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2014年1月分

[飛ぶしごと]









1月30日

重みに、勢いが加わって、水面を弾く。
合図をみきわめるときの、きりりと張りつめたトレーナーとイルカの 生き物の同士。

イルカはきっと観客のこともちゃんと意識している。
気合いをいれて、飛ぶのだもの。
それが、ステージ。
ライトと声援をしっていて、誇りをもっている鼻先。

いつもと同じ掌から食べる魚の味は、きっとおいしい。





[泳ぐ生活]









1月29日

息継ぎをして、空気を吸い込む。でもほんとうの生活は、水の中と思える。
生き生きした姿。それとスピード。いろいろな姿勢。
もう見とれるしかない。


[泳ぐ]



1月26日
油壺マリンパークの泳ぐカワウソ。動物の顔はみあきない。目の表情が特にまっすぐで。
いつもまなざしがすっきりしている。

・電車の中で耳にした言葉で、わすれていたことを思いだした。土曇り。
風が吹き付けて、冬の乾ききった土が舞い上がり、あたりがすっかり土埃でもうもうとなる。
子どものころの晴れて風の吹き付ける日は、よく土曇りになっていた。私の冬。



[油壺マリンパークで]



1月20日
そろそろ三浦半島へいった一泊二日の写真をのせなくては、とすこしづつ、みています。

1月11日 
午前11時10分からペンギンの朝食をみたくて入園すると、三浦半島の朝には
ソテツと雪で白い富士山が海をはさんで向き合っていた。




誰と誰だろう。腕の輪にあるメモリーで、それぞれ両親のことも分かるらしい。
ずっと一緒に何十年とここで暮らしているのなら、気が合うっているのかも知れない。



すごい。42歳。38歳。39歳。人間でいえばそうだけれど。
それだってすごいけれど、サメ年齢ならもっとここで長く暮らして
いるのだ。

プールの中をすごく真面目な顔で泳ぐカワウソのまっすぐなまなざし。
澄んだ体にブルーの大きな目でこちらを見つめるイカのつよい視線。
まだきちんと見切らない。マリンパークを含め、三浦半島では3600
枚ほどの写真をとりました。







  






[暖かいセーターのうえ]


1月2日

いつもテレビのそばでどんなに明るくてもにぎやかでもすやすやと眠っている猫たち。
まどろみながら、薄目をあけて、こちらを見る。古いセーターを猫にあげて布団にして
いる。お正月は、アリスのひざかけもあげた。ふかふかの眠りの森で三月兎の疾走と
であうかもしれない。
初読書は津村記久子の小説「ポースケ」。「ポトスライムの舟」の続編のようだ。
奈良でカフェを営む女性(34歳)がメインとなっていて、読み始めたばかり
だけれど、日々のカフェでのさまざまな出来事を書いた言葉に、しみじみ。
いいなーと思う。読んでいる時間が好き。



[2014年1月1日の空]



2014年1月1日

一行の「空の器には空気がつまっている」
という言葉をもらった。その言葉にこの日に返信してみる。



空の器には空気がつまっている

深海に眠っている魚の夢を放そう

立ち上がるのは地球の鼓動と
青空を火のように走る 太陽の熱

聞こえる

足を生やして 海から出て行った魚(もの)たちの  
聞こえない悲鳴

悲鳴をあげながらの 
きっぱりとした 水が乾いてゆく背後
のろい前進を続けながら
エラ呼吸をすてるときの
足あとが
てんてんと