道トンネルをくぐって九州に行きます。   1998/09/21 (48KB)


 これは上の写真とは別の日に撮影しました。ぶれているのは電車の中から撮ったからです。そうです、このとき浅葱は九州方面行きの電車に乗って、デジカメを手にして車窓に張りついていたのです。高いところから撮影したら全景が見渡せるかなと思っていたのです。小瀬戸を渡る鉄橋のど真ん中から見た風景を撮りたかったのですが電車って結構速いのでタイミングをはずしました。何回かシャッターを切って、いちばんまともなのがこれです。サイバーショットには連写機能があるらしいですけど、実は使い方がよくわからん。1998/02/05 (43KB)


 前(東)を向いたまま、JRの鉄橋の下をくぐってさらにバックです。鉄橋はずっと前のほうに見えていますがおわかりでしょうか? 私の頭の上、右後方はそろそろ関彦橋です。しかし車の場合は私が今いるこの瀬戸のそばからすぐに橋を渡ることはできません。アーチ型になって瀬戸をまたいでいる橋は瀬戸の幅よりかなり長いのです。いったん瀬戸を離れてカーブをぐるっと回って橋につながる道路に出ます。歩行者は橋げたの真下から階段で橋の上に上がれます。1998/09/21 (42KB)


 関彦橋の上に来ました。ここは橋の真ん中、一番高いところです。前方に先ほどのJRの鉄橋が見えます。向かって右手の九州方面からの電車が鉄橋を渡って行きました。 1998/09/21(43KB)


 直前までの写真はすべて東を向いて撮影したものです。普通は前に進んで行くのでしょうけれど、ここまで浅葱はずっと後ろに下がって来ました。この写真は橋の上で「回れ右」をして撮影したもので、前方が西になります。もちろんその場で後ろを向いたのではなくて、片側2車線でカーブしていて(橋と言っても道路みたいなものです)しかも坂の頂上であるという、左右の見通しがたいへん悪いこの場所を横断して向こう側に移動したのです。良い写真を撮ろうとするならばそのくらいの努力は必要です。で、向こうの方に写っているのは水門です。1998/09/21 (38KB)


 ここから先は海べりを歩いていけるのかどうか道がわかりません。それにこの日は時間もありませんでした。またいつか改めて取材に出かけることにしましょう。それでは過去の写真でこの先響灘(日本海)に出るまでの様子をごらんください。


 前の写真から私が向いている方向が一転して西になりました。関彦橋の西に水門がありましたが、今その水門に来ています。水門は普段閉まっているときは普通の橋と同じように人も車も行き来できます。水門の西側の端っこに立って、さらに西を見ています。この先しばらく進むと右手・本土側に下関漁港があります。響灘に浮かぶ六連(むつれ)島行きの市営渡船「六連丸」も出ている港です。1998/02/11(36KB)


 漁港から先、響灘に出るまでは車での行き方は知りません。しかし先日浅葱が小瀬戸を通って響灘に出る六連丸に乗って島に探検に行ったとき船上から写真を撮っていますので参考にしてください。
 ここは彦島有料道路の彦島大橋の上です。ここでまた浅葱は向きを変えて東を向いています。JRの鉄橋、関彦橋、水門、漁港はすべて、この写真では前方右手奥になります。小瀬戸はこの大橋の下あたりでおしまいになり、その先は響灘です。左端に写っている白いものは大橋の欄干です。水門のところから瀬戸べりを歩いてここまで来ても、大橋には上がれません。この橋につながる道路に出るには相当距離があります。
 彦島大橋の上からの響灘の眺めは「響灘」でご紹介しています。1998/02/11 (43KB)


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