今月へ [ドアの中の花] 6月26日 蒸し暑いきょう。郵便受けをみたら詩集の色見本がやってきていました。もうひと息。 現代詩手帖7月号の新刊の覧に私の詩集『飛手の空、透ける街』が紹介されてます。 映画「レオン」の完全版DVDを借りて見たのですが、ジャン・レノがとてもよかったです。 大人の心を14歳のマチルダが持ってしまっていることが完全版だとよりくっきりわかって レオンとのやりとりがひりひりと切なかった。で、あっという間に一週間。ツタヤに返却に 急ぎました。 今日は夜、飯田橋で歴程同人会。夏のセミナーは8月27日、28日、29日。 私は二泊三日で参加します。テーマは「詩(ということ)の向こう側」。 岐阜県中津川です。参加ご希望の方、ご連絡を。 [お知らせ 23日水曜日 月写真の上映と詩の朗読をします。] 6月19日 第2弾、蒲田派。白鳥さんの尽力で大田区の観光課でも宣伝して、言葉によるイベントで 街を活性化しようという運動をはじめています。 私も映像と言葉で協力します。 開運朗読会でも、月写真の上映と詩の朗読は好評でした。 (お客様だけでなく、川口さんや芦田さんにも何度も良かった泣きそうになったと太鼓判もらいました) 参加の皆さん、みな個性的な朗読をします。聞いて見てやろうかと思われる方、 ぜひいらしてください。 [6/11の太陽] スカートを履くのは法事のときだけになって何年も過ぎてしまった。久しぶりにワンピースを 着ようと思ってデパートを歩く。普通は買い物はきっと楽しいのだろうと思いながら、楽しい よりも不安で困った気持ちを抱えながら、着られそうなワンピースを探して見てまわる。 おしゃれに疎くなっている。いまでいう女子力が落ちているのを痛感する。あーあ、と思い ながらA館とB館の空中通路を歩いていると、太陽がまんまるに雲の中に浮いていた。元気が 出る。ココなんか、この薄い雲の空の下の街なんだ。と思うと昼の空間が気持ちよくひろがって ゆく。 [6/16の空] 大気圏を通過しながら、燃えて消失する「はやぶさ」。死の直前に「はやぶさ」が最後に 見た地球が、デジタル映像でおくられてきた。モノクロでかすれていて、画像を送る途中で 送信が途絶え、画像再生が途中で切れている地球の写真。 撮るのは一瞬でも画像を地上に送るのには時間がかかる。 「はやぶさ」は何度も地球を撮ったけれどすべて失敗していて、燃え尽きる直前の 一番最後に撮った写真だけに地球が映ったのだった。 モノクロのかすれた地球、途中で送信が途絶えた画像。 みつめていると胸が詰まる。 わたしが最後にカメラで記録する映像は何なのだろう。 6月16日の最後の画像は飼い猫のシロの横顔のアップ。 [お祝い] 6月13日 きょうはお祝い会。 「現代詩の会」で 川口晴美さんの詩集『半島の地図』山本健吉賞受賞と、 森ミキエさんの詩集『沿線植物』埼玉文芸賞準賞のお祝いをしました。 鈴木志郎康さんもお祝いに来てくださって、お体の都合が心配でしたが 会の終わりまで、いてくださっていろいろお話ができ良い時間を持てました。 川口さん、森さん、ともに長年詩を書き、読み、感想をいいあってきた 仲間なので、みな心からお祝いする気持ちで集まっていて、とても和やかな よい会になりました。言葉にはなりにくい感動のようなものがありました。 川口さんの黒いドレスもマドンナ風でとっても素敵でした。川口さんの 共に詩の仲間でいられたことが嬉しくなるお話や、森さんの受賞のときの 講評を聞かせてくれた内容も参考になりました。 そして水越さん、領家さん、川上さん、五十嵐さん、木葉さん、薦田さん、毛利さん、 榎本さん、ブリングルさん、水嶋さん、長田さん。皆さんと二次会まで しゃべり続けた満足感。 私の慣れないへたな司会でも、まあ時間内に収まってたからよいことに。 今夜は、はやぶさ、もイトカワから無事、地球に帰還したし、よかったよかった。 地球に帰った はやぶさ はやぶさが最後に見た地球 ところで、長田さんの紹介で青山の薬膳料理のお店で、コース料理をいただいた のですが、銘々にお料理が運ばれてきて、ゆっくり味わえました。 この会のために特別な薬膳スープを出してくださった。おいしかったです。 このお店おすすめです Natural Chinese Essence(エッセンス) 港区南青山3−8−2 サンブリッジ青山1F http://plaza.rakuten.co.jp/aoyamaessence/ [近刊 北爪満喜 詩集『飛手の空、透ける街』] 6月2日 きょう装幀の島田薫さんと話し装幀が決まりました。 3月に島田さんとお目にかかってから、思潮社の藤井さんとともに ほんとうに一歩づつ進めてきました。島田さんは私よりずっと若い のにどーんと受け止めてくれて、紆余曲折によくつきあってください ました。 北爪満喜詩集『飛手の空、透ける街』(思潮社) 近刊です。 「飛手」はつくった言葉です。詩の言葉について考えながらうまれました。 手には本当は飛べる潜在能力があって、夢の中ではいつも自由に飛んでいる、 という詩の言葉と自由についてのものです。 詩の言葉と自由について、そして、いまここで生きていることの詩。 読まれることで、この空の下の人々へ羽ばたいてゆけることを願ってます。