ストレートに詩に現れてきたDV。具体的な救済にはDV防止法ができており、救済のための相談窓口、 配偶者暴力相談支援センターも各県にある。(例えば、大阪府立女性総合センター「ドーンセンター」 内DV相談コーナ 電話 06-6946-7890 DV専用)この詩の言葉はそうしたことの手前で、窓口へ救い を求める行動に踏み切れないところで書かれているようだ。約50年間という気の遠くなるような時間、 配偶者が加えつづけた暴力。この詩の中の「ご主人」は犯罪者以外ではない。それを内面化してしまっ ている自分の敵のような自分を対象化してゆくところに力点が置かれている。言葉を書くことで、意識化 し見つめ直し、閉塞状況を切り開こうとする、この詩の言葉はそうした役割を担っている。