村山英和の「フットボールを考える」


第2回 法政大 vs. 日体大(2000/12/3)


 本日は昨日同様埼玉スーパーアリーナに法政vs日体大を観にいく。今日は電車で行った。結構早く着いた。 昨日同様,ゴール裏で観る事に。何故ここで観るのか?それはオフェンス,ディフェンスのアラインやプレーのキーがディフェンス,オフェンスの選手の目と同じレベルで見ることが出来るからである。結構僕はこの位置にハマッてしまっている。

 さあ試合開始。

 法政はいきなり,リバースで一発TDで先制。続いてTD。日体がFGを返すものの,またもTD。日体も最後のシリーズ,パスのみでTDに結びつけた。前半を終えて22−10。前半終了における印象だが,日体一発で持っていかれ過ぎ!しかし法政のプレーのタイミングは見えないくらい速い。あれはほんとラインも40yd4秒台のはずだ。#36のダイブがいきなりSFと1対1だったらとてもじゃないが堪らない。オフェンスは結構ドライブしているが,しかしパスが多い。特にプレーアクションが多い。そしてスラント。こう見るとなんとなく藤山がQBのころ,溝口達の代の九大オフェンスにそっくりだ。レシーバー陣は池末,森と考えればよい。RBは山本,中島幹夫。

 後半,日体大はキッキングのミスから良いフィールドポジションを謙譲し,#36の一発でまたも突き放されこの後は一方的となった。中は止まらん,外も止まらん,プレーアクションは通されるでどうもこうもならなくなった。そして,後半,2TDを返したがオフェンスも本来のバランスで攻める事が出来なかったと思う。ファイナルスコア,65−23法政圧勝だった。

 法政の取り組みには正直感心させられる。はっきり言って世論では関学有利という言葉が囁かれている。俺もそうだと思っていた。がしかし考え直した。法政は強い!間違いなく,近年最強だ!何故なら,UB#36白木のスピードは法制UB史上間違いなくNo.1だと思う。(俺の知っている法政のUBは,深瀬,酒井,福本,稲垣,藤戸,石川,堀田,云々でどいつも凄い奴等ばかりだがスピードが別格だ!)

 ワンバック,フレックスボーン,Iという体型から今までのオプション一辺倒ではなくプレーアクションもまぜた,間違いなく,昨年までの反省を踏まえ,甲子園を見据えて取り組んだオフェンスがそこにあった。そして,ディフェンスも総が厚い。怪我しても怪我しても戦力が落ちない。どうなっているんだろうと思うくらいスーパーアベレージ集団だ。兎に角,近年稀に見る集団を作り上げてきたのは,やはり侮りがたし#1キャプテン志賀隆蔵。

 しかし,疑問である。敢えて批判を覚悟,かつ独断で書くが何故日体大ディフェンスはあのようなリーグ戦と同じ守備をしたのだろう?もしかしたら,していなかったかもしれないが,そうとしか見受けられなかった。去年の甲子園で関学はTVを見て感じた事だが,関学はオプションのみを止めるという無茶苦茶無謀な守備に出たような気がする。DLを3人にして(それは石田力哉がいることによりなせる業ともいえるが),兎に角ラインを絶対にダウンフィールドに出させず,LB陣が深い位置から,プレーを見切って,オプションを潰し,QB,ピッチマンともにマークが付いているという究極のオプション封じをしたわけである。これが所謂,死中活ありということなのか?

 がしかし,今回の日体大には全くそのような守備は見受けることが出来なかった。何故だったのだろう。でも関学の凄いところというか印象的だったのが,あるプレーで石田力哉がオプションでピッチされた法政のTBに追いついて,そのままタックルしたプレーである。彼はDLである。そしてタックルした相手は法政のTBである。彼の能力が凄いと言っているのではない。プレーが終わるまで相手を追いかける姿勢が凄いのである。よく考えれば当たり前の事だが当たり前の事が出来る関学が凄いところなのかもしれない。

 そして足早に電車で帰宅し,簡単なスカウティングリポートをExcelで作成し,末永にメールで送る。兎に角,一生懸命,東北大を勝たせる為,レポートを作り送った。少しは役に立てばいいのだが,果たしていかに・・・

文責 村山 英和

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