宮本泰子

あなたが優しい人だったら
私も優しくなれたでしょう

あなたが料理を作ってくれたら
私は太らずにいられたでしょう

あなたが発明王だったら
薔薇色の人生が送れたでしょう

あなたが地位のある人だったら
私は知性を身につけたでしょう

あなたが頼もしい人だったら
か弱い女でいられたでしょう

すべては悪夢だったのでしょう
貘が食べてしまいました



   星になった子
             宮本泰子

あの子は超新星爆発の様な死を遂げた
その破片はニュートリノとなって
人々の皮膚を突き破り
心の中に残った

オリオン大星雲では
頻繁に新しい星が生まれている
あの子は星になったのだと思っている

あの子の星が輝き初め
この地球に光りが届く頃
地球はどうなっているだろう



   春雨
           森 公宏

二日続きの雨
窓を開けると湿った風
水滴が ポタリ ポタリ…
せっかくの春休みも家で缶詰
テレビももう見飽きたし勉強する気にもならない
今を盛りに咲き誇った桜たちも
いつものような大騒ぎも無しに
しっとりと佇む
『元気出せよ』
空の神様に予約
明日は絶対に晴れ!


   
           森 公宏

いつものようにパンを焼いて
今日は僕がコーヒーを作るよ

冷蔵庫からチーズを取り出し
ヨーグルトは自家製のヤツがあったよね

一枚目のトーストは
チーズで食べる

でも今日は朝から君が居るから
目玉焼きを二つ

僕のために
ベーコンエッグで半熟にしてね

もう猫も起きてきて
君の足下にまとわりついてる

お腹減ったんだってさ

仕事があると
いつもカリカリしてたけど

今日は仕事サボったし
とてもいい朝

これから太平洋に行ってみないか?
自転車に乗って

そんなに大きな夢は要らないけれど
いつもささやかな幸せに満たされていたい

こうして
いつも君が笑っていられるように…



   幸せの総量
           森 公宏

その時々における
全世界の資本の総量は限りあるから
誰かが楽をすれば
誰かが苦労する

働かなくて良い者があれば
誰かが必ず働くことになる
それが現在の資本主義

(資本の取り合いなんだね)

幸せはどうなんだろう?
総量って限りあるのだろうか?

お金持ちが幸せってこともないし
貧乏人が不幸せとも限らない

(お金無いけど僕だって不幸せな訳でもないしね)

その人の財産と幸せは絶対的な関連はないし
幸せの総量って限界はないようだ

折に触れて思うことがある
世界中の人々が幸せになれたらって