村山英和の「フットボールを考える」 
西日本ジュニアトーナメント準決勝、内外電機マーヴィーズvsオクトーバーベア―ズ(2001/6/10)
皆様こんにちは,村山です。
今回は,6月10日,長居球技場で行われた西日本ジュニアトーナメント準決勝,内外電機マーヴィーズvsオクトーバーベア―ズの試合を観戦しましたので,その観戦記を伝えたいと思いますので宜しくお願いします。
5月27日,オクトーバーベア―ズは福岡パイレーツに勝ち,3年連続九州代表として,関西のチームとの対戦が決まった。1999年の阪急ブルーインズとの対戦は7−14,2000年の全日空ホークアイとの試合は6−13と惜敗し,今年こそ関西のチームに勝利と意気込み,坂本監督,藤井攻主将のもと昨年末より挑んできたのはHP等で痛い程わかった。
僕自身,最近何故ここまでこのチームを追いかけているのだろうと疑問に思う事がある。でもその価値があるチームである事はチームの特性という以外ない。僕がこのチームに在籍したのは高々2年半,しかしこの2年半が僕の人生においてやり残した課題も含め大きなウェイトを占めていた。多分,はたから見ると東京から大阪にわざわざ応援にいる事等でアホやないかと思う人もいるだろう。しかし最近はアホと思われても,自分自身が好きで行っているのであれば別にどう思われようが関係ないと思っている。だからこの試合,ここまでベア―ズがやってきた事を自分の目で見たかった。
僕は前日より高速深夜バスで大阪へ乗り込み,掲示板の情報のみを便りに東洋ホテルへと向う。そこで久保君,隈君,新宮君と会う。暫くして久保君の車に乗せていただき,長居球技場へ。この時の車の中では楽しい会話をさせて頂いた。(新宮君,城土さんに宜しく)ベア―ズの面々は段々集まってくる。暫くして藤井主将から第一試合のVTR撮影依頼を受けた。僕は,喜んで引き受けた。(あまり上手く撮れているとは思えません。)第一試合はフューチャーズvs名古屋サイクロンズ戦。結果から言うと6−0.名古屋サイクロンズの勝利であったが,気になったのが風であった。
14時30分,晴天の中,キックオフ。
その前に相手内外電機の事について述べておきたい。内外電機とベア―ズは’97年に対戦している。その時も僕は観に行った。僕の記憶が正しければ35−6で負けた。その時の内外電機の印象はとにかくよく鍛えられた,特にオプションのタイミングとパスの精度が高いという印象だったがベア―ズも随所にいいところを見せていた。そして4年ぶりの対戦。
ベア―ズのリターンで試合開始。
第1QTR,ともに互角の展開。今季看板のディフェンスは相手のランプレーに対し,何度もロスタックルにしとめる。オフェンスもランプレーでコンスタントにゲインをするものの,パスが通らず,また風下も相まって苦しいフィールドポジションを許す。そして第2QTR開始早々、相手に先制FGを許す。しかしこのシリーズのディフェンスは3回のプレーをノーゲインに抑えていたのには特筆に価する。
そして風上の第2QTR,ベア―ズはQB#7風早選手からWR#4古藤選手へのパスで逆転。7−3で前半を折り返す。この時のベンチのムードは最高だった。
後半開始。ベア―ズは第3QTRに風下,第4QTRに風上となるフィールドポジションを選択し,ベア―ズのキックオフで試合再開。最初のシリーズでディフェンスがインターセプトしオフェンスに攻撃権を渡す。しかしこの攻撃を3回で抑えられパント。続く内外電機の攻撃。この時の内外電機はまるで風上を計算したかのように,それとも勝負は第3QTRと言わんばかりにパス攻撃を仕掛けてきた。このパス攻撃が通りまくり敵陣へ入る。しかしベア―ズディフェンスも粘り第4down。ここで内外電機はギャンブルを選択。微妙なプレーだったがTDを許す。10−7。
3点差で直後の攻撃で風上の第4QTRへ。しかし思うようにオフェンスが進まず,ここで痛恨のパントリターンTDを許す。ベア―ズも次のシリーズに敵陣に攻め込み,TDと思われたパスも反則で取り消し。そして無情にも時間は過ぎ,タイムUP。16−7。負けた。これで3年連続の惜敗。毎年少しずつ関西のチームに近付いているが今年も勝てなかった。
まず今回の試合に関して,ゲームメイクの差を痛感しました。選手,スタッフの皆さんはどう思っていたかわかりませんが,第1QTR,自陣深くで第4ダウンとなるシチュエーションがありました。この時インバウンズでダウンしたため時計は進んでいましたが,残り時間数十秒を残し内外電機はタイムアウトを取りました。即ち風下からパントを蹴らせた訳です。このプレーは目に見えない物凄く大きなプレーだったと思います。何故ならば,次のシリーズディフェンスはノーゲインに抑えているにも関わらず,FGを決められた訳です。
そして第3QTRの内外電機のTDシリーズも風上の利を活かされてしまいました。ここらへんが関西のチームのフットボールを知っているいやらしさです。逆に言えば第3QTR,ディフェンスがインターセプトで奪った後のオフェンス最初のシリーズの第3down3程度の距離でのプレーがターニングポイントだった気もします。
それからここ3年オフェンスはリードされた時の精神的な体力と言い方をしていいのかわかりませんが,まだ1本取れば逆転出来るシチュエーションでも,その精神的な体力と言うか持久力が急激になくなるような気がしてなりません。多分関西のチームという見えないプレッシャー,10分QTRゲームの難しさがあるのかどうなのかわかりません。しかしもっと自身を持ってまわりのみんなを信用して,同じ意識でハドルをブレイクすれば,絶対に逆転出来たと思います。即ちみんなが逆転する為の共通のシナリオを頭に描いて挑むべきであると思います。
偉そうな事を言って申し訳ないのですがこれが今回私のゲームに関するいくつかの所感です。
これで関西のチームとの真剣勝負は1年後にしか来ません。が勝つまで挑戦し続けて下さい。エルウェーは3回スーパーボウルに負けてそれから這い上がってきました。マイケルジョーダン率いるシカゴブルズもボストンセルティクス,デトロイトピストンズに叩きのめされ,それでも這い上がって3peat(3連覇)を達成しました。とことん勝ちにこだわってください。僕はこの試合を通じて関西に勝つためのラストピースが何なのかおぼろげながら見えてきました。それは本気で勝ちたいと思ったらチームの全員がその勝ちたい気持ちを前面に出す事だと思います。
それから最後に,坂本監督,藤井攻主将以下の皆様お疲れ様でした。スタッフ,トレーナーの皆さんお疲れ様でした。それからいつも関西に応援に来てくださるOBの方(名前を存じ上げないのですが申し訳ありません)美味しいビール頂き有難う御座いました。高久さん,楠見さん,馬場&都地夫妻,在間君,本郷君お久しぶりでした。会えて良かったです。
僕が今回印象的だったのは,坂本監督の今回の試合に至る過程でのチームに関する思いの表れたメールや統率でした。それからDE#99新京選手の試合後の無念の表情でした。
これから暫く気分が悪いと思いますが,この悔しさを忘れずにもう一度藤井攻主将の掲げたスローガンを思い出し頑張ってください。僕も今後も応援し続けますので宜しくお願いします。それでは・・・
文責 村山 英和
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