初夢

今まで夢らしい夢を覚えていないから
自分にとっては今日が初夢

一昨年亡くなった弟の夢だった

今まで出されたコンピューターに関する半年分の問題を
お前はコンテストがあるから私に解いてくれとせがむのだった

努力家だったお前
「いいけど、できるのか?」

何が目的のコンテストかも分からないまま
私はそれでも

(お前なら大丈夫だろう)という気がして
解答を作る気になっていた

『努力も立派な才能』

何年か教鞭を執ってきて
頓にそう思う

努力によって道を切り開いてきたお前を
私は誇りに思っている

いつしか枕は
涙で濡れていた

医師として志半ばにして
病魔に倒れたお前の無念を思うとき

(あいつの分も自分が頑張らねば…)
という気になるのだ

幸いなことにお前をこの世に
もたらしてくれた人たちはまだ健在で

私が今できることと言えば
お前の分まで孝行をすること位だろう

いつもお前のことを思うとき
私はやさしい気持ちになれる…