下関の本土とその南の彦島(ひこしま)の間は小瀬戸と言います。昔はもっと幅の広い海峡だったそうですが、本土側が島に向かって埋め立てられていき、橋も架かって陸続きになっています(私が物心ついたときはすでに今と同じ状態でした)。
両者を結ぶのは、本土の南端から続く片側2車線の県道(だと思うんだけど)である関彦橋、日本海側を走る彦島有料道路の彦島大橋、それと市道から渡る水門です。水門はたぶん都市地図には正確に記載されていないのではないかと思います。地元の人の勝手口という感じです。
水門は開閉するときに路面が持ち上がって車は通行止めになります。行ってみようと思うときに限って「水門通行止め 関彦橋へ」と表示板が出ていて、今回ようやく晴天日に撮影できました。
なにがなんだかよくわかりませんね。
左折すると水門になります。右手前から左奥に道路が走っていますね。こちらが本土(北)で向こうが彦島(南)です。手前に走っているのは引き込み線です。この線路、まだ使っているのかしら? (52KB)
このように片側1車線の橋として使われているわけです。歩道も片側だけですがあります。
通行止めの時は踏切にあるような遮断機が下りてくるのです(見たことはありませんけど、道路脇に信号機とそれがあるので)。 (53KB)
歩道を歩いていると「通行止めの時は歩行者は矢印の方向へ」という意味の看板がありました。
通行止めではないけれど、指示に従ってそちらに行ってみました。車道に平行な歩道から左(東)のほうに何メートルか離れたところにこのような柱があって、歩行者と自転車はその下をくぐるようになっています。その距離はこれまた数メートルでしかありませんが、ここにも信号と遮断機がありました。(50KB)
その人道の橋の上から車道側(西)を見たところです。この下が水路です。その幅は普通車3台分ぐらいでしょうか? 何度も言いますがこれは川ではなくて海です。前方(西)に進んでいくと響灘(日本海)に出ます。出口の上が彦島有料道路の彦島大橋になります。
車道の向こう側にこの人道と同じようなコンクリート製の柱がありますね。左右対称な構造なのでしょうか(あとで向こうの柱にも行ってみましょう)。(45KB)
逆光になるとわかっていましたが、その場で後ろ(東)を振り返ってみました。
わかりにくいですが前方(振り返ったので東です)は関彦橋です。この方向に進んでいくと関門海峡(瀬戸内海方向)に合流します。(38KB)
先ほどの人道から車道の上にやってきました。下が水路です。あとで行ってみましょうと言った西側の柱がこれです。側面から見ると門の蓋を支持する柱だということがわかります。上の方に滑車が付いていてワイヤーで吊り上げるようですね。よく見るとそれは東西のコンクリート柱も車道そばの鉄製柱(薄緑色)も同じようです。それにしても、こんなに狭い瀬戸の流れをコントロールする必要があるのでしょうか。よくわかりません。(44KB)
車道から西側のコンクリート柱に移動する途中のスペースにこんなものがありました。
昭和天皇ご夫妻の行幸啓記念、昭和三十九年十月とか書いてあります。ということは浅葱よりちょうど1歳年上なのですね、この木は。えっ? そうすると33歳? それにしては大きくなっていませんね。場所が悪いかな。(57KB)
はい、やってきました西側の柱です。思ったとおり左右対称のようですね。先ほどの柱と同様に信号と遮断機があります。つまり、この人道、柱をくぐり抜けて一歩足を踏み入れると、そこは水門のまさに門の上の縁(ふち)だったわけです。門の蓋が吊り上げられて水門が開いたときは、歩くべき橋がそこになはいということです。だから遮断機があるのですね。なかったら、よそ見をしながら歩く浅葱はそうと知らずに水路に落ちて外海に流されていたかも知れません。(47KB)
人道の柱そばから西側を見てみました。さきほども書きましたが、この先が響灘(日本海)につながります。
そうじゃないと、この瀬戸に浮かんでいるこの船たちに、「ちょっとあんたたち、いったいどこから来たのかね? 水門が開いていてもその図体では通れないでしょ」と質問を浴びせなくてはならない。響灘方面から進入してきたのです。(36KB)
2月26日の昼休み、彦島老の山公園に取材に出掛けたおりに発見しました。
そのときは赤信号になって水門は通行不可だったんですけど、これについてはちゃんと看板があって誰でもわかるようになっていたのですね。しかし、欄外の一文は意味不明なんですけど??? (52KB)
このように遮断機が下りて路面が滑車とワイヤで持ち上げられて、「橋」は通れなくなっていました。もちろん初めて見ました。しかし、これではあまりにも危なっかしいですねぇ〜 子供だったら遊んでいるうちに転落することだってありそうです。良い子のみなさんは危険ですので水門付近では遊ばないようにしましょう。(50KB)
遮断機の脇をすり抜けて中に入りました。カメラがここまで踏み込むのは世界初だったりして? そうだよね、こんなくだらないもの撮影する人なんて、そうそういないよね。
ブッツリと道が途切れています。これ以上のぞき込むと落ちそうで怖いです。(53KB)
怖いと言いながらもここまで来ました。
遮断機には「船舶航行のため水門は通行できません」とかいう意味の札がぶら下がっていましたが、たったこれだけの幅でも通れる船舶って手こぎボート? それに、車道部分の路面は吊り上げられていたけど、東西の人道部分の路面は下りたままでした。これじゃ手こぎボートも通れないと思うけどねぇ。いったいどうなっているんだか? (50KB)