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★協奏曲でのライナーのサポートぶり..協奏編(10点)★
Fritz Reiner


協奏曲でのライナーのサポートぶりの光る名演を10点あげておきましょう。<順不同>
(※参考までに国内盤(国内盤未CD化のものは外国盤)のCD番号と発売年月を表記しておきましたが、製造中止または廃盤になっているものもあります)
ブラームス:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調op.83(Pf:ギレリス)(シカゴ交響楽団) (BMG BVCC9021<91/06>)
バリバリのシカゴサウンドを轟かせる当演奏は忘れがたい。ギレリスもヨッフム盤のような「大御所」的イメージはなく、「鋼鉄のピアニスト」のイメージそのまま。
ブラームス:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調op.83(Pf:クライバーン)(シカゴ交響楽団) (BMG BVCC7392<96/03>)
上記の4年後のクライバーンとの演奏はうって変わり、何か晩年の境地のようなものを感じさせ、この若手ピアニストを包み込むようなサポートぶりが印象的な名演奏である。
ブラームス:ピアノ協奏曲第1番ニ短調op.15(Pf:ゼルキン)(ピッツバーグ交響楽団) (輸入盤 Dante(Arlecchino) CD ARL-131<96/10>,Enterprise PL-237<97/08>)
後年のゼルキンの演奏より若々しい。ライナーの伴奏がきびしくサポートしている。
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ長調op.23(Pf:ギレリス)(シカゴ交響楽団) (輸入盤 BMG 68530<97/01>)
これぞ「競争曲」!ギレリスのアメリカ・デビューの際の気迫のこもった演奏。彼はライナーを共演するとき、まるで同化してしまっているかのよう。終楽章はアルゲリッチ盤やガブリーロフ盤をも凌駕する。
チャイコフスキー:バイオリン協奏曲ニ長調op.35(Vn:ハイフェッツ)(シカゴ交響楽団) (BMG BVCC9331<94/06>,BVCC1059<93/08>)
言わずと知れた名演奏。ベストセラー盤。最近の甘美なチャイコの中で、ハイフェッツの独奏にライナーの引き締まった伴奏が最も辛口の演奏を生み出している。ハイフェッツの伴奏をした指揮者で一番堂に入っているのがライナーではないだろうか。もちろん同コンビのブラームスも超名演奏。
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番ハ短調op.18(Pf:ルービンシュタイン)(シカゴ交響楽団) (BMG BVCC5064<90/03>)
「けんか別れ」をしてしまったと伝えられるルービンシュタインとの共演。けんかのきっかけになったといわれるこのコンビの「第3番」の一部が残されているとか。スリムでダイナミックなサポートは後年のオーマンディと再録音の伴奏がふやけて聴こえてしまうくらい。
バッハ:ブランデンブルグ協奏曲全曲BVW.1046-1051(室内管弦楽団) (輸入盤 Dante CD LYS 464-5) <99/05>
ピッツバーグ退任後のセレクトメンバーによる演奏。当時ここまで現代にも通じる水準に高い演奏をだれが行ったであろうか?
バルトーク:バイオリン協奏曲第2番Sz112.(Vn:メニューイン)(シカゴ交響楽団) (輸入盤 Chicago Symphony Orchestra CD-96B/2<96/06>)
待望の初復刻。ライブでのメニューインとのぶつかり合い!同時期にメニューインはドラティとも録音していたので、この曲は熟知していた筈...
ラフマニノフー:ピアノ協奏曲第3番ニ短調op.30(pf:ホロヴィッツ)(RCA交響楽団) (BMG BVCC8973-4<97/04>,BVCC7342<94/10>)
ホロヴィッツの十八番の同曲はライブを含め数種(5種?)の演奏が残されているが、ピアノも伴奏も最も安心して聴くことができるのがライナー盤。同コンビの「皇帝」も期待通りの名演。
ブラームス:バイオリンとチェロのための二重協奏曲イ短調op.102(Vn:ミルシティン、Vc:ピアティゴルスキー)(フィラデルフィア・ロビンフッド・デル管弦楽団) (BMG BVCC1051<93/07>)
オケはフィラデルフィア管弦楽団。ソリストの巧妙さとライナーの切れ味の良い伴奏がよくマッチしていて充実している。

悩みに悩んで、再度聴きなおしながらの選択でした。まだまだ挙げておきたい演奏もかなりありますが、今回はこのへんで...




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