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2011/1

[御苗場(おなえば)の案内です]
1月30日
なんだか慣れない準備であたふたしましたが、展示台もつくりました。
詩と写真で50ページのフォトブックも出来上がってきました。
壁面の展示のほか、展示台にフォトブックとフォトフレーム、ファイルを置きます。

コンセプトとしては
詩は詩として、写真は写真として成立していること、そして二つを響き合わせること
をめざします。

 
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御苗場(おなえば)は日本最大級の参加型写真展です。
プロアマ問わず写真家が約200ブースの作品を展示。
レビュー・トークショーも開催します。  

 詩と写真の展示をします。北爪満喜のブースは121

 
会 期 2011年2月9日(水)〜2月12日(土)
   10:00〜18:00(最終日のみ17:00) ※展示初日9日の 一般来場者入場は12:00から

会 場 パシフィコ横浜 展示ホール アネックスホール 会議センター
   220-0012 横浜市西区みなとみらい1−1−1

交通  ●みなとみらい駅(東急東横線直通運転)みなとみらい駅から3分
    ●JR・市営地下鉄桜木町駅から徒歩12分

入場料  WEB事前登録無料  当日一般 1,000 円(税込)
    11日(金・祝)、12日(土)は入場無料(簡易登録)。
    65歳以上(シルバーパスまたは証明できるもの持参)の方、
    障害者手帳を持参の方、学生証持参の方、小学生以下は無料。

主催   株式会社シー・エム・エス
お問い合わせ先   CP+事務局:03-6741-4015 *(月)(金)9:00〜12:00/13:00〜17:00(祝祭日を除く) 


[梢]

青空に浮かぶ白い雲を見て
遙かになって
ひゅーと落ちてゆく意識の途中で 蜘蛛の糸が張っている
だれの?  チチのハハのチチハハのかさなりの梢かもしれない 蜘蛛の糸のかかるのは

日々には
月がかかり 蜘蛛の糸がかかる
夢の中を落ちてゆくように
頬を雨雲がすべってゆく 
さっきみた蜘蛛の糸に雨粒の 
丸い透明が 点々と付いてゆく 
のは
哀しみをかためて透明にする
職人が眠りのなかにさえ巣くっているからかもしれない

透明な糸の透明なビーズのかすかなたわみに触れたい
危うく 糸を引きちぎりたくなる一瞬をかわし
目を戻してゆくと
帰還した目は
建物のガラス窓の外に
遠い橋と枯れた街路樹の枝をのぞむ

梢にはささやかにとまっていきるものたちのきらめき



1月26日  清澄白河にて
 


[三崎港の夕景/現代詩の会]

しばらく忘れていた。手がかじかむ痛さ。この日、強い寒波で、港の風は刺すように
冷たかった。でも去れない。橋が金色に輝きはじめた。海の波がさざなみごとに夕陽の
色を揺らしはじめた。刻々と太陽が沈み雲が風が光が動き変わってゆく。まわりの光の色
が変わる。それだけでドラマチックに見えるのは、なぜか。ただ色が変わっているだけで、
そこに物語の言葉は書いてない。演技をする俳優もいない。街に何か起こっているわけ
でもない。でも何かが胸にくる。無意識の遠くからくる。鳥たちはこの変化をどう受け止め
ているのだろう。暗くなってきて夜になり視力がきかなくる危険とつながっているのかも
知れない。







1月22日
 きょうは今年初の「現代詩の会」でした。いろいろ欠席が多くあったのですが
会はじまって以来の広い20人も入れる部屋の予約になっていて、まず机、机です、を
並べ変え、島を作ってから席につきました。島野さん、川上さん、光冨さん、初参加の田山さん
私、の五人で、みな作品持参だったのでじっくり合評しました。
 帰ってすぐ次回の予約をWEBでしました。
 次回は10数人の部屋が予約できました。でも30分ずれました。ご注意ください。
3月12日土曜日 15時30分から16時30分 渋谷東口店です。

 


[油壺マリンパークで]





1月17日
海底でとどまりゆらゆらと触手をなびかせているもの。
スピードを保って休みなく泳ぎつづけるもの。
そのための流線形の生きもの。
飛ばずに泳ぐことを選んだ鳥の水中で光り輝く羽毛。
生きものの美しさには、感動せずにはいられない。
そして、
魚やペンギンやイルカやカワウソたちと目があったとき、
言葉も通じないし、意識も推し量れないのに、生きものとして
自分が確認された、ただそのことだけが喜びとしてやってくる。



[昼の月]

1月14日
 路地を歩いていて、お風呂屋さんの煙突をまじまじと見てしまった。
向こうに月が出ていた。そして冷たい風。路地の壁にひっついて見上げる。
首が少し痛くなる。


[御苗場]
2月9日から12日。パシフィコ横浜で開かれる巨大写真展「御苗場」に参加します。
200ブース。

どんな展示をしたらよいのか悩んでいて、相談会にゆきました。
写真家か写真雑誌の方は、写真だけで展示しようと持っていったプリントよりも
詩+組写真の写真の方が面白い、と、つよく勧められ、
合わせることないんだ、と自分でも考え、詩+組写真で、参加することにしました。

御苗場ブログをみたら、先日の相談会で私の写真を選んでいる場面が載ってました。 


[ポエニークに詩誌評を書きました]

「詩の磁力」 よかったらご覧ください。
http://poenique.jp/4wheels/47.html

五十嵐倫子さんのポエム・ギャラリー・カフェ『中庭ノ空』 もうすぐ開店です!!



[シロ、覗く]


1月4日
 おいしい匂いがしているから真剣にこちらを覗くシロ。普段の蒲鉾は食べない
のにお正月のいい蒲鉾は食べる。動物って味覚が鋭い。腐ったものなんか
食べて体をこわさないように匂いにも敏感に違いない。そうすると、ゴミ袋を
破って食べている野良猫たちは、多少いたんでんでいても食べたりして
お腹をこわしたりしているのかも知れない。


[覗きました]

1月2日
 松蔭神社へ初詣のあと、家の近くを歩きました。
竹箒がたてかけてあったり、柿の実が鳥に半分たべられたまま枝にあったり。
わたしは、ふと虫になって葉の穴から覗いてみました。
ただ空に電信柱がたっている風景が見えたのが、なぜかとても嬉しかった。
葉の裏。何かの裏を食い破って。


[風が吹いた]

1月1日
 新年、あけましておめでとうございます。
昨年は詩集『飛手の空、透ける街』を出版した上半期でした。同人誌「もーあしび」や合評会の仲間や
大切な詩友の皆さんに助けられて一冊にまとめることができました。心から感謝しております。
多くの反響をいただけました。皆さんのご好意はけして忘れません。
丁寧な感想には心の底から励まされました。身の引き締まる書評には、今後に生かす指標をいただ
きました。新年になり、新たに次ぎの一歩をめざしたい気持ちでいっぱいです。


言葉と写真の展示や、朗読、それから詩誌や詩集を読むこと、このホームページや
snsやツイッターで発信してゆくこと。とぎれていた個人誌「メモリーズ」のリニューアルなど、
しょこたんじゃないけどドンヨクに生きていかないと追いつかない、そんな頭のなかになってます。
だいじようぶですか?自分。
とにかく生きていれば何かするでしょう。不安なのは超高齢の同居の義母の健康。怪我しないでね。
病気しないでね。祈るばかりです。人ごとでなく自分ももうこの年になると注意してゆかなくては。
節制。でもドンヨクに。相反しますが。
このような私ですが、
今年も、昨年と変わらず、どうぞよろしくお願い致します。