Stripped




THE ROLLING STONES  STRIPPED 1995年リリース。 Voodoo Lounge Tour時期、オランダ・アムステルダムのThe Paradiso Club、フラン ス・パリの The Olympia Theatreでのギグ、そして、東京とリスボンでのスタジオ・リハーサル を集めたアルバム。 ちなみに、アルバム・クレジットには明記されていませんが、同名のTVフィルム 「STRIPPED」、そして ブートレッグ「STRIPPED COMPANION」では、ロンドンのBrixton Academyでも収録と されています。 このような小さな小屋で、彼らの、そしてリサのパフォーマンスを体験できた人は、 きっと、至福の2時間だったことでしょう。羨ましい! 小さな会場・リハーサルということもあってか、全体的にアコースティックをフィー チャーした 魅力的なナンバーが並んでいます。 特に1曲目の「STREET FIGHTING MAN」での、キースとロニーのツイン・アコギは鳥 肌ものです。 この曲は、TVフィルムでもハイライトとして最後に収録されていて、個人的に大好き です。

さて、肝心のリサですが、まず「SHINE A LIGHT」で、軽いゴスペル調のコーラスを 聞かせてくれます。 これが、チャックのキーボードと絡み合って、ノリのいい軽やかな雰囲気を出してい ます。 また、「LIKE A ROLLING STONE」でもリサは頑張っていますが、やはりこの曲のバッ ク・コーラスは、 なんといってもキースでしょう。へたうまコーラスの極地で最高です。 そのキースの「SLIPPING AWAY」では、スタジオ・リハーサルということもあって、 丁寧で伸びやかのある、綺麗なコーラスです。キースもしっかり歌っています。 そして、「SWEET VIRGINIA」でも、綺麗な、本当に綺麗な高音のバック・コーラスを 聞くことができます。

全14曲中、以上4曲でリサの声を聞くことができますが、残念なことは、 TVフィルムでは収録されている「GIMMIE SHELTER」が、アルバムでは聞くことが出来 ません。 その映像では、現在よりもスリムなリサは(しかし、あのボン・キュッ・ボンは変わ らない!)、 おなじみのこの曲を、かなり熱の入ったヴォーカルとパフォーマンスで、小さな会場 を 完全に興奮の坩堝にしてしまっています。 ミックも気合を入れて、「リサッ・フィッシャー!」と紹介しています。 すでにこの時から、リサのパフォーマンスは確立されていて、その後の、「Bridges To Babylon」、 「No Security」、そして今回の「Licks」と、素晴らしいコーラスとパフォームを見 せてくれています。 こちらの映像も、リサ・ファンは必見です。(by shigeさん)