詩集「ルナダンス」より
ルナダンス 空、いろいろね
ルナダンス 怠惰 なんだ ゆめの朝焼け映して アップルティーに油断した ゆるくまわりかこまれて砂漠にさらわれてしまったページが 瀕死にしわよる サンドペーパーの街に素肌でかさなっている 歩いて行けば街路樹くぐる朱色の素性は胸にギザギザ クラクションのはさみが鈍く切りとったかぜの百合 ちぎれている わがままも周期の蔓薔薇はわせば明るいアーチを編みあげる くぐるはしからことばが透けて ストーリーへは日暮れて着ける くぐりそこねて螺旋のトゲへ引きよせられた うすももいろの リボンが ぽつり カギ裂きの中に浮かんだままで 青い影流す遊星だ 発光している半身が今は闇に傾いている 送信の電波は彼方から イヤリング擦ってすりぬけた 凍った地方にうずたかくある ガラスケースの遺跡崩して 受信する「いま」にセットするのだ スイッチレバーをあげながら 燦々と胸の受像機ひらけば さらわれたページの細い手首が光っている 砂地のなかで エレベーターが昇ってゆく縦形の闇へ月を飛ばせる 地下鉄の空に月が飛ぶ 引きよせるテダテへ誓いたて 救済へ うずまく無心のなかで なだらかに月へ滑走してゆく スポットライトが愁えを割って 火花のラインをきつくむすんだ交差が肌にしゅす音巻いて 焦心の赤い シューズはく ルナダンス おどる たぁーんが トモッテ 狂暴なコビだってのみこむ地層に歪んでぐれているねじれた脇腹 かかえあげていたいんだ 余白の余白にこごえた両手でだきしめている白をしきつめた ここが突端 乱気流巻く崖の上 ぎりぎりの脆い接岸建築を月メイクして ささえをつける 斜めに倒れた裏側の書かれなかった部屋を起こして のぞきあなも 階段状にはしらせてゆく リズミカルなネズミもさそって壁という壁囓らせた 見慣れたローカ 超え ルナダンス おどる リズムが 舟を 繰ってゆく 爪先が過去ゆくコメットひろって 頬杖が好きと濁りつづける拒食症のドアーを破った 弾き返す電離層では流離たんのパワーをあげるスイッチボタンに タッチする 微弱な箱船内に守ってのぼってゆく 純正 浮力 赤いシューズのステップが巻きとった道のりを体に巻けば 紫外線にあっても死なない 靴底のあつい類推を開いてゆける磁場につく 受信機つながる脳幹へ 細い送電線つたい競泳してくるあれは兎の波音だ 走査線のけばみが震える白い背中に連なって ストップ・ウォッチの斜線を超える 競技が私にもキザミ入れて 失った水音連れてくる さらわれたページの地方を捉えパワーが急ぐルナダンス リズムがトラックダウンしてゆく 空、いろいろね ウフフ Birthday ながれちゃった さなぎの感情が 剥がれちゃった 未来時間の空色がいっきに自滅する 股間には オルゴールの回廊が引かれる ゆれる乙女のコンパートメントだから どこまでもゆく 環状廊下線 ポイントにはポインターが様々な花の腹帯をする 渡される12回の切符をちぎって どこにも降りない 赤い地図を束ねて燃やすと トゲのある低い地方で 燃える日付が 窓を過ぎる 揺れる座席のリズムを測ると 死んでいる手が数をかぞえる メリーのミルク飲みメリーゴーラウンド うたえば舌が 晴れやかになる 眠らない目蓋の間から逃げ出す羊は首をはねなきゃ くるくる首のない馬走らす 遊びの癖がくったくもなく 鼻先激しく競り合ってゆく しっぽまで寝ぞうを透き通る 銀色の首のない馬 朝を一馬身あけて入った 弧を描く ひづめの点描を追い シンメトリックにタイルはめ込み止めゆくと 見る見る天井はカテドラル クロスステッチにかがる恥じらい 赤く目蓋をぬう糸痛い 祭壇築き 祈っちゃ勝手よ くつしたずり落ちソファーを泳ぐ 中庭で咲くアマリリスったら 横目で吹き出し笑い出し 未完成な箱庭あつく 葉をそらす 禁足処理の足元ゆるくなってゆく 乱舞する花々 序破急昇り シンクロナイズの下心結ぶ 暗転の幕間で RAN 乱気流 嵐の予感を引き込んでゆく 頂点の足へパンプス感応して速度を速めた 点線登る つなぎあう手首の鎖固いと信じてた ビネツの谷間で はずれる鍵穴開いた 他人づら食らう 徒歩競争 箱庭の幻想会 その陰り一様だなんて ツンと記憶の破水つきあげた まるい空 濡れる夢 乾く風おこる 超大画面だ 外空の下は 情緒して箱 超えてゆく 天気くずこぼす現場はとても のど かわく くずれる肌色さがしをはじめる 情緒の実況中継だもの 秒速40000回の夢 めくる グリーンポジション レッドポジション ブルーポジション スイッチON 仮想のブラウン管を開いて 昇らせる超光源のもと 大気圧ぐんぐん移ってゆく 声の核 呼び合い磁場にういた 原色の強い水玉模様 思考がデオドラントに白日交わす 信号受け取って 意識が果てに届きそう もう一度 カレンダー剥がす
しましまのうま sima sima ne はしる きんいろのゆめ ふかい みずのうえ はしる はしる なびく はやい いき すきとおる かいがらのこえはだしをきって むきだしのむくのはなびらつくる たかいサンサシオン とびたった たてがみ みみをきる 大気のはなし しずか つかまってゆける つき のぼらせる ほしぼしのちゅうしんで ば く は つ あかいけつえき スッすべる セラミドグルコース セラミドガラクトース イソプロパノール リビトール ああ あたしのドロキシル つながって すべる すべる ちょうしんせいのゆめの まんなかはしる はだいろの せんだん ひきあってゆれ 波しぶきたつ ちりぢりの やじるし のどもとによせ くぐもって たまゆら 磁力線まげた うふふ ふっ うつる ヌクレオチド みごと! みなもと ふかい ながれをつける かれんな ひまつ あびる まひるの はえそろう 毛なみをうねらせる あれは ふさふさ ねじれたかぜだ ひたいをひらく らせんのとびらが ぱたぱたかけあがってゆく いつも ちかくにいたみたい いんのぶぁむ いんふぁん てぃあむ 記憶のおかの でんき消しても ひかりがうるむまどわくのぞけば うすももいろのふくらむたもと ふるえる首すじくわえあげる 歯形が ふかく ついている 予感のしきゅうの輪唱やぶる かたい ひづめのおとに きづいた ガンセキガナガレテユクミタイ アカイガスノジバヲオヨイダ はずみ 記憶のしもばしら おる あしなみ じょうぜつな数億光年のおしゃべり抜けて 凍結のときの湖水をわたった 体内の信号機からはっしんする バッション ひかりの花粉 まいあがり くりかえし よびごえのいと ともす かけあがる地形へ座標を引いて のぼってゆく リンパかんから みずしぶき まぶしく 回転 はじ め る