今月へ

2009/10月分 

[秋ですね]

10月25日
ずっと更新できなくて残念です。
肩・腕の痛みがあってなかなかできません。
服の脱ぎ着も痛くて大変。髪を洗うのも大変。
右肩なのでご飯を口にもってゆくのにも違和感。
でも家事と介護はまったなし。
痛くなくなる時がくるのを待つばかりです。




[森ミキエ詩集『沿線植物』の「薔薇の地形」の少女/老婆]
10月12日
森ミキエ詩集『沿線植物』で「薔薇の地形」を何度も読むと、やなぎみわ
の写真「フェアリー・テール」シリーズが迫ってきた。少女と老婆が物語空間のセットのなかで同じ衣装で
物語の一場面のシーンを演じている。演じているのは二人とも少女。
顔だけが少女と老婆の違いがある。
詩をよみながら母の杖になりながら嘘をつく娘、娘を杖にする傷ついた母が詩のなかに、違う身体として
それぞれ姿を現してきているがゆえに、同じなのかもしれない反転可能なのかもしれない、と交換性がリアル
にせまってきた。
やなぎみわの「フェアリー・テール」にあるのは
「エレンディラ」の売春を強いて見張る側と見張られる側。「眠り姫」の糸巻きをもって
とっくみあう二人。「赤ずきん」のオオカミに喰われ腹のなかにていだきあって横たわる二人。

どこからが母でどこからか娘なのだろうか。一人の女性としての「私」を作品として
詩の言葉にするとき、時間軸はゆがみ、抑圧はシーソーのようにかしいでは一端から
もう一端へと形をあらわにし、形をみえずらくする。そしてさまざまな抑圧は二人から無くなってくれない。
上下するシーソーに要があるように、さしのべあい、振り払いあうような共感、といったらいいのだろうか。
シーソーのように二つが同時にあることを中年の年齢になっている身体が痛く受け止めた。


[続いてセーヌの眺め]

10月8日
 バト・ビュスには観光客がにぎやか。橋の上にかけて友達と話している女の子達。午前にヤリタさんと、翌日の午後に南川さんと乗る。
右腕と肩がいたくてついにマウスを左手で操作しています。
どこが痛いのも辛いですね。
左でも詩は書いてます。次ぎもーあしびへむけて。

[セーヌを走る船へのる]

10月5日
 ランブックプロジェクトに載ってひと息つきました。次ぎの人へと開かれたプロジェクトで繋いでゆく試みが面白いです。
「もーあしび」の詩を書きながら、私はパリにいてもずっと日本語の中にいたのだと思えてきました。




[Runbookに掲載される]

10月2日
サテリットで出会ったパリの写真家Herve Vachezさんが誘ってくれた
アートブックプロジェクト Runbookに参加しました。
きょうメールをもらって掲載されたのがわかりました。9月号です。
私のは下から6番目にあります。
PDFファイルですがよかったら見てください。 Runbook 9月号 

フランスやさまざまな国の参加者のページを見てゆくと
私の写真のバックだけ肌色にしてあるのに気付きました。
エーベさんに構成はお任せしたのですが、なぜか私のバック
だけ着色になっているのでした。
写真を送ってください、ということなので写真を送ったのですが
言葉で参加している人もいるのでした。言葉と共に参加
でもよかったかも知れないと思いました。


[朝市の風景]

10月1日
つづいて朝市の風景です。9時頃だと思います。
急いで地下鉄まで行くあいだだったからゆっくりできなかったのが心残り
です。

おいしそうなベリーやトマトの濃い色。新鮮そう。
これらを丹精して栽培している畑や農家が近くにたくさんあって、すぐに
運ばれてきた感じがする。

ローストしながら鶏肉を売っている。お店の女性たちの黒いシャツがカッコイイ。

いろいろな種類のチーズが並んでいた。牛だけではないらしかった。

ヒマワリにほっとする。ここでも人気らしい。菊やグラジオラスと同じように
束になっていてちょっときつそう。