急増する大腸癌(大腸癌の特徴)

急増する大腸癌

早期発見・早期治療で2次予防・完治が可能です。

1.癌の部位別訂正死亡率と将来予測

人口10万人対訂正死亡率グラフ(GIF, 4.4KB)

大腸がんは食事の欧米化(肉の摂取増と繊維食の減少)により最近非常に増えています。まもなく胃癌を追い越し、女性の乳癌と共に最も多いがんになると予想されます。

2.大腸癌の部位別頻度

部位別頻度図(GIF, 18.8KB)
ことに「S状結腸癌」 が増えており、全体の33%です。

3.大腸がんの成長

成長のプロセス(GIF, 5.3KB)

大腸がんは小さな良性ポリープから始まり、ポリープがんとなりやがて進行がんに発育すると言われます。何の症状もない初期から目に見えないわずかな出血があり、これが便に混じっています。

4.内視鏡的治療

初期の大腸がんで見つかれば、人工肛門の必要もなく切り取るだけでほとんどの方が全快します。さらに、ポリープがんなど早期の段階であれば、内視鏡検査中に切除でき手術もせずに治ります。

5.発見癌の年齢別分布

(GIF, 12KB)
(塗布紙法によるデータ)

大腸癌が多くなる40歳以上の方は、症状が無くてもこの早期発見に有効な大腸がん検診をぜひお受け下さい。

6.その他の大腸疾患

大腸ポリープ 加齡と共に多くなる良性のコブ(粘膜の隆起物)で、大きいものの中には癌がしばしばみつかります。
過敏性腸症候群 ストレス社会の産物です。腹満、腹痛、便の性状異常、残便感などの多彩な愁訴。若者も高齢者にも増えている。
大腸憩室 腸壁が嚢状ないし管状に突出し、ポケット状態になる。高齢になると多くなるが、普通は無症状で無害です。
潰瘍性大腸炎 腹痛、下痢と粘膜便が強ければ疑います。長く放置すると癌になりやすい。
クローン病 腸のところどころに潰瘍と狭窄が生じる腸の難病。原因がはっきりせず、治療に抵抗する炎症。
虚血性膠病変症候群 薬剤や便秘膠原病、腸ベーチェット等の原因から腸の小血管の循環不全が起こり生じるもの。