ライナーの入門編といえる録音を10点あげておきましょう。<順不同>
(※参考までに国内盤のCD番号と発売年月を表記しておきましたが、製造中止または廃盤になっているものもあります)
- ムソルグスキー(ラベル編曲):組曲「展覧会の絵」
(BMG BVCC1017<93/04>,BVCC8937-8<96/10>)
- ズシリと響く、味わい深い名演奏。各曲が大変なエネルギーを持っている。他の演奏からは得られない見事な演奏である。小生は1枚と問われたら、この演奏を挙げたい。
- レスピーギ:交響詩「ローマの松」「ローマの泉」
(BMG BVCC1032<93/05>,BVCC8939-40<96/10>)
- 奥深さとがっちりとした骨格の名演奏。「アッピア街道の松」の壮大感はトスカニーニ以上。息をのむ。
- バルトーク:管弦楽のための協奏曲Sz.116 (BMG
BVCC1031<93/05>,BVCC9375<94/06>,BVCC8935-6<96/10>)
- 言わずと知れた永遠のベストセラー盤!バルトークにぴったりのこのスリムなサウンド...
- ブラームス:交響曲第3番ヘ長調op.90 (BMG
BVCC1030<93/11>)
- 冒頭部から当時の充実したシカゴサウンドがいっぱいに広がる。一枚岩のように頑固な演奏。
- リヒャルト・シュトラウス:交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」op.30
(BMG BVCC1009<93/04>,BVCC8857-8<95/06>)
- 2種類ある演奏ともに名演奏であるが、あえて選ぶとなると、特に1954年3月録音のもの。
- ブラームス:交響曲第4番ホ短調op.98 (Philips
PHC5216<91/01>,BMG BVCC1030<93/11>)
- 最晩年の彼の特徴がよく表れている清新な演奏。第2楽章の寂寥とした音楽は実に美しい。
- R=コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」op.35 (BMG
BVCC9021<91/06>)
- いかにもライナーらしい、堂々・強固としていて彼流の演奏。これも代表盤の最たるものではないだろうか。
- ベートーベン:交響曲第7番ト長調op.92 (BMG
BVCC1010<93/04>,BVCC8931-2<96/10>)
- 完成度の高い、高貴なベートーベン!この曲のあるべき姿を表現したような、余計な贅肉を削ぎ落とした快演奏。
- ベートーベン:交響曲第5番ハ短調op.67 (BMG
BVCC1010<93/04>,BVCC8931-2<96/10>)
- ライナー/シカゴの全盛期の代表盤。終楽章のグイグイと引っ張っていく快速感はライナー金字塔である。
- ハイドン:交響曲第95番ハ短調、第101番ト長調「時計」
(BMG BVCC1036<93/05>)
- ライナー最後の、死の約2ヶ月前の録音。あの鋭くて頑固なライナーも最晩年は澄み切った境地を開いたのであろうか。奥深くて美しい音楽。
音質がいいこと、曲が聞き易いこと、ライナーの特徴がつかみ易いことなどから、入門編として挙げておきました。
まだまだ挙げておきたい演奏もかなりあります。
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