村山英和の「フットボールを考える」 
関東大学リーグ戦,中央vs.横国,日大vs.明治,東大vs.関東学院(2001/10/8)
皆さん,こんにちは村山です。最近試合は観に行っているのですが,なかなか試合経過を憶えてなかったり,何やかんやで書けていません。先日もシルバースター VS 五洋戦を平日観に行ったのですが,漠然としか試合経過を憶えておらず,多少スランプに陥っております。しかしながらそうも言っておられません。今回はは10月8日に等々力球場で行われた,関東大学リーグ戦についてお伝えしますので宜しくお願いします。
10月8日,3連休の最終日,関東大学リーグ戦を観に行く事にした。当初はオクトーバーベア―ズ坂本監督との観戦の予定だったが,監督が都合で行く事が出来なくなり,朝起きてやる事がなかったので,天気が悪そうな気配にも関わらず等々力球場へ行く事にした。
大学の試合を観に行くのは,久しぶりだ。と言っても9月15日のリクルートVS五洋戦の行われた日には専修 VS 慶応があっていたので,今年2度目の大学の試合観戦となる。
まあ,特に最近思うのは,自分にはホント趣味がないという事と休みの計画の立て方が下手であるという事である。僕は中学,高校バスケット部,大学からアメリカンフットボール部と所謂,部活動をずっと続けて来た。そして社会人になってもフットボールを続けている。となると普段人が休みのときに必然的に練習や試合が組み込まれる事になる。ましてや学生の頃などは,人が長い休みを取っている時ほど,練習はきつくなる一方で貴重な休みは身体を休めるという事で大半を過ごした。その習慣は今でも残っていて,よく「休みの日は何しているんですか?」と聞かれると「寝ている」,もしくは「ドライブ」と答える。たまに「ひとりで焼肉を食いに行く」と言うとそれこそ僕の行動を完全否定される事もある。恐らく僕の感覚は一般の人の感覚からは大きくずれているのであろう。最近はようやくそれでもいいんじゃないかと開き直っているが・・・
と言う事でこの日も助手席には関東社会人X3リーグ以下のフットボールのパンフレットが丁寧に座ってくれている。まあいつもの事であるが,天気と同様パッとしない。
それから,今更ながら改めてオクトーバーベア―ズのHPを運営されている坂本監督,楠見さんには感謝をしたい。実は,最近よく僕のコラムを読んで感想を下さる人がいる。代表的な例で言えば,ベア―ズOBの岡崎さんである。先日も「村山,お前専門家っちゅうか,もう完全に評論家みたいやなあ。スポーツライター出来るで〜。。。」って言われた。とんでもない。前述のように只暇だから観に行ってその感想を書いているだけだし,別に選手に取材するほどでもなければ,シャイで人見知りの僕がそんな事をするはずもない。そしてその思うところをこういう風に載せて頂いているというの事を感謝したいのである。
話は大きく逸れたので元に戻そう。10月8日,神奈川県川崎市にある等々力球場に行った。等々力球場は本来は人工芝の野球場である。昨年位から,関東の試合が行われるようになったと記憶しているが,定かではない。車で向っていると雨が降ってきた。今更引き返す訳にも行かないし釣り掘に行く訳にもいかないので,コンビニでビニール傘と合羽と広島風お好み焼きを買い,12時過ぎに到着。
丁度,中央大学ラクーンズ(以下中大)と横浜国大マスティフス(以下横国)の試合の第3QTRの途中だった。その時の得点は28−9中央リード。横国はショットガンからの攻撃で果敢に中央大守備を攻めていたがやはり中大の守備を切り崩す事は出来ない。しかし横国ディフェンスは中央オフェンスに対し,何度もファンブルフォース等によりターンオーバーを誘発させ,集中力を持続させていた。
第4QTRに入った。リードを許しながらも検討していた横国だが,横国自陣深いところからのパントがパンターの手をすり抜けセーフティー,追加点を許してしまう。その後の攻撃でもTDを追加され37−9となるが,横国も最後まで粘りを見せゴール前まで攻め入る。しかしながら無情のタイムアップ。
ファイナルスコア,37−9で中央の勝利。中央の選手はかなりトレーニングしているような骨格のしっかりした選手が目に付いた。ちなみにラインのスプリットは狭い。
続いての試合は日本大学フェニックス VS 明治大学グリフィンズ,(以下日大,明治)。今年日大は関東学院大学に初戦で敗れ,また横国にもTD1本差での勝利と苦戦が続いている。僕が学生の頃,もう10年も前になるが,その頃には考えられない現象が起こっている。丁度僕が大学2年の頃を最後に甲子園に日大は出場していない。しかし,それでも日大は幾多の名選手を輩出し,選手達は日本のフットボール界をリードして来たと僕は思っている。先日シルバースター VS 五洋戦を一緒に観戦した正川さんも心配しておられた。その日大の不振振りが何故なのか,確認する事となった。
試合は序盤から明治のペース。Tフォーメーションからのスィ―プやオフタックルがコンスタントなゲインを重ねる。しかし日大も何とか凌ぎ,そして続く攻撃で敵陣奥深くまで攻め入るものの,エンドゾーン内でフリーのレシーバーへ投じた山なりのボールは明治DB陣にカットされたりと,決め手を欠き得点する事が出来ない。
試合が動いたのは第2QTR。明治がコンスタントなゲインによりゴール前に攻め入ると,あまりに遠くでしかも明治のプレーが速過ぎて見えなかったが,何かリバースかクロスのようなプレーで先制のTDを奪う。7−0。そして後半に入り,明治は追加点を上げ,そして明治のパントを日大リターナーがファンブルし(それともタッチしてしまったのか?またも僕の観戦ポイントから一番離れたところで事件は起こった・・・)それをエンドゾーンで押さえられTD。20−0となる。
日大のショットガン攻撃は雨の影響もあったとは思うが,少しずつタイミングにズレが生じている。パスにしても,ランにしても少しずつタイミングが遅いのである。レシーバーは明らかにフリーになっている場面もあるが,パスが通らない。そして苦し紛れにサイドラインに投げ出すシーンが多く見られた。ディフェンスは,やはりランプレー特にオープンの守備に問題有りと僕は感じた。
第4QTRに入っても,明治の攻撃は止まらず,オプションピッチを受けたRBの選手が独走によりTDを奪い27−0。
その後,明治の4th ダウン ギャンブルのランプレーで日大ディフェンスが明治RBからボールを奪い取り,そのままTDを奪い27−7となったが,追撃もこれが精一杯だった。
ファイナルスコア,27−7で明治の勝利となった。日大にとっては厳しい戦いだった。日大は残る試合は現在迄全勝のチーム,法政,中央,東大(順適当)である。今後も苦しい戦いが予想されるが,このまま終わってしまうんだろうか。そんな事は寂しすぎるんではないか?昔は全盛期の北の湖の様に憎たらしい程強く,例え甲子園に行けなくなって10年経っても,今までずっと関東選手権(昔はパルサーボウルと言っていたが)の決勝やプレーオフには欠かさず出ていたのだから・・・いつもの事だが父兄の方々も熱心に見に来られている。関東は日大が強くないと面白くない。意地を見せて欲しい。
第3試合は東京大学ウォリア―ズ VS 関東学院大学ハリケーンズ(以下,東大,関東学院)。この試合はフットボールがトータルのスポーツだというのを感じた試合だった。
試合前,僕はフェンスにへばりつき,関東学院の練習を見ていた。彼等はそのプレーのタイミングから,当たり前かもしれないがかなり練習を積んでいるように思えた。とにかくRBが速い。そしてレシーバー陣もシュアなキャッチをみせる。日大に勝った訳も納得できる。
16時5分キックオフ。関東学院はコイントスに勝ち,後半チョイスを選択する。東大のリターンで試合は開始。東大は東大の看板のスラント(でいいのかな?要はゾーンブロックのランプレーです)で活路を見出そうとするが,関東学院のセカンダリーの早い集まりの前にゲイン出来ない。東大は3rd ダウン ロングになるとパスを通し,1st ダウンを獲得し地道にゲインをするが得点には至らず,パント。
関東学院も自陣20ydsからの攻撃をパスそしてランで攻め込み,東大陣奥深くに入る。しかし,ここで投じたパスがエンドゾーン内でインターセプトを喫しチャンスを活かす事が出来ない。
試合は早いテンポで第2QTRへ。ここで関東学院の攻撃はまたしても敵陣奥深くに入り,最後は,SBに入った関東学院#5高林選手のランプレーでTDを奪う(このプレーも僕の観戦ポイントから一番離れたところで起こった・・・)。この高林という選手,僕は彼が高校生の時から注目していた。某TD誌の高校生のコーナーを何気なく見ていた頃,攻守蹴でTDを取った選手がいた。それが彼である。その内容は確か,パスでTD,インターセプトリターンTD,パントリターンTDであったと思う。彼のリターンは特に速いと感じる訳ではなく,何か知らぬ間にスルスルと抜けていき,追いつけない程の距離がついてしまう。そんな選手なのだが,その彼がランプレーでTDを取ったのである。
しかし,この後思わぬプレーでゲームの流れが変わった。次のTFPで関東学院のキックをブロック。CB#2不破選手がそのままエンドゾーンに持ち込み6−2。この後の東大のドライブで東大はQB#8関選手からALL JAPAN TE#34黛選手へのTDパスで9−6と逆転。
このまま前半は終わるかと思われたが,続くシリーズの関東学院の攻撃を等々力名物の"うどん"(と言っても食べたのは今日が初めてだが)を買いに行っている間に東大ディフェンス陣がインターセプト。第2QTR残り25秒程度だっただろうか,どんなオフェンスをするんだろうと注目していると,東大は本日もう1人の絶好調のWR#18樫村選手へパスが通り,TD!16−6とし前半を終了した。このパスは見事だった。QBから投げられたボールの球筋を見惚れている間にパスが通り,そのまま樫村選手はエンドゾーンへ駆け抜けていった。それにしても関東学院にとってみれば,何か訳のわからぬうちに逆転を許し,そして点差が離れたと言ったところだろう。
後半に入り,東大は風上を利し,キックオフで今までとは違いまともに蹴ってきた。そしてディフェンスは勝負を掛けた。関東学院が自陣深いところからの攻撃でファンブル。それをそのままリカバーしTD。続くシリーズにまたも3rd ダウン ロングから誰だか忘れたがTDパスが通る。30−6。
第4QTRに入っても,東大は4th ダウン ギャンブルからのランプレーでTDを奪い,37−6。勝負は決した。関東学院はショットガンを使い攻め込もうとするが,東大の前半とはまるで違うディフェンスの前にゲインを奪う事が出来ず,このままの点差で試合は終了した。
感想として,点差程実力差はない。東大は勝負のポイントを確実にものにし,関東学院はそれが出来なかった。そんな感じの試合だった。只,前述の東大TE#34黛選手とWR#18樫村選手の勝負強いキャッチは今後も相手チームにとって脅威となるに違いない。
10月8日の試合のおさらいです。
第一試合,中央大学 VS 横浜国立大学は37−9で中央大学勝利。
第二試合,日本大学 VS 明治大学は27−7で明治大学の勝利
第三試合,東京大学 VS 関東学院大学は37−9で東京大学の勝利です。
関東のこのブロックは面白い。残る試合は,法政,日大,中央,東大の直接対決が残る。何となく今年も法政が強そうな気がするが,学生は試合を重ねる毎に成長していくのでどこがプレーオフに残るのかはっきり言ってわからない。これからの試合,Xリーグ同様,注目していきたい。
その他のトピックスとしては,雨宿りをしている時,ALL JAPAN FBが隣にいた事である。ミーハ―な僕としては嬉しくなった。それはそうと彼は僕と背格好は変わらなかった。彼は僕の大学時代の背番号と同じであり,超高速ダイブ,そしてFBでありながらキックオフ,パントのリターナーをもこなすという彼を僕は好きである。(もちろん,フットボーラーとして・・・)今年に入って一度も見てはいないが,どこかの試合で見てみたいと思う。
最後に,シーズン前の予想がことごとく外れています。XリーグEASTでは予想もしなかった日産が現在無敗(と言ってもあと鹿島,富士通との対戦が残ってますが・・・),CENTRALではOSの調子が初戦から出ないまま,現在1勝1敗。WESTでは電工は3連勝というものの,前年王者アサヒ飲料がクラブベア―ズに敗れ(これはベア―ズには失礼ですがちょっと意外でした),そしてファイニーズも3連敗,しかもイワタニ(小松剛は頑張っているようだ)もブラックイーグルスも敗れはしているものの,なかなか調子がいいと・・・こんなところで,まだまだ修行が足りません。こんな僕を今後とも?宜しくお願いします。
文責 村山 英和
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