フロム・ダスク・ティル・ドーン
監督:ロバート・ロドリゲス
脚本:クエンティン・タランティーノ

 ははは、すげぇ(笑)
 なにがすげぇって、もう、なんにも考えてないあたりがすげぇ。

 ある意味、忠実に「トップをとった映画」の轍を踏みまくるというかなんというか、まあ、ストーリー性とかテーマ性とか、そーゆーもんを考えていると楽しめないですな、これは。  前半はイカレた奴らのハードボイルドっぽい悪党ロードムービー。(Fuck'n cool!って奴ですな。)で、メキシコに入ったとたんにFuck'n Dumm!なスプラッタ・ホラー。いやもう、前半はイカレ具合がいかすタランティーノとクールなジョージ・クルーニーの魅力を満喫し、後半はただひたすらShoot out!な世界を満喫するとゆー、それだけです。ヴァンパイアにしたって、余計な理屈や善悪の葛藤などなく、ひたすら単純に、ある意味ゲーム的。かまれりゃ仲間入りだし、理由もなく十字架に弱いし、コウモリに変身するし、聖水に弱い。くだらん屁理屈一切なし。「ヴァンパイアってのはこーゆーもんだろがぁ!!」とゆータランティーノの叫び声が聞こえてくるほどB級(爆)。

 いやまあ、個人的な好みとしては、ヴァンパイア・イン・ブルックリンみたいに余計な理屈こね回した挙げ句に愛が悪に勝つ、みたいなストーリーはFuck'nなので、これくらい下品なほうが派手で面白い(笑)。友人曰く、「これがタランティーノだと思われるとちょっと・・」なんだそうなので、今度レザボア・ドッグズでも借りてくるか(笑)。

 うーむ、それにしても、勧めていいのかどうかかなり迷う映画であることには違いない(笑)。いや、勧めない訳ではないんですよ、決して。ただFuck'nなだけの映画じゃないってのが、また、問題でして、ねぇ・・・・

「こんな映画を観た...」のメニューへ戻る
ホームページへ戻る