今月へ

2012年8月分


[雲のみえかた]

9月2日
わき起こる雲。消えてゆく雲。風のなかで形をかえつづける雲。
目をとらえる輪郭に楽しい想像が揺れる。
両足を伸ばし、風に乗り、ゆっくりを地上をながめながら飛んでゆく巨人は
昔、映画「ゴーストバスターズ」でみたマシュマロマンみたいだ。

二泊三日でいった夏の詩のセミナー。
熱海の上空です。

私は「詩と映画」の話をしました。
映画から詩への影響と、詩の言葉から見えた映画のシーンとの類似など
往復する繋がりがあること。イメージはジャンルを超えて繋がっていること。
それは何かを作るとき希望としてあるということなど話しました。
あげた映画は
マイケル・ナイマン監督「数に溺れて」、
ボリス・ヴィアン原作の映画「うたかたの日々」、
ティム・バートン監督「シザー・ハンズ」などでした。


また今回の合宿では、ユニバース(森羅万象)というときの宇宙と、
コスモスでイメージする秩序ある星の宇宙とがあると気づか
されました。宇宙の仕事をしている人の話を聴くのもおもしろい
です。




イベントに参加して。


8月26日

「トルタプリンター」に二時間なってきました。
展示ように詩のなかの「牛」を大きくしたり、文字の大きさを意識したら面白かった。

中庭ノ空の展示のときに交換ノートのパフォーマンスをしてユーチューブにのせた
直方平さんも京橋へ来てくれたらしい。

ルクスギャラリーで、あおばさんと牛の詩の話ができた。
展示してしまうとおもいっきり離れるから、話しやすいようです。

ギャラリーで、誰かが話している言葉が聴くともなく聞こえて、
すっと詩を化学変化させた。ゾンビになって・・しよう、ということを
詩で書けたのは初めて!! ゾンビ肯定。きょうはよい日。

永澤合唱団ワークショップで、私は歌を歌いました。詩人が6・7人も輪に
なって朗読ではなくて、合唱するのでした。とてもナンセンスで明るくてパッと終わるのでした。
子供になったみたいに元気に歌うのが良い合唱団のようでした。


詩集「キルギスの帽子」の草野早苗さんが訪ねてきてくださった。
初対面でした。素敵な方でした。もっとゆっくりお話したかったです。




イベントに出演します。


8月26日 午前11時〜午後13時
中央区京橋ルクスギャラリー 「飛ばない本」
(京橋ルクスギャラリー)

私はメインイベントの「トルタプリンター」で
12人の詩人の一人として言葉を発し続けます。
詩人本人は舞台に立たず、プリンターに送った言葉を
リアルタイムに印刷し展示する世界初の試みです。

その間、ギャラリーでは言葉や映像の様々なイベントが続いていて
出入り自由です。
なお展示された言葉は販売されます。

お時間がありましたら、どうぞお出かけください。
お待ちしております。


26時間連続イベント

8月25日〜26日開催の26時間連続イベント<飛ばない本> インスタレーション「トルタプリンター」に参加します。  (京橋ルクスギャラリー) プリンター 暁方ミセイ、海埜今日子、大崎清夏、小川三郎、カゲヤマ気象台、カニエ・ナハ、 北爪満喜(担当は26日11時〜13時) 、白鳥央堂、中田健太郎、ni_ka、文月悠光、雪舟えま、 (担当時間はギャラリーの壁の後ろで言葉を書き続けております。 ご来場いただいた方とは13時以降にお会いできますのでよろしくお願いします。)




[夕焼け・縛る蔓]



8月10日
 
 この日の夕焼けはラインがはっていて、浮いてる雲も生き物のように動きまわりそうな気配がする。
昨晩ジュリークルーズのこの曲があるのをユーチューブでみつけました。

暮れてゆく空をみながら聴くと、漂う雲になれます。

 



きのう公園のそばの道を歩いていて見つけたのですが、木を縛っている蔓は何だろう。
くるっと巻き付いていて、木がうつろな目をして、あまりきつくしないでほしいと言っているようです。
偶然ですが広瀬さんの「しばりふじ」という言葉にぴったり。
それから、日吉千咲詩集『掌インフェクション』の中に「働きたい」という題の詩がありました。
働きたいという作者の気持ちは何も書かれていない詩です。
詩の題として「働きたい」が現れたのは、やはりショックでした。
この社会の闇を思わずにいられません。

○共同通信コラム「詩はいま」に山田兼士詩集『家族の昭和』(澪標) 
日吉千咲詩集『掌インフェクション』(ふらんす堂) 
広瀬大志詩集『ぬきてらしる』(しばりふじ企画)について書きました。
地域の新聞に配信されましたらよろしくお願いします。




[黒いトンボ]



8月6日

 この黒いトンボはひさしぶりで見ました。何というトンボでしょうか?

先日、前橋の敷島公園の松林のところで小川が流れていた岸に飛んでいたのでした。
黒いトンボといっているとトンボ鉛筆を思い浮かべてしまいます。



現代詩手帖8月号の詩誌月評で、ツイート連詩をとりあげてもらったので、再びまとめを貼ります。

☆ツイート連詩pw3(ポエティック・ワンダースリー) 北爪満喜・小島きみ子・宮尾節子篇 
全まとめ【マイガール】http://togetter.com/li/319407 
    【マイボーイ】http://togetter.com/li/324533 
    【解放区】http://togetter.com/li/328860 



[ビルの谷で鳴いていた蝉]



8月5日

暑い日に、これぞ夏、という大音声で鳴いていたアブラゼミ。
少し離れて撮っていて、どんどん近付いてマクロでほぼ3センチまで顔にカメラを
近づけたのに逃げなかった。飛ぶと思ったのに。ふと、もう飛ぶ力がないのかも
知れないと、はっとした。力強く鳴いていた声は精一杯の鳴き声だったのかも
知れない。カメラ近づけて恐かっただろうか。ごめん、セミ。


現代詩手帖8月号に北爪満喜詩と写真展『水はわすれている そしておぼえている』
の展覧会評が掲載されました。颯木あやこさんが書いてくれてます。 

現代詩手帖8月号で河野聡子さんが詩誌月評に「ツイート連詩ポエティックワンダースリー」を取り上げ
てくれました。ありがとうございます。私は宮尾節子さん、小島きみ子さんと3人で一ヶ月の連詩をしました。


7月28日は大阪の朔太郎ファンの友達と一緒に前橋を回りました。新井髏lさんに車で案内していただいた。
前橋文学館、生家跡、るなぱーく、臨江閣、敷島公園、最後はお墓参りも。お線香をあげ、手を合わせました。
すると急に生きていた人、ということが実感され、迫ってきたのでした。 

前橋文学館では福間健二さんの展示をみて朔太郎の常設展をみて大阪の友達が朔太郎グッズを
これでもかと買うのにつきあい、詩集『月に吠える』を購入。挿絵も入って当時の雰囲気が再現
されていてうれしい一冊です。そうしていたところ、偶然、鈴木志郎康さんと麻里さんがご来館。
会えてうれしかったです!  ミクシイで志郎康さんは私の詩を読んでくださっていて、この日も
ズバっと感想を言ってくださった。


27日は詩人の新井髏lさん達のプランツという集まりに参加させていただいた。
音楽の人や詩人や学生さんなど様々な人が参加して活動報告や活動プランを考えてゆく。
新井さんはどうしたら前橋で創作活動が活性化できるか考え、少しづつプランをたて
ようとしている。その熱意はとても貴重に思えました。