動線の考え方。

家事動線はしっかりと

 動線とは、家の中を人や物が移動する軌跡のこと。間取りを考える際、この動線をしっかり計画しないと、無駄な動きが多くなったり、家事の効率が悪くなったりして暮らしにくい家になってしまいます。特に食堂・キッチンから洗面・洗濯・物干し・勝手口などの家事空間のつながりは重要です。

動線の交差に要注意

 家事動線には多くの方が関心を持ちますが、以外と忘れがちなのが動線の交差の問題。風呂上がりに寝室へ行くとき、玄関を通らねばならない。来客中に子供がパジャマ姿で目の前を通っていく。こういった不都合は、プライベートな動線とパブリックな動線が交差するために生じます。このような動線がもっとも多く交差する場所は、玄関ホール・居間の2箇所です。そこでこの二つを中心にした動線計画の要点を考えてみましょう。

玄関ホール中心型 居間中心型

もっとも一般的。ホールに階段が来ることが多く、玄関が広く感じるが、個室と浴室の間に玄関が交差するのでプライバシーが心配。玄関から死角の位置で行き来できるようにしたい

もっともふれあいが多く家族的。廊下が少なく済むが、居間から各部屋への出入口が多く、さらに居間は南側に大きな開口部を取るため落ちつきのない部屋になりがち。

玄関ホール中心改良型 居間中心改良型

個室と浴室が直接つながり、プライバシーは守れる。しかし玄関から居間、食堂を通らずに個室へ行けるので、子供とのコミュニケーションは不足しがち。個人生活を重視する場合に。

居間の奥に、一度廊下や階段を経由するかたちで浴室、寝室を設けると、プライバシーの問題を解決でき、居間中心のコミュニケーションも保ちやすい。