●●●●● パソコンの周辺に転がっているはなし  ●●●●●

   仕事でよく利用するパソコンとインターネット、その他もろもろの周辺器機たち。私にはなくてはならないこれらのブンボーグを利用していていると、いろいろと感じることが多いざんす。
 ちょっと情けない話が多いのがなんとも私のトホホなところ。ご愛嬌とと思って笑ってやってください。


その1  ネットイレ
 図書館や本屋へ行くとトイレへ行きたくなる、そんな人間を私は少なくとも3人知っている。はじめてそんなことを打ち明けられた時には「?」って感じでいたけれど、パソコン通信を始めたころから、私にも隠された“パブロフの犬”状態になるトイレタイムがあることに気が付いた。
 と、ここまで書くともうタイトルからわかってしまうだろうけれど、ネットに入ると「!」とくるのだ。しかも決まって大きい方........わーん、白状してしまった!!
 通信ソフトをたち上げるまではなんでもないのだ。オンライン接続をしはじめて、モデムが「ピーヒョロヒョロヒョロ、ジガー」とうなりだすと、「あれ?きたかな」とおしりがもぞもぞしだす。「メールをダウンロードするだけだからがまん、がまん」と思ってそのまま椅子に座って作業を続ける。ところが、親しい友人からのメールだったり、仕事関連の人からのメールが届いていたりすると、ついついその場でじっくり読みはじめてしまい、おまけに長々とリメールするハメになる。
 しばらくすると、指先はキーボードの上をパチパチと叩いているもののタイプミスが連続が重なり、おしりはむずむずして椅子にじっと座っていられなくなるは、頭の中がモーロウとしてくるはのてんてこまいになる。で、「えい、すぐ戻ってくるからね」とパソコンに言い訳しつつ、太股をくっつけて内股状態でトイレへかけ込む。わざわざトイレのドアを開けておいたりしてね。
 「直ぐ戻る」と言ったわりには、大きい方だったりするから以外と時間がかかったりもする。トイレに入ったときには、すぐに出してトイレを出るつもりでいても、大きいのって出した後、とっても爽快だったりするわけで、「はあ、気持ちいい」なーんて天井見上げてにっこりくつろいじゃったりして......私の通信時間の何分の1かは、こうした時間に当てられているのでありました。
 この話をしたら、何人かの友人のは「私も!」と共感してくれた。ホッ。私の場合、仕事場兼自宅だから誰にも文句は言われない。おまけに今のところ、プロバイダーへの接続料金も電話料金も夫の口座から引き落とされるので、お金の心配すらしたことがないというノーテンキさ。しかし、夫の預金高も無尽蔵なわけじゃなし、第一夫という大蔵省がいつ三行半をつきつけてくるかわかったもんじゃない。
 企業では専用線が一般的になってきているようだが、私が以前いた会社では、ネットサーフィン中にトイレタイムを取った人がリストラされたって話しも聞いたこともある。悔い改めねば......(と、書くのは簡単、実行は難し!) ネットのおかげで便秘に悩まされるってことはないけれど、もっと安くなーれ、専用線!


その2  雨ニモマケズ、お月見しよう
 今年の十五夜は10月4日。確か昨年も同じ頃だったような。雨だったというのは覚えているのだけれど......
 なぜ、昨年の十五夜が雨だったのを覚えているかというと、子どもたちと一緒にインターネットサーフィンを楽しんだはじめての日だったから。
 保育園でお団子を作ったり、すすきを花瓶に生けたりして、お月見するのを心待ちにしていた娘達が、夜になって雨音を聞きながら「どーして雨だとお月様が見られないの?」と尋ねてきた。その「どーして?」にとっさには応えられなかった私は「あら、お月さまが見られるところもあるのよ!」と断言したのがことの発端。
 娘達の「見たい!」の声を聞くやいなや、パソコンの電源をオンにし、そのころ愛用していたネスケのエイリアスをダブルクリック!さて、パソコンはインターネットにつながったけれど、どこへいけば満月をおがめるのか、本当のところ私は知らなかった。それでもなんとかなるのがインターネットのいいところだよね。まずは、検索サイトで「十五夜」をキーワードに検索。ところが、キーワードが悪いのか、なかなか「ここぞっ!」いうホームページがヒットしない。ページの構成がわかりずらかったり、「十五夜」とういキーワードでなぜにヒットしたのか?というホームページへ行ってみたり。
 そうこうするうちに、退屈し始めた娘達は自分たちのおもちゃのところへもどろうとしていた。「う、まずい。私一人が楽しんでいるだけのインターネットと思われてはいけないわ。ここでインターネットの楽しいところを披露しなくては!」とわけのわからない焦燥感と責任感にかられてしまった。そこで入力したキーワードが「 NASA 」 。英語も分からず、何十万というリンクページを持つと言われるNASAに飛び込むなんて無謀かとも思ったけれど、 もう入ってしまったし、いざとなったら電源を切ってしまえばいいしの覚悟でひたすら「moon」という単語を探し続けた。うー、けんげな母親だわ、私って。
 開くページ、開くページ全てにふんだんに盛り込まれているテキストと画像データ。しかも、そのほとんどに多岐にわたるリンクが張られているという芸の細かさ。英語が読めなくてもなんのその!ぜーんぜん退屈しないのだから、「NASA」のホームページの持つ魅力っているのはたいしたもんだ! 私のパソコンから離れかけていた娘達の目が画面に釘付けになったのが、何よりの証拠。月面に降り立った宇宙飛行士の写真やスペースシャトルの写真などを見ては、「あ、これ、絵本で見たよ」とか、「なんであんな服着てるの?」と、二人の娘が競うように私のひざに登ってきては、画面をのぞき込んでいた。
 そんなふうにしてNASAのページをあちらこちらと見て回っているうちに見つけたのが、いくつかのシチュエーションに分けて月を撮った写真のデータベースのページ。月食時にどこかで撮影した月の写真やクレーターのアップなど、「これって、本当にあのお月さま?」というような写真がたくさんあった。画面をクリックすると、その拡大写真が表示されるので、「さ、いくぞ、見ててごらん」というと、娘達は「くるぞ、くるぞ」とか、「こい、こい、こいっ」と言いながら、アップになった写真が表示されるのを楽しみに待った。
 さまざまなお月さまの写真の中から、まん丸く写っている写真を数点ダウンロードしてから回線を切り、ブラウザも閉じた。そして、ダウンロードした月の画像を開き、マウスのドラッグ&ドロップ作業を繰り返して画面上をあっちこっちと移動させてみた。「はい、お月さま登場!」、「あ、お月さま右へ動きました。どこへ行くのでしょう?」、「あれれ、お月さまは沈んでしまいそうです」なーんてナレーションを付けてみたら、娘達は大喜びで盛り上がってくれた。
 たとえ日本が雨でも、地球のどこかでお月様を拝むことはできるのだわ。


その3  私のネームアドレス自慢
 自分のアドレスを少しでもかっこいいものにしたいな、と思う私はとてもミーハーだ。昨年の秋頃、加入していたアスキーがインターネットのプロバイダ稼業から身を引くため新しいプロアイダを探して欲しいという連絡を受け、新規にプロバイダーを探さなくてはならなくなった私は、プロバイダー選び担当の夫に「カッコイイアドレスを付けたい!comっていうのがいいなあ」とだけリクエストした。「com」のどこがカッコイイのかと聞かれると、困るのだ。見た目の印象とでもいおうか。「co.jp」とか「ne.jp」なんていう誰もがくっつけているドメインではいやだった、というのが本音だ。
 「com」をはじめて目にしたのは、音楽プロデューサー・小室哲也氏のメールアドレス。そのときから虜になってしまったのだ、この「com」に。実は、「org」にも、ちょっと地下組織のメンバーみたいで捨てがたい魅力を密かに感じている。が、「com」というのは、基本的にはアメリカで使われていたドメイン名で、昨年末の段階では取得方法がわからず素直に断念したのでした。あとで調べてみたら、「com」にはほとんど制限はなく、個人でも営利団体でも取得可能で、「レンタルサーバー屋」さんに申請すると、数日で取得可能できるのだという。
 「comがダメなら、私アスキーが乗り換えるHi-HOでもいい」と捨て鉢になっていた私とは対照的に、私とは別な意味でミーハーな夫は「ho-ho.co.jpというアドレスは、情けないものがあるから絶対いやだ」と言い張った。
 どこまでもミーハーな夫婦、といわれればそれまでだが、例えば住所で渋谷区松涛と聞けば「うわあ、お金持ちそう」だとか、新宿区大久保と聞けば「なんか危なそう...」などと思いを巡らす人は少なくないはず。また、ファッションだって自分自身の好みを反映する手段として有効に利用する人も多い。基本的にはテキストという無味乾燥なデータのやりとりが中心のインターネットの世界で自分をアピールするには、独自のドメインを持つという方法もかなり有効ではないだろうか。「E-mailアドレス(住所)」というくらいなんだから、ね。
 そんなわけで、夫が見つけてきたのがイギリスのNTTいや、KDDとでもいいましょうか、British Telecomの日本合弁会社BT・NIS(BTネットワーク情報サービス株式会社)だった。ここは、広く知られてはいないようだが、日本でも有数の規模を誇るIIJと同等の規模を持ったプロバイダらしい。しかも、海外のアクセスポイントも多く、接続料金も安い。おまけに、メールアドレスの最後が「net」となる。これはかなりめずらしい!
 ミーハー夫婦はここに即決!私たちは、アドレスの最後に「net」とつくのを密かに「カッコイイ!」と感じているのだけれど、「netってどこの?」と尋ねられる機会が少なく、チトつまらない気分でいる。所詮、自己満足にすぎませんかね。(でも私は知っているんだ。小室哲也氏のホームページのメールアドレスのドメイン名がnetに変わっているのを!!)


その4  カラープリンタ活用ソフトの上手な使い方
 安くなりましたよね、カラープリンタ。年末になると「今年の年賀状はお家で印刷!」なーんて宣伝を真に受けて、買っちゃうんですよね、つい。せっかく買ったカラープリンタも大活躍する時期は、1年に1回だけなーんていうのが実状だと思いますが、お宅ではいかがお過ごしですか?
 ディズニーのプリントスタジオシリーズ(「ミッキーと仲間たちプリントスタジオ」など)が登場して以来、お家でほこりをかぶっているカラープリンタを活用しようよ、的なコンセプトの元に開発されたとおぼしきソフトがポツリポツリと登場していますよね。「紙のいきものシリーズ」((株)イマジカ)「紙のクルマ」シリーズ((株)イマジカ)「Hatte Kitte Gooo DELUXE」(エーアンドピーコーディネータージャパン)なんかがそう。
 「紙のクルマ」はレビューも書く仕事をいただいたので、使ってみたことがあるが、「クラフトセットと比べてリーズナブルといえなくもない、かな」といったところが正直な感想だった。確かに、全てデータになっているという利点を生かしたオリジナルなカラーリング操作ができるのは楽しいし、繰り返しプリントアウトできるという特典付き!となれば、「そいつぁお買得っ!」と膝のひとつも打ちたくなる。
 でも、でもなのよ、ここに落とし穴があるんだなあ。そりゃ、ランチョンマットだの、オリジナルのレターヘッドなんていう普通紙に印刷できるものならともかく、プリントアウトしたものをさらに切って、折って、張って、組み立てて、となるとそれなりの厚さの専用紙にプリントアウトする必要があるわけ。これが、けっこう高い。おまけに、紙が厚くなればそれだけプリンタの動作も鈍くなる。ってことは、プリントに失敗する確率も高くなり、紙どころかインクカートリッジの使用率も比例するというわけ。カラーインクのカートリッジもけっこう高いでしょ。ちょっとしたジレンマですよね。
 やってみれば、けっこうきれいにプリントアウトされるし組立てるのは楽しいし、これらのソフトの意義を否定はしません。が、さりとてカラープリンタが家庭でフル活躍するにはイマイチなソフト、という感は拭えないのは、私だけではないはず。カラープリンタ100%活用ソフトへの道はまだまだ険しそうだ。
 そうそう、わが家では普通紙にプリントアウトした紙のクルマは、5歳と3 歳の娘のはさみを使う練習用切り抜き型紙と化している。(形が複雑なので、はさみ初心者には形どおりに切り取るのが非常に難しい。でも、切り取った型紙を見ると、はさみでものの形を切り抜く上達過程がはっきりとわかるので、なかなかgoo!よ)



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