ここ数年の質問への御返事・・・

    「優釉でコストダウンに挑戦」
   釉薬はこんなに安い・・・バケツ一杯いくらですか?
釉と焼成の質問を・・・お待ちしています。
 

     作業場や山などに出掛ける事が多いですので、FAXやEメールが良いです。
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17. 赤楽 950℃ 10時間です。


先だって同封いたしました、さつま赤土と赤土3号(市販)1:1です。
何とこの3個は同じ土、同じ調合、同じ窯(灯油 950℃)、同じ棚(上部手前)です。
生掛け・3回塗りの一発焼です。10年焼いて楽の難しさがひとしお身にしみます。さらにテストして成功したら送ります。
先日の写真有難うございました。



15. 作品の写真を有難う御座います。
お茶の葉釉薬の厚掛けについて


※ 下地を合成釉(市販釉)の上に茶の葉釉の厚掛けをすると焼成によっては釉ハゲ・釉ハジキ等、相性の悪さが出る事があります。
当方のポンカン・その他・全て完全天然灰釉かなりの重ね掛け・厚掛けにても相性(融合)は良好です。(1230〜1250℃練し40分)





13.福岡H様

従来の釉薬メーカーが値上げをして来ましたが
大丈夫ですか?灰(茶・ポンカン)を10kgづつほしいのですが。他に、良い灰がありましたらお教えください。


@ポンカン灰(長石の量に従って沈殿が激しいです(お持ちとは思いますが、ベントナイトを入れておきます。多目に入れても釉調はOKです。)
これはまだ少し在庫があります。 2月から今年の仕込みのが始まります。 3kg=¥5,200

A茶の葉灰 これも新茶4月が出来るまで品不足気味です。(自家用がありますので釉調が御気に召しましたらご注文ください。)
3kg=¥4,300

B他に、ビワ灰も面白いと思います。
予約分のみ出しています。ビワがまとまった量が中々入手できない為、後が目安がつきません。3kg=¥8,800



11.セピア・アメ釉・そば・伊羅保

@ポンカン釉薬にサクラ1号を少しづつ加えると(1〜5%)セピア⇒アメ釉⇒伊羅保⇒となります。(他にセピア釉もあります。)これはソバ系からのもの同封の砂鉄をよく混ぜるとそばになります。さらに加えると伊羅保となります。
Aさらにポンカン釉にソバ・伊羅保釉を2度掛けしますと深みのある色になります。
(上・茶の葉釉、下・ソバ又は伊羅保)
(上下・伊羅保釉・ソバ)
B網目を通して水ひして下さい(ステン網でケーキ作りに使うもの)


9.
次の質問ですが、@サクラ1号は灰釉薬や長石と混合しないと溶融しないのかどうか。
Aビードロ釉薬を作りたいのですが混合する材料と比率が分かりませんので教えてください。

@サクラ1号は単味・釉です。(1200℃〜1250℃)この鉱石釉は灰釉薬(ポンカン・茶・樫、椎灰釉)と10%〜80%加えると(5%でそば色・10%でアメ・20%で黄瀬戸・30%〜40%で伊ら保釉となります。
釉薬テスト面の事を考え(ポンカン釉・灰30・釜戸長石70・ベントナイト)に5→10→20→30%と加えて釉の種類をバラエティに使いこなすのが良いと思います。サクラ1号単味でも全く問題ありません沈殿もしません。黒物系釉の増量材としても安定しています。釉の多様には不可欠のものです、天目窯変等にも使いこなしている陶芸家がおり、ずっと納入可能かと心配しておられるほどです。今しばらくはこの安価で頑張ります。使いこなされれば面白いと思いますよ。

Aビードロ釉について
A、ポンカン灰と長石の混合比を灰60〜70%・長石40〜30%で一度掛けてポンカン灰を降りかけ(網で)するか(2度掛け)。
B、ポンカン釉+ポンカン灰又はビワ、桜灰(純粋の2度掛け)。
C、特にビワ灰釉(灰70%+長石30%)の2度掛けで厚掛け(2o/o位)物は小貫入で見事なブルースカイになります。
※注D、カリガラス(ウイスキー及びワインガラス等)をくだいてポンカン釉の上に2度置きあいてもピートロの色は多種(グラスピン色)出ますがガラスの中に硝酸分が入っている物多く白いガスが浮きます。

※ポンカン仕立の2度掛け・還元で薄いブルー・酸化は薄いセピアになります。ピワの仕立の2度掛け・還元でコバルトプルー・酸化はアメ透明になります。いづれもピードロ透明釉として展覧会等多入選していますが、貫入が入りやすいです。

7.黒島灰
楽焼用火山灰とのこと(黒物)黒物陶苑で実績のある灰と鬼界カルデラの数千年来のシラス(南さつまに幾重にもつもっている火山灰)は積もった所により素材が変わりますがテストして見て下さい。※焼成温度で溶けが異なりテスト結果をFAXください。いずれも価格は心配いりません。

5.
遅くなってすいません。
原木に限りがあり注文に応じきれず初めての方のみ数軒は自家用の内より送ることにしました。年明(ポンカン枝落し)1月〜3月頃に作り毎年6月〜7月ごろ品切れとなりますので使われ釉調たしかめられて御気に入られたら早めに予約ください。価格は実費にも足りないつもりですし出来れば5kgにしてください。茶、樫・椎、サクラ1号は今年から年中作る様になりますので大丈夫だと思います。尚代金は代引手数料が無駄ですので着荷次第ご振込み下さい。(送料も支払い済みです。)※今回分として ・ポンカン灰 5kg−長石60〜70%+灰30〜40%(CMC沈殿防止要) ・茶の葉灰5kg−長石60〜70%+灰30〜40%(沈殿しません。)※後は無料サンプルです。※サクラ1号「鉄分・例・紅柄なぢ赤土・近人の独自のもの・全く沈殿しません、面白い味わいが出ます。」(これはちなみに10kg¥2600)※かつお灰(樫・椎)の基礎釉として良調加える長石(釜戸は1200℃〜50℃)によって焼成温度が違いますが、溶け足らず(炭酸バリュームか灰を多めに)流れ過ぎ(天草陶石粉・長石(福島)茶の葉はワラ灰・モミ灰等に比べてやわらかく口部等の追い掛けには不可欠の釉です。)砧、青磁、均窯等送りました材料わずかの炭酸銅、紅柄、バリューム等安価の材料でほとんどのすぐれた釉を作り出しています。全くの天然でユニーク安全溶は巾も広くを目標に安い価格で全国に仲間が出来ています。旅行(窯めぐり)ワゴン車で車いっぱい灰と釉を積んででますが、今年も関東の予定です。※使用になられたら、釉調等・TEL・FAX・Eメール等にてどうぞお知らせください。(ほとんど窯にしがみついています。年間100回ほど焼くます。)

3.
さっそくの追加注文分、ポンカン灰5kg 茶灰5kg 今年初ポンカン灰送ります。焼き上がりの写真でもありましたら送ってください。楽しみにしています。
サンプルの樫・椎灰はつぼの内掛け又は黒物用透明基礎釉として作ってください。かつお節工場のいぶし灰(純度の高い樫・椎灰です。(5kg) 今年から透明釉として発売予定です。今回の配布部@ポンカン灰 3kg A茶、葉灰 5kg B樫・椎灰 5kg 全て天然の(精製・抜鉄・水ひ(アク取り))した灰です。@のポンカンは自家用で今年分は終りです。(来期は2月末頃に出来ますが予約が多く茶の葉灰共に、品が足りません。御使用になって早めに予約ください。各5kg以上は、10年になりますがお分け出来ない状態がつづいています。サンプルのサクラ1号も天然ですが、20kgでは配れなくなると思います。Aの茶の葉は口部分に不可欠です。灰4:長石6でほとんど沈でんもしません。ワラ灰・タケ灰・モミ灰の様な白だくも(硝酸)強くありません。均窯・砧青磁等、変化も多様安定していますが灰作り(煙がものすごい)を材料(茶の葉)に対して小量しか取れず 5kg以上とか商社等の要望には応じられません。せっかく自費で作っても合成されてしまいます。

1.
このたびは、ポンカン灰の事ありがとうございます。
当方ちょうどポンカンの着果期でその上急に問合せが多く量がたりません。自家使用分の中から3kgと云うことにして戴いて送らしてください。
来春2月頃に精製するつもりですので使用戴いて好調でしたら又ファックス下さい。
※御問い合せの夏みかん灰が何分木が少なく灰として量的に無理で又使用してみましたがポンカンには及びません。ざぽん(我が方ではボンタンが)良いのですが、前記の夏カンより木は大きいのですが、木数が少なく。今ちょうど自家用として精製中ですので、次回の折にでも御分け出来ると思います。
※樫・椎灰(これはかつお節工場のいぶし灰で樫・椎等の堅木の灰で長石(釜戸)0.6:0.4位に還元で透明系になります。
5kg(水ひ、脱鉄)で送ります。
※サンプルとしてサクラ1号を少し入れて置きました。(浜じり5kg ¥2600売っています。)(酸化コバルト少々)(紅柄・少々)同封しましたので(有るとは思いますが)粘土は赤土(鉄の多い)少し厚掛け後すぐ(湿った内に)同封の※浜じりをパラパラとかけて酸還どちらでも良い様です。面白い銀黒(ツヤナシ)や天目黒(冷ましを遅くしたとき)が出ます。どの材料も釜戸長石で1210℃〜1250℃(サクラ1号単身だと黒茶)黒やルリ等・アメ・セピア・黄瀬戸・伊らぼ等、混合材としてなかなかのすぐれもので安価 サクラ1号20kg¥5200 浜じり5kg¥2600 ポンカン灰・樫、椎灰は長石なみの沈殿をします。防止剤CMC、ベントナイトが必要です。茶灰は少々。サクラ1号は沈殿しません。いずれも釉はげ縮みは少ないです。同封の写真は全てポンカン、茶、サクラ1号だけの組合せ均窯もセピア+サツマ緑+茶で見事に出ます。来春にはワゴン車にいっぱいの釉や灰を乗せて関東に旅する予定です。
(H15.11に実現いたしました。)


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釉薬の質問


釉薬のアンケートにご協力ください。

Q 1 御使用の窯種類
電気窯
灯油窯
ガス窯
他の窯
Q 2 釉薬を使用した器の形
Q 3 釉薬の価格は
高い
普通
安い

釉薬使用後の感想をお願いします。

お疲れ様でした。「送信」ボタンを押して回答を送信してください。



18. K様より
 
さつまみどりのついて
 同封の内訳
  みどり材は
     A   1 亜鉛
         2 炭酸銅
         3 酸化銅
         4 モミ・灰
         5 ワラ灰
         6 さくら1号
     B サクラ1号(1100度〜1250℃)
       沈殿しません。
  Aは緑を濃くしたい時、少しづつ加える
  (良く混ぜる事)
 Bは緑をやや少し落ち着いた黄緑にしたい
ときに使ってください。(良く混ぜる。)
※ポンカン釉・さつまみどり釉ともに
1210℃〜1250℃が良く溶けます。
※濃度については中厚位が良いと思いますが流過ぎることはありませんが高めにしたい時は
天草陶石、低めで溶ける様にしたい時は、ポンカン灰又は炭酸パリュ−ムを加えてください。

窯は何をお使いですか、ガス又は灯油の場合特に還元が掛かりやすいので
※さつまみどりは早めの還元(900℃〜1000℃)にあわせあざやかな赤均窯となります。
(還元)
※みどりを出すのには酸化を守ってください。
均窯として使うのも面白いと思います。

少し荒目の網(金網)60#くらいを通して水溶きして使って下さい。



16.志野について

※ 平津長石は硬い石なので、(錆びを落としたハンマー)で砕いてください。(容器はハンマーで砕いたても壊れない器を使用・私は炊飯器の古い窯で作業をしました。)
 荒目網で通して(ベントナイト等沈殿防止材を入れ)厚掛けのこと(流れ落ちはありません。)

※ 使用土は五斗巻用のザラットした土が良、お茶の葉灰5%≒+炭酸バリューム2%で安定して溶けます(1240℃〜1250℃ 30〜40分)練らし(酸化・還元(弱)可です。)
※ 栗皮灰はざらっとした釉調をだす為(珪酸分)ですが、茶の葉の方が安定的に出ます。
リュームは リューム 180℃・炭酸リチュ−ム 700℃・炭酸バリューム 795℃(安価です。)
で、いづれも土と釉の融材です。
※ ポンカンでは釉調がなめらかになり面白味がありません。がんばってください。

追伸
全く違った材料で志野も今出しています。(その内送ります。)
※ ソバや伊羅保、茶の葉アク(白土素焼作品をひたして焼き上げると火色(美しい)が出ます。ポンカン灰アクはうすい火色(上品)になります又送ります。


14.広島H様

新春
今年も宜しくお願いします。
年末に引越しました、まだダンボールの中です。
昨年末初展示即売会を開きましたポンカン釉の土瓶が一番に売れました。有難うございました。
今年は県美展にさくらやま陶釉苑・釉薬で挑戦します。



12.かいらぎ釉の件


ポンカン釉と茶釉でかいらぎを試したがうまくでません。

テスト方法…下地にポンカン釉(40ポーメ)を3度かけし、上半分にお茶の葉釉(40ボーメ)を2度かけして1250度で焼き、練らし1時間です。結果は薄く白がかった透明になりました。 粘土表面の処理(ザラザラさせるとか)、釉薬の厚さ、練らしの時間などを教えてください。

◎回答 かいらぎの出し方

1250度で焼く場合は茶釉灰5:5(長石)にし
厚掛けの2度書けで練らしは0(出来れば1220℃〜30℃)熱のかかりにくい所(灯油又はガスだと上板の奥)電気だと熱を上げすぎると薄く白がかった透明になります。かいらぎでもっとはっきり出したい場合は先日サンプルに入っていたと思いますがサクラ2号(そば系)を加える量にしたがってかいらぎが強くなります。長石を(混ぜる)も(釜戸長石から→福島→天草陶石→平津長石とかいらぎ化が表れやすいです。いづれも温度の上げ過ぎに注意!、練らしは禁物です
追伸
作品は何なのかも大切ですが、土は荒い赤土(出来ればガス化する物※珪酸分を含む)が最適です。鉄分、硫黄分等表面はあまり関係ありませんが珪酸分(熱に強い)が多い土が理想です、要するに市販の土はこれらが少ない物が中心ですので山土(赤土)出来る所8合目以上にある荒土をハタキにして使うと
山又は岡の頂上に近い土なら大
カイラギ化します。土も手に入らない時はFAXください。混ぜる土を送ります。今私も(04.6.05)抹茶用のカイラギ土を少し作った所です。

10.さつまみどり釉
一番茶灰と重なり山に入っています。
さつまみどりは濃さ(みどりの)は第二硫酸銅の量で調整しますが必ず酸化で焼いてください。還元になりますと赤(均窯様)発色します。
篩い60#金網(ケーキ作りに使うもの)を水ひ通してください。

8.
サンプル
 @浜じり
 A黒島
 Bサクラ1号 共に黒もの用です。
 Cサクラ2号
@浜じりとA黒島は銀黒になります。酸化&還元
1210〜1250℃中広
いです。
いづれもポンカン灰又は茶灰を2〜3割加えます。
Bサクラ1号は増量材又は単独では茶黒です天目・紅柄等加えて面白いです、単独では1080〜1220℃迄幅広いです。
Cサクラ2号はそば釉その他、伊ら保等にポンカン灰を3〜4割加えて使っています。
1200℃〜1250℃灰又は炭酸バリューム(溶け温度が下がります。)
@浜じりは写真のつぼ肩部に釉の上から濡れている内にパラ〜振りかけて展覧会等に出しています。

6. 黒物について
先日は御時間をいただき有難うございました。最後の旅にと娘と出掛けました。わたしが長年使って戴く方に御礼と少しまとまった素材を持って行けて良い旅でした。私が数々の新素材でのテスト物を終わらしてしまうのはいかにも残念と思い数年がかりの念願の旅でした。私が不案内の為多数の方々と御会い出来なくて、「何故出来なかったの」とおしかりを受けました。せめてサンプルなりとも思い使いかけの素材等急ぎ送ります。使っていただいている陶芸家の皆さんより後は続くの?…と問われて娘が教えていきながら続けることになりましたとの旅でしたのでとても良い旅でした。送金や価格は本当の実費だけのつもりですので、ぜひ使って下さい。※黒物について(今日は黒物・浜じり・サクラ1号の問合せが多かったので…浜じりはA小物用の極細B小。中物ぼ細・Cつぼ大皿の3種類いずれも酸化・還元可Aは1180℃・1200℃・1270℃B〜Cは1220℃〜1270℃と巾広く溶けの調子は良い様です。(下地はポンカン・樫、椎灰・お茶(細)釉の灰釉)市販の石灰や土灰、他の灰は合成が多く釉調がさえません。長石は釜戸・福島・他長石(天草陶石これは青磁用)いずれも可です。 口部や (上部は振り掛け多目で銀黒になります。下部は流れを生じ茶黒のおもしろい窯変を生ずる。下地はポンカン・樫、椎釉薬が主。)非常に多様な変化の割には安定した素材ですが、以前より屋久砂鉄の天然素材として重宝していたのですが世界遺産となり入手不可になりました。県内の鉱山山中の小川に発見して以来展覧会用に使っています。ぜひ使って見てください。黒釉に混ぜるかA〜Bに振りかけ下釉に薄い茶釉を筆塗りして私は使っています。サクラ1号(鉱石釉)  使うこと多様な素材です。黒物の増量・沈殿防止など、灰透明基礎釉に対し5%〜10%〜20%と加えるとアメ、黄瀬戸、伊ら保と、安定しています。1180℃・1200℃〜1270℃の位を自由に使い分けています。尚みどり釉(銅系)に少量加えると3〜5%唐之杉の緑になります。相性(灰釉)良好で釉バケツ沈殿ありません。他に 桜島灰・細・中(黒及び銀黒)シラス(さつま白砂灰)もあります。


4.
さっそくですが、今年のポンカン灰1月の天気が悪く遅れていますが、ここ連日山に入っており第一回分が2月7日〜8日に仕上がる予定です。今年は遠くまで出向き多少は出来るつもりでしたが予約が多く従来の方で多く使う方にはこの際5kg×2ケ=10kg送って、次回は5〜6月で今年は終りそうです。よろしければ。10kg送りますがどうでしょうか。後の目安も早めに教えてください。山の方へ出かけ留守電になっていますのでFAXでよろしくお願いします。 共に焼成時(電気・灯油・プロパン)に依って変わりますが酸化・還元共に@流れすぎる時は(茶の葉釉はほとんど垂れない)長石を釜戸→天草陶石に変えるか長石分を福島長石増やします。A溶け足らずの時は灰分を増やすか炭酸バリューム(安価です)を加えます。従来材料店で売っている、石灰透明(基礎釉)に比べて抜群の相性(他釉薬)とやわらかさ、柞灰をしのんでいると作陶家の皆様の予約が多く私方も親子で作っています。茶陶・展覧会用にもぜひ使ってみて作品の写真等ホームページ又は送ってください。旅行好きな私達は、関東方面にワゴンに釉薬をいっぱい積み陶芸のお話を聞かせて戴けるのを楽しみに続けています。御会いして釉薬の話、焼き方の話が出来ると幸いです。

2.砧青磁について
ポンカンは当地が日本発祥の地なので(坊津)です。次は私が長年やった中のデーターです。(もちろん中国・朝鮮で北窯・南窯時代の砧とは違いますが貫入の状態等・ポンカン以外では出ません。柞の木の多かった時代に窯出しした物だと思います。考え方としては  私の思いですが(年間数本出せるのがやっと)市販の天然柞灰はほとんど合成です。同じく南九州産の柞の木は宮崎の綾町と鹿児島・中国にももはや灰にする程はありません。
(Aは本体・Bは前層・Cは釉薬)
ポンカン灰B+福島長石F+紅柄(桜)0.3〜1%+茶の葉灰5〜10%+CMC 
「注意」…Bだけでも2o/o厚砧になります。(必ず還元にすること)
注意 @ Bの桜紅柄は完全にすりつぶすこと(当たりバチで完全に細かく!)
    ABにはCMCを多めに入れて完全に干すこと(乾燥)
    B2度掛けの1〜1.5mm/mm厚みは焼温度により高いとこは薄く。
    C焼き過ぎないこと1250℃以内
    D土は白の半ジキ。赤はねつに強いガスを出さない物
考え方 下地 Bの方は貫入の細かいのを少し乳白透明で火に強い。Cの方は透明で貫入の大きいもので流れがなめらかのものを掛けて歳月が経つと何とも云えない、名状しがたい、ちょっと見たことのない色調になります。(貫入が入り続ける)
私事ですが、何故か私の実家は昔からの陶器の骨董店でしたので、中国・朝鮮の古陶器の集まる所でした。上野の国立博物館にも中国物の古青磁を出していまして夢の青磁なのです。
私の最後の釉として誰かに青磁・均窯・砧・油滴天目を出してほしいと夢を見ながらこの何とも不精算な釉灰にたどり付いた次第でして、先に申し上げた理由に依りもはやポンカン灰を 5kgで供するのは最後になると思い10kg等とファックスした様な決で今回の分はそれぞれ(ポンカン山)が違いますので(精製は充分してあります。)ちなみに次ぎから価格はかなり高くなると思います。出来上がりましたら写真等を送ってください。