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2008年11月分
[駒沢/吉田秋生の海街diary]
11月28日
赤く目をひく植物たちが、ところどころに息づいている。
誰ももがない柿の実や、咲き終わった薔薇の実も赤く実っている。
枯れてゆくなかで、甘く実っていたり、赤く発光したり、している。
終わりながら、その終わりもいま息づいている。終わりがアル。
有りながらなくなってゆく。
吉田秋生の海街diaryが好きです。
海街diaryT『蝉時雨のやむ頃』も海街diary2『真昼の月』も。
鎌倉に住む三姉妹の話ですが、細やかな心の動きや、きっぱりした意志や、
激しい感情や、それぞれの悲しみなど、大人の生活者としての日々から
丁寧に描かれていて引き込まれます。ことに葬儀で顕わになる人と人の関係の
シュラバは、とてもリアルです。葬儀というものは、それまでの歪みや
思いや感情が吹き出す場。長女の「幸」が、山形で母親違いの四女「すず」の
置かれた無理解な家での孤独を見抜き、ばっさりと家の者を言葉で切るとこ
ろは、焼き付いてしまうほどすばらしい。
詩のテラスを更新しました。
[三軒茶屋]
11月12日
国道246が走る三軒茶屋。でも少し路地を入ってゆくと、リンゴの木を育てて
いる人がいたりするから驚きます。しっかりと都会でも実ったリンゴ。
たくましいです。そして幾分坂になっている道をゆくと、小さな公園に
竹の柵があり、花々がひっそり咲いて、心を和ませてくれます。
以前に招かれた詩誌『フットスタンプ』の座談会の原稿をチェック。
とてもたくさんの量のテープ起こしをしてくださった池田俊晴さんや
白鳥信也さん。恐縮です。お疲れさまでした。フランクに話し会えて、自分が
詩や写真と向き合っている姿勢が引き出されていると思いました。
座談会の内容は『フットスタンプ』16号に掲載されます。
[毎日新聞11月2日に写真掲載]
11月2日
きょうの毎日新聞11月2日、短歌のコーナーに私の撮った写真が掲載されました。
総合誌『もーあしび』15号が出来上がりました。
連絡いただければお送りいたします。頒価500円です。
よろしくお願いします。