メモリーズへ
2013年7月分
[通過中]
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7月31日
発信されていた塔の見えない波をみる
通り過ぎる波にクローバーの草原のヤギはいるか
ヤギが好きと引きこもる隔たった時間から
跳ねてみても 罵倒のつぶてが待っている食卓に
なごみはなく まあ理解されようがないほど育った時間が離れていては
痛い目を花柄のカップで休ませるしかない
それも限度があるから
刺がさったのは皮膚ではない
どこかわからない襞のようなところ
裂けてしまっては
付けるしかない
おとなしくなして
パソコンにデーターを打ち込む看護婦さんを見上げる
ベッドでしなだれる耳へ的確な
辛い?
と気遣ってくれた声
あの声を発信する塔からの見えない波にのせたいな
また受信できるよに 遠く離れても
気遣ってもらえることなんて大人の女にはめったにないことだったから
鳥と風のなかを
クローバーの草原のヤギや
気遣う看護婦さんの声などが
漂いつづける夢をみる
[頭の上にはさまざまな線] 20130730 ...... ...... 7月30日 きょうの空が紫なのに気づく。雷雨になるかと思ったけれど、雨がすこしふっただけだった。 ユーグレ。 首もとを引っ張られながら、 骨の鳥は誇り高く受信する。 斜線を抜ける翼がしなう。 斜線に切られる風が渦巻く。 くるくる巻き付くのは人工の蔓と日々。 [ユーグレの瞬間に、Pというサイン] ...... 7月29日 ユーグレの瞬間に、Pというサイン。pleasure 楽しみも pain 痛み も poison 毒 も 留まっている poetic 詩的な サインのP。[頭の上にはさまざまな線] ...... ...... 7月28日 頭の上にはさまざまな線が張り巡らされている。 空を見たいなら道を歩いていてはもう見られない。 電線越しの日々。 ●お知らせ『現代詩手帖』8月号にエッセイを書きました。 「詩が住んでいられる空間は、もっと広い。」 詩を書き、写真を撮って、展示した体験から、気づいたことなど語ってます。 YouTubeに展示があるのでよかったら見てくださいね。 また、野村喜和夫さんと北川健次さんのトークのときの顔写真、 私が撮影したのが載ってます。 YouTubeの展示について 始めにスライドショウ『3月の呼吸』があります。 19分くらいから、今回のメイン『記憶の 窓は水色の枠』の動画と朗読があります。7月7日 きょうは両国、江戸東京博物館での東京ポエケットに「もーあしび」で出展。
第17回ポエケット 日時:2013年7月7日(日) 午後1時半から7時半ぐらいまで 料金:入場無料(出展料2,000円) 場所:江戸東京博物館 1階会議室
ポエケットでは、詩誌「もーあしび」にいます。 北爪満喜詩集『飛手の空、透ける街』『ARROWHOTEL』『暁:少女』『虹で濁った水』『アメジスト紀』を お得価格で販売します。A4版などの「写真」もお得価格で並べます。 ・・会って話せるだけでも実は嬉しいです! よろしくお願いします。