南紀白浜へのオフ

 皆さんこんにちは。キメラです。先日('96 12/07〜08)に行った、南紀白浜へのフライトの 模様をお伝えします。画像等は残念ながら八尾−南紀の間しか有りません。

<12月7日(土)>
 おなじみ、ほっかあさん、YASUさんとYASUさんの友人の3人は、JA3813(エアロスバル FA-200)で 桶川(本田エアポート)を9時過ぎに離陸、抜群の視程の中、八尾を目指します。西風が強く、対地速度は 70−80KTSしか出ず、寄り道せずに飛んだにもかかわらず3時間かかってしまいました。


 キメラはほっかあ機が上がるのを電話で確認して、職場を離れて八尾空港へ向かいます。CAB事務所で到着時間、 天気等を確認し、その足で関西アビエーションへ。そこにはJA3758が検査のため入っているのですが、その話 はまた後ほど....

 JA3813は、12:04に関西TCAに登場、奈良盆地から八尾へのアプローチを告げる。そのころ 八尾ではラジオ片手にキメラが待機、そこへ初対面のどっこいさんが合流、話しているウチに3813は着陸 してしまっていた。CABの建物の方へ走るほっかあさん達の姿を見て、慌てて我々もCABへ向かう。

 そこには既に疾風さんも駆けつけていて、合計6人、プラスどっこいさんのヘリの教官Nさんも加わって、7人で 空港内にある食堂「代」で昼食。ちなみに地元関西勢は日替わり定食(豚カツ)、関東勢は鍋焼きうどんなぞを食し ておりました(^^)/ 東京にはうどんがネーのか?


JA3758

(ビーチクラフト・ボナンザ A36)

 フライト準備のためのN教官を残して、一同は関西アビエーションへ移動。ここにはほっかあさんが主に乗る予定 のJA3758、ビーチクラフト・ボナンザ A36が、検査のためハンガーに入っています。

 先ほどキメラが話を付けておいたため、スムーズに事はすすみ、整備の責任者の方にお話を聞きながら、ほっかあさ んはコクピットへ、皆も交互に席に座ったり、翼をなで回したり、写真を撮ったり(^^)。キメラはさっそくシー トにサインをして、勝手に専用席として登録したのであった。(^^;


 八尾空港の関西アビエーションで検査中のJA3758。
うれしそうに写っているのはほっかあさん。
それにしてもデカイなあ!
セスナ172とか、パイパーあたりと 比べても、2まわりはデカイ。
とりあえず右席に”キメラ”とサインして来ました(^^;


 これがJA3758の計器パネル。VSIの目盛りは1000フィート刻み!


 同じくJA3758の計器類と、レバー類
中央下部にあるレバーのうち、2本並んだ白いのが左スロットルと右プロペラピッチ、 その間にあるのは予備燃料のポンプスイッチ、その下のレバーが左がミクスチャー、 右の長細いのはALTエアー。更にその右上のシートの陰にギアのスイッチがある。 (グリーン3つ、赤1つのランプの右側)

JA3813

(エアロスバル FA-200-160)

 さて、南紀エアポートは、夕方4時半で店じまいするので、そろそろ出発の時間です。 どっこいさんは最後まで考えていらっしゃましたが、結局我々と一緒に南紀まで行くこ とになりました。FA-200に大人4人はきついので、1人か2人はどっこいさんのへりに 南紀まで乗せて行って貰うことになりましたが、キメラは大のヘリ嫌い。でもどっこい さんの勧めもあって、結局YASUさんのお友達と私キメラが、ヘリで行くことになりました。 疾風さんとはここでお別れです。

お見せできません  AS350と、どっこいさん、キメラ

 一足先にヘリが離陸、ルートは大阪市内、神戸、明石、淡路島の西側を通って鳴門海峡、 そして御坊経由で南紀白浜に3時過ぎには到着予定。


 八尾空港の外来スポットに停泊、給油中の3813、手を振ってんのはYASUさんかな?
(どっこいさんのヘリから撮影)

 


 八尾の27をストレートアウトして約2分でキメラの自宅の真上を通ります。 そこでちょっと旋回していただいて、写真撮影。丸印がキメラの自宅ですが、 小さくてまったく見分けがつきませんね。


 南海電車で右折して、北上すると見えてくるのが建設中の大阪ドーム。
キメラもこの春まで関わっておりましたので、ここでもちょっと写真撮影。まずは すこし離れたところから。


 少し近づきました。


 さらに近づいてアップです。


 今度は梅田にあるスカイタワービルの空中庭園を攻撃に行く。展望台と同じ高さでくるくる回って、 屋上の皆さんにご挨拶。ここから西に進路を変え、海に出て、海面近くを滑空(当たり前)、 そこからまた北上して六甲の山並みを見下ろして紅葉狩り。またまた駆け下りて明石海峡大橋へ。 それでもまだほっかあ機は追いついてきません。122.6で打ち合わせをするつもりが、 ほっかあさんはまだTCAと交信中なので、なかなか話しかけられません。とりあえず 鳴門大橋まで行って待つことにしました。


 やっとTCAのエリアから抜けて、交信できました。教官のNパイロットは、南紀でガスを入れ ずに帰りたかったらしく、「そろそろ先を急ぎましょう。」といわれたのですが、キメラは図々し くも「ちょっとこの辺で待って、ほっかあ機が飛んでいる写真を撮りたいんですけど。」と御願い。

鳴門海峡を飛行中のJA3813


 ガスを入れる必要が出てくるけど、まあ、しょうがねえか、って事でなんとかOKが出て、鳴門大 橋をバックに撮影。何度かタイミングを合わせようと試みるモノの、光線の関係、位置の関係があって なかなかうまく行かず、結局撮れたのはこれ。

これ以上近づけませんでした。
下の写真はこれを拡大した物




 一旦2機は離れたあと、またまた3813が「もう一度撮って下さい」とリクエストしてくる。 「ハハーン、今度はキャノピーを開ける気だな。」と思ったら案の定です。でも、もうフィルムが無 いんだよ。なんたって自宅の上でバチバチ撮りすぎたからなあ.. 仕方ないのでデジカメでパチリ。


 更にキャノピーを開けたところ。


 そしてキャノピー全開。寒そー!


 今年3月に新装オープンした南紀白浜空港。左手奥に見えるのが旧ランウエイ

(写真はパンフレットより)


 空港ターミナルビル内の2階にある喫茶店。ここでお茶を飲みながら楽しい遊覧フライトの 話し、ヘリの話しなどをしました。あ、ほっかあさんは早くもここでビールを飲んでいたな..

 仕事があるどっこいさんは残念ながら八尾へ戻られます。ガラス越しに手を振りながら4人で お見送り。ほんとうに有り難うございました。

(写真はパンフレットより)


 実はターミナルビルの3階にはフライトシミュレータが有ったんですが、気付かずに温泉へと向かった4人でした。

(写真はパンフレットより)


 ワハハ、これが我々の泊まった天山閣なのだ。季節柄、忘年会らしき団体さ んでいっぱいで、我々はちょっと場違いで浮いていたような気もするが、まあ 温泉旅館というのはそう言うモノですから・・

 まずは温泉に入りましたが、これが何故か7階にあって、白良浜のビーチ を見渡せる、という事なんでしょうが、残念ながら外は真っ暗で何も見えませ んでした。どうやらベランダには露天風呂もあったようですが、寒いせいかお湯が張って 有りませんでした。大体キメラは、眼鏡を外すと何も見えないので、 露天風呂も大浴場も家の風呂も余り変わらないのでアリマス(^^;

 何と言っても面白かったのは「娘座長の片岡千恵子一座」のショー!!
大昔は娘だったと思われる女座長の唄、入り口に飾って有るのはどう見ても 小学生の頃の写真なのに、実際に舞台に立ってるのは高校生で、きっとその間 ここで年取ったんだなあ、と感慨に浸らせてくれる「大五郎」君の「いなかっぺ 大将」の演技(?)、オジサンかオバサンかよく分からない人(人かどうかも怪し いのだが)の演歌ショーもあって、これを見ながらのディナーショーと言う、 素晴らしい企画なのでした(^^;。

 料理の方は確かにこのパンフレットの通りで、量はたっぷり、味は..あまりに量が 多くて、8人用のテーブルに4人で離れて座るモノだから(それにディナーショーを やってるし..)、話しが遠くてやり難いったらありゃしない。

(写真はパンフレットより)


 その後部屋に帰りまして、今度ロスで試験を受けるキメラの為に勉強会と相成りま した。まずお互いのログブックを見せ合いっこして、「こん時がIFRのテスト、こ っちが双発。」とか、「この辺のロングビーチのフライトは思い出したくないですよ。」 「あれ、やっと此処から日本のフライトなの?」などと感想を述べ合う。

 それからおもむろにテキストとアンチョコを出してきて、オーラルのための一問一答。 キメラは先月筆記を受けたばかりなので、FARは楽勝か、と思われたが、結構抜け落 ちてしまっている上に、筆記とは聞き方が違うので、しどろもどろのメロメロになって しまったのでした。よし、後半月がんばって復習するぞー!

 YASUさんは明日の帰りのレグのフライトプランを作ったり、我々の勉強会に加わったりして いましたが、あっと言う間に時間は過ぎ、11時になったので、2部屋に分かれて消灯。

 ほっかあさんとキメラが同じ部屋になったのですが、ネットではもうかなりのつき合いになる二人だが、 今までゆっくり話しをするチャンスが無く、布団に入ってから色々話し出したらますます熱が入り、結局 朝の3時になって、「いい加減に寝ましょうか。」という事になったのでした。でも用意して行きながら まだ話してないネタが幾つか残ってるのよん(^^;。
 だいたい、キメラはほっかあさんに教官を紹介してもらって訓練を始めたわけで、言って見れば同門の 兄弟弟子の関係、最近はキメラの方が教官とは頻繁に会っているので情報を伝えたりもしますが、勿論フ ライトの事は経験豊富なほっかあさんが教えてくれたり、これから先の計画とか、時間を忘れて話し合っ たのでした。


 翌朝、YASU部屋の2人はちゃんと朝から温泉につかって、「スッキリ」した顔で朝食の会場に現れ ましたが、連日寝不足のほっかあ・キメラ組は、寝ぼけまなこをこすりつつ、無理矢理朝食を胃袋へ詰め込 みました。そうそう、ほっかあさん、魚の開きの一夜干しを、ナマのままかじっちゃダメよ。ちゃんと アブって食べなきゃ..やっぱまだ寝てたみたいね。

 腹ごしらえが出来たところで、タクシーで空港へ。空港事務所に挨拶した後、CABとウエザーに分かれて 手続き。ノースエプロンは離れているので空港事務所の方が車で送ってくれます。

 提出したプラン通り9:45に離陸、ランウエイは通常と逆の33ですので、ほっかあさんはLLZを 逆行する練習。キメラはチャートを見ながらVORの周波数をセットしたり、少しだけ手伝いました。途中で ヨークを握ってみましたが、ノーズの見え方がセスナと全く違うため、無意識のうちに機種が上がってしまっ て、変な癖が付いてテストに影響するとイケナイので、その後は何もしないことにしました。

 南紀から八尾へのルートは、キメラにとってはお膝元、これが有田の町、もうすぐ和歌山の市街地、と地図を見ず ともよく分かります。ほっかあさんに「空港はどの辺?」と聞かれて、「これが阪和自動車道で、右の谷間が東から 来るときの国分ポイントのある谷だから、大体あの辺。」という所まではハッキリ分かるんですが、ランウエイ自体は ほっかあさんに先にインサイトされてしまいました。真横からランウエイを見つけるのって結構難しいですね。

 約1時間、10:45に着陸して、給油をしたら昼食です。今日は「代」が臨時休業してるので、キメラの高級リム ジン(^^)で地下鉄の駅へ。ところが、前に昼飯を食ったレストランがつぶれてしまっていて、しかたなく隣のモス バーガーへ。ここでまた今日のフライトのこととか色々楽しくおしゃべりして、再び2人が荷台に乗って空港へ。

 楽しかったオフも、キメラはこれでおしまい。桶川へ向かった3人は、強烈な追い風に助けられて、京都や伊豆半島、 東京都心を遊覧しながら、行きと同じ時間で帰り着いたそうな。

 さらに桶川にお迎えに来ていたチェロキーさんと合流して、おいしい酒を味わったそうです。<おしまい>

 どうやら次回からはほっかあさんは、A36ボナンザで飛び回るようですから、楽しみにしましょう。


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