「OBLAAT」では、チロリンが目の前に飛んできてしまって正直、かなりキツかった。それでなくとも、フラフラしてた私にとっては、拷問に近い程だった。きっと、こんな状況じゃなかったら、やたら狂喜していたはずだけどこの時ばかりは、チロリンの事を恨んでしまった.

ライブも終盤にさしかかった時に、私も、もうダウン寸前で、悔しかったけど自分がいた場所を後にし、それほど人数がいない場所に移動した。そしてフラフラになっていた私に水をくれた人がいた。その人は、ライブ中だというのに、ステージ上のhideちゃんではなく、私の方に目を向け、一生懸命扇いでくれてた。意識が朦朧になりつつもあったけど、なんとか取り戻すことが出来た。きっと、自分だったら、目の前のhideちゃんに夢中で、そんな私みたいな子が近くに来たとしても、その子のように、そこまでしてあげれなかったと思う。一時でも私を介抱してくれた、その子に心から感謝をした。ろくすぽお礼も言えなかったけれど、こうあるべきじゃないのかとその子を通して学ぶことが出来た事だって大きかった。

そんな間も、ライブは進行していき、とうとうラストの「TELL ME」にさしかかっていた。この時の紙吹雪はすごかった。紙吹雪というよりか、雪のよう,,,。

後々になって聞けば、トラック何台分で数トンもの紙吹雪だったようだ。「チッタに雪を降らせたい、、、」って事を事前にhideちゃんは言ってたようだった。念願叶っての特殊演出。この演出はクライマックスの場面に感激を一層誘っていた。もちろん、私も涙で前が見えない領域まで達していた。ここまで感激感動した「TELL ME」はなかったんじゃないかと思う。

「終わってしまう、、、」そう思うのは悲しかったけれど、最高の財産を持てたんだと自分では思っていた。本来だったら、ここにこうして足を運べてないかもしれない、、。だけど、恵まれてたおかげで、こんな小さな空間で最高の想い出を創る事が出来た。代々木で終わりかと当初は思っていたけど、最後の最後に、こうして選ばれた人達だけで、共有できたんだ、、、、そう思うと、自分の奇跡に大いに感謝していた。

やや苦しい一幕もあったけど、このチッタの夜は特別な気持ちも十分あったし、hideちゃんから、Fanの子から、多大な「気持ち」をもらって終わる事が出来たと思う。あんなに真近で見ることが出来た「hideちゃんの笑顔」は忘れることはないだろう、、、。