村山英和の「フットボールを考える」 
第3回アメリカンフットボールワールドカップ川崎大会 日本代表 vs フランス代表@等々力陸上競技場(2007/7/7)
皆さん、大変ご無沙汰しております。更新が5年にもわたり滞ってしまい申し訳ありません。さて今回はアメリカンフットボールワールドカップが日本で行われるという事で、初戦のフランス戦を観戦して来ました。ホントはビデオでも撮って細かく書こうとか思ったのですが、NHKのBSでも放送していたようですし、細かい事は書かずに思った事、その他諸々を書きたいと思います。
日本で行われるワールドカップという事で見ておかなければならないと思い、現在所属しているチームの監督と共に等々力陸上競技場へ向かった。開始約30分前についたのだが、まあまあ人が入っていると思った。といってもフルキャパの5割程度、まあこんなもんでしょう。川崎市消防局のヘリコプターからのアトラクション?、森元首相の挨拶、両国国歌斉唱、元横綱武蔵丸によるコイントスといった順番で行われ、日本のレシーブで試合は始まった。
日本代表はこのワールドカップに向け合宿、練習、強化試合を重ね45人に代表を絞り込んできたのであるが、強化試合を全く見ていない為、日本代表がどんなプレーをするチームなのかという予備知識が無い状況で試合を観戦する事になった。先ず見るポイントとして、日本代表はどんなフォーメーションを使用して試合に挑むのか?オフェンスメンバーを見るとRBが3人、FB登録がいないので1BACK決定。ゴール前はどうするのか?脇坂とか山中を入れてくるのか?TE登録は#88橋詰と#87黛だがTE付の1BACK体型なのか?両選手とも欧州勢、USAのDE、OLBをコントロール出来るのか?またディフェンスのメンバーを見ているとLB陣は非常にスピードがありそうな面子であるが、大型ラインを前面に押し出したゾーンブロックで来た際に、止める術はあるのか?というところを注目して観る事にした。
最初のオフェンスシリーズ、日本のQBは#13富澤、オフェンスの体型はスプレッドショットガン、TEはスロット、最初のシリーズ日本の攻撃はパントに終わるが、自陣奥深くからのフランスの攻撃の1stプレーで相手QBのカウンターフェイクのプレーを外からDE#59三輪がプレッシャーを掛け、最後はエンドゾーン内でDE#5山中がタックルしセーフティ、日本代表が先取点を奪う。この先取点は非常に大きく、相手の実力がわからない時に早い段階で先取点を取れたのが非常の大きかったと思う。その後の攻撃は自陣25yd付近から。#80米山へのパス等でゴール前に迫ると注目のポイントの一つであるゴール前オフェンス。日本は右TE#92紀平、左TE#43脇坂、WB(FL)#88橋詰、FB#5山中という両TE Iのフォーメーションとし左のパワーオフタックルであっさりとTDを奪う。この段階である程度日本代表オフェンスというのはスプレッド体型からパスで相手をストレッチさせ攻め入り、ゴール前は両TE Iからのパワープレーで組み立ててくるというのが伺えた。非常にシンプルだが実はオフェンスのスピードにこだわるとこういうオフェンスになるという事だと思った。そしてTEをスロットに使うという戦術も納得出来た。その後フランスのキックオフリターンをフランス陣奥深くに押し込めるとディフェンスは完璧に抑える。その後は#80米山のサイドスクリーン、フランスのG前でのインテンショナルセーフティで追加点を上げ、更にまた#80米山のサイドスクリーンで追加点を上げ24−0で前半を折り返す。
しかしフランスオフェンスはかわいそうだった。というのが日本のキックカバーチームの素早さやP#1金親の絶妙のパントもあったが、常に悪いフィールドポジションからの攻撃を強いられ、恐らく前半はノーフレッシュ、獲得ydsもマイナスではないかというくらい進まない。フランスオフェンスはランプレーは1BACKからアウトサイドゾーンやインサイドトラップのダイブを仕掛けるがOLがDLのスピードについていけずにLOSSしまくる。まあ日本のDLも7人中4人が立命館出身という事で、そりゃ速いわなって感じ。またパスはショートパスしかコールされていないがこのパスの精度も良くない。
日本代表オフェンスに関して言うと、結構パスは通っているのであるがフランスディフェンスにタックル1発で仕留められるケースがしばしば見られた。日本での試合だと独走となるタイミングのパスでもフランスディフェンスのタックルが必中する感じ。またパスの際に完全にフリーになっているのだが、パスを取った瞬間にはフランスのディフェンスが追いついてきている。フラットのパスなんかをキャッチしてランアフターキャッチ出来そうなのだがそれが出来ない。これを打ち破ったのが#80米山なのであるが、彼の蹴散らすようなランアフターキャッチには迫力があった。
後半も試合の流れは変わらず。日本はゴール前に進むと両TEからの左のパワーオフタックルでTD追加、更にTFPが反則でG前1yd以内からになるとこれまた同じ体型から左のパワーオフタックルでコンバージョン成功。更にゴール前に進んでショットガン体型から(恐らく)インサイドゾーンでTD。着実に追加点を上げていく。フランスは相変わらずフィールドポジションが悪く、1stダウンすら取れない。ようやく第4Qに入りフランスは日本陣30ys付近までリターンしその後、やっとフレッシュを獲得したのではなかったか?(ここらへんあまり記憶が定かではありません)その後フランスオフェンスがゴール前まで初めて攻めるもののパスだかファンブルだかわからないQBから放たれたボールをLB#10東がキャッチしタッチバック。折角の得点機会を逃す。その後も日本は#1金親のFG、LB#42牧内のファンブルリターンTDを追加しファイナルスコア48−0で初戦を飾った。
この試合を観た限り日本はオフェンスもディフェンスもスピードをベースにチーム作りをしてきたように思えた。まあスポンサー企業からの選手が多いとか云々言われているようであるが実際には学生からも選ばれているわけであるし日本代表はオールスターではないのだからやっぱりベストチームなのではないでしょうか?あとこの試合のゴール前オフェンスで左のパワーオフタックルだけで2本のTDと1本の2ptコンバージョンを決めたのも大きかったと思う。要はこの体型で来たら左のパワーオフタックルという相手の意識に植えつける事でプレーのバリエーションが広がる。例えばブーツレッグやフェイクパスもやりやすくなるし、右のパワーオフタックルでもいけると思う。そんな事を思ったりもした。
さて日本代表はその後のスウェーデン戦も同じく48−0で勝利したようで、いよいよ決勝でUSAとの対決となった。USAチームは韓国に77−0、ドイツに33−7で勝利して決勝へ進んできているようであるがYAHOOの動画レベルでしか見ていないが意外と付け入る隙はあるのではないでしょうか?
という事で決勝も出来ればレポートします。
村山 英和
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