村山英和の「フットボールを考える」 
リクルートクラブシーガルズvsアサヒビールシルバースター@横浜スタジアム(2002/11/3)
皆さんこんにちは,村山です。とうとうこのコーナーも今回をもって20回を数える事になりました。まさか自分でもここまで続くとは思っていませんでしたが,皆様の応援のおかげで何とか今に至っております。今後とも宜しくお願い致します。さて今回は11月3日に横浜スタジアムで行われましたXリーグセントラルディビジョンリーグ戦,リクルートクラブシーガルズvsアサヒビールシルバースターの試合についてお伝えしますので,宜しくお願い致します。
11月3日,東京地方の天気は晴れ。久々にXリーグの試合を観に行く事にした。いつもなら1人で観に行くところであるが,今回は友人を誘った。誘った相手は,大学同期で僕等の代の主将であったS君。という事で,僕の住んでいる小平から彼の住んでいる足立区の五反野へ車で迎えに行き,彼をピックアップ。途中,車の中では先日行われた関学vs近大の残り1秒での逆転の事や,松井が抜けた後の巨人はどうなるのか,巨人の斎藤宜之はきっと柳田クラス(多分皆さん知らないだろうなぁ〜)の5番打者になるだろう,・・・等をうだうだとしゃべりながら横浜スタジアムへと向った。
横スタについたのは,14時30分。チケットを購入し,スタンドに入ると,既に第一試合の鹿島ディアーズvs富士通フロンティアーズの試合は終わっており,富士通が14−7で鹿島に勝利したところであった。ここのところ富士通はファイナル6の常連であるが,残念ながら東京スーパーボウルの出場までは至っていない。只,今年のチームは1試合だけ観たのだが,かなりチームとしてまとまりのあるという印象であったから,タレント集団鹿島に勝利したのも頷けるし,今年は東京スーパーボウル出場の有力候補であると僕は思う。
続く試合は,リクルートクラブシーガルズvsアサヒビールシルバースター。この試合迄,リクルートは4勝,シルバースターは3勝1敗。シルバースターはオンワードスカイラークスに1敗しており,この試合を落とすとファイナル6進出がかなり厳しい状況になる為,意地でも勝たなければならない一戦である。
リクルート側の応援席に陣取り,試合開始15時を待つ。それにしてもこの日は寒かった。寒いと予想した為かなり厚着をして来たのは正解だった。そして,両チームの選手入場。セレモニーとなる。コイントスが始まる。S君に「大学時代にコイントスの時,裏と表のどっちをコールする事が多かった?」と尋ねるものの,S君は「忘れた・・・。」まあこんな会話をしていると,リクルートがコイントスに勝ち,後半をチョイス。シルバースターのリターンで試合開始。
まずはシルバースター陣26yds付近からの攻撃で,リクルートディフェンスが3&アウトに抑え,簡単にパントとさせるが,ここでリクルート交替違反の反則によりシルバースターが1st ダウンを獲得。その後,数度1st ダウンを重ね,敵陣へ。そして,3rd ダウンコンバージョンからシルバースターQB#8金岡選手が右にロールアウト。リクルートディフェンスのラッシュを上手くかわし,WR#18藤江選手にパスを通しTD!シルバースターがまず7−0と先制。いつ見ても金岡選手のロールアウトからのパスには恐れ入る。
シルバースターペースで進んだ第1QTR中盤,リクルートにビッグプレーが出る。シルバースターP#10山口選手の蹴ったパントは回転からしてコントロールパントを蹴ろうとしたかに見えたが,それをリクルートリターナー#83清水選手(リクルートの応援団からはシミケンと呼ばれてました)が自陣で直接キャッチすると味方の好ブロックにも助けられ,左サイドライン際をそのまま独走!リターンTDとなった。そしてTFP。ここでS君がリクルートの体型を見ながら「あの体型何だったっけ?」と尋ねたので,僕が「ロンリーセンター・・・。」と答えると,S君は「久々にそれ聞いた・・・。」とまあこんな会話をしている間に通常の体型に戻りキック成功,7−7の同点となる。
ここからは一進一退の攻防となる。特に印象深かったのは,リクルートのディフェンスのタックル。この試合シルバースターのオフェンスラインはリクルートディフェンスラインをかなりオーバーパワーしていたかに見えた。しかしリクルートは,1人でもフリーの選手がいるとその選手がキャリアーを一発で倒してしまう。その為,インサイドのプレーでは,6〜7yds程ゲインするであろうプレーが2〜3ydsで止められ,オープンでは,この1人をかわせば,大きくゲインするであろうと思われるプレーがその1人のタックルにより,逆に大きくロスしてしまう結果となってしまっていた。オフェンスラインにしてみれば,「俺達はちゃんとブロックしている筈なのに何故進まないんだ?」と思うに違いない。でも本当にリクルートの選手のタックルは一発必中なのである。じゃあどうすればいいのか?と僕は思った。あのリクルートディフェンスに対し,RBはかわそうとしてもダメだ。縦に縦に意識していかないと,一発でやられてしまう。只,その走りが出来ていたのが,シルバースターRB#23波武名選手だった。他に気がついたのは,リクルートのGの#50の選手のパワーオフタックルやカウンター時におけるブロック。RBとドンピシャリのタイミングでブロックをし,効果的なゲインを生む源となっていた。そんなこんなの展開の中で第2QTR終盤,リクルートはシルバースター陣奥深くに入り,K#9喜田選手が41ydsのFGを決め10−7となる。その後お互い攻撃権を得るが,得点する事なく10−7,リクルートリードで前半が終了した。
そしてハーフタイムとなるが,先程も述べたが,この試合は異常に寒く,うどんを買いに行ってはみたものの,物凄い長い列の為,時間をずらして買いに行く事にし,ハーフタイムショウを見る。名前は忘れたがあるバンドがシーガルズの歌をスタンドの観客の皆さんと歌いそれをCDにするという企画を行うとか何とかのものであった。そしてそのバンドの方達がリクルートのユニフォームとヘルメットを被って観客と歌い続ける。それにしてもヘルメットを被ったままドラムを叩くドラマーの姿には衝撃を受けたものだった。あと試合を通じて言えた事であるが,リクルートの応援はいつ観に来ても楽しめる。僕も1996年に転勤で東京に来た時に初めて観に行ったリクルートの試合でのマカレナダンスは今でも心に残っているし,毎年新しい試みをし,観客の心を掴んでいく応援は素晴らしいと感じてしまう。
後半,リクルートのリターンで試合は開始。リクルートは後半最初のシリーズをジリジリとドライブし,敵陣奥深く迄攻め入るものの,エンドゾーンでシルバースターCB#34工藤選手にインターセプトを喫し,追加点を奪う事が出来ない。またシルバースターのオフェンスもリクルートディフェンスを前になかなかドライブする事が出来ず,こう着状態が続く。そしてまたもやリクルートにビッグプレー。第3QTR最後のプレーで,今日絶好調の#83清水選手がパントリターンで約60ydsをゲインし,シルバースター陣奥深くに入る。それにしてもこの清水選手は危険な男だ。確か専修大学出身のルーキーの筈だ。ここで第3QTRが終了し,勝負の第4QTRに入る。
シルバースターディフェンスが粘り,3rd ダウンに持ち込むものの,リクルートQB#18高橋選手からWR#87脇田選手へパスが通り,ゴール前へ。そしてパワープレーを2プレーした後の,3rd ダウンでQB高橋選手からTE#94鈴木選手へのプレーアクションパスが決まり,ついにリクルートが突き放し,TFPも決まり17−7となる。後がなくなったシルバースターは相手のパスインターフェアの反則にも助けられ,敵陣深く迄進むものの,金岡選手がエンドゾーンに向って放ったパスはリクルートDB#26久乗選手にエンドゾーン内でインターセプト。続くリクルートの攻撃を抑えて廻って来たシルバースターの攻撃も,またもパスインターフェアの反則で敵陣に進んだものの,最後はギャンブル失敗。そのまま試合が終了し,17−7でリクルートが勝利し,Xリーグセントラルディビジョンの優勝を決めた。
それにしても先程も申したがリクルートのディフェンスの強さ,特にLB,DB陣のタックルの強さが目立った試合だった。自己責任の強さというか,あれだけ個人のタックルが強ければ,ランディフェンスも然ることながら,パスディフェンスにおいて様々なプレッシャーが掛けられると感じた。またシルバースターはこの1敗により,ファイナル6への道がかなり厳しい状況となった。
この試合,6年ぶりに生でフットボールの試合を観戦したというS君であったが,面白い試合だったという感想の他に,金岡選手のスクランブルは大学時代と全然変らないと感心していたものだった。あとどういう訳かイエローフラッグが出ると,表情が曇っていたが大学時代の事でも思い浮かんだのであろうか?
といったところで,帰る事となるが,帰りの車の中ではもっとXリーグを含めたフットボールの試合を盛り上げる為には何をすればいいかと色々と話し合ったものだったが,僕の意見としては,リーグ戦を15分QTRの試合にして欲しいという事と,もっと試合の数を増やして欲しいという事を挙げたものだった。15分QTR制については,たかだか3分と思われるかもしれないが,やはり試合の見応えは増える筈だし,いい試合が増えれば観客も増え,盛り上がる筈である。それからXリーグについては,ファイナル6に進出したチームと入替戦出場となるリーグ最下位のチームを除いて,これからライスボウルまで2ヶ月ある段階で,シーズンが終了してしまう。これは本当に寂しい。ボウルゲームとの日程調整等で難しいかもしれないが是非ともリーグ戦の試合数を増やして欲しいものである。
そんな話をS君としていると,生麦付近でベアーズ坂本監督より電話を頂き,準決勝のパイレーツ戦勝利の連絡を受けた。本当にわざわざ連絡を頂いて有り難かった。次の決勝も頑張って欲しいし,プラムボウル迄行って,フットボールを楽しんで欲しいものである。また山手通りに入り先日NFL OSAKAを一緒に観に行った田中君からも電話が入ったりしたものであった。その後,下北沢でお好み焼きを食べ,S君を送り今日の一日が終わった。僕も今年はなかなかフットボールの観戦が出来ない状態であったが,今後は序々にではあるが,増やしていきたいと思う。といったところで今後とも宜しくお願い致します。
文責 村山 英和
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