フィフス・エレメント
監督:リュック・ベンソン
主演:ブルース・ウィリス ミラ・ジョヴォヴィッチ

 ええーっと・・・・なにから言おうか(笑)。この映画をボロクソに言うところから始めようか、それとも無茶苦茶持ち上げるところから始めようか?この映画は、基本的にはそんな感じ。

 「ニキータ」とか「レオン」みたいなリュック・ベッソンが大好きで、「インデペンデンス・デイ」なんてくそくらえ、みたいな人には向いてないよーな、向いてるような(どっちなんだよ・・)。いやぁ、非常に判断の別れるところとは思うが、正直、自分もまだ他の人と意見交換はしていないんで、もしこれを読んだ人が各人の感想を教えてくれるととても嬉しい。もし一家言ある人がいたら、ぜひともメールしていただきたい。

 さーて、実際の所どーだったかといえば、僕は面白かった。いやぁ、十分楽しませてもらった。基本的にむちゃくちゃ単純な映画ではあるから、ストレートに楽しめる、という点ではハリウッドの娯楽映画真直ぐ直球、っていう感じがする映画ではあった。「愛は地球を救う」とゆー古典的なプロットに沿った王道的な未来描写。それだけではコテコテになりそうな画面を、ゴルチエのデザインとエリック・セラの音楽がまとめ、巧みなカメラワークとカットが物語を物凄いテンポで引っ張っていってくれる。退屈している暇はない。次から次へ飛び出すユーモアがアクセントを加え、作品全体を軽いタッチに仕上げている。そのバランス感覚たるや、流石リュック・ベッソン、おそるべし、といったところか。

 そう、デザインと音楽、そしてユーモア。これに絶妙のカット割りがなされることで、リュック・ベッソンは自分の世界を作り上げた。この映画では、様々なストーリーが同時進行で語られる。同じ内容の会話、同じような銃撃戦、アクションシーンと華麗なステージ。これらが絶妙のタイミングで切り替わりながら展開していく。そのテンポをつくるのがエリック・セラの音楽であり、ちょっぴりのユーモアセンスであり、土台で支える華麗な衣装デザインだ。
 もちろん、映画のスタイルとしてそれが真新しいものである、ということではない。むしろ常套手段と云っていいだろう。しかし、それここれほどまでに完璧なテンポで送りつづける、その能力が監督のそれであり、そんじょそこらの娯楽映画と比べ物にならない完成度の源になっていると言えよう。

 ・・うーん、ま、軽すぎるんじゃねぇかってゆー御批判は多分あるし、僕もちょっとはそー思うんだけど(笑)、「完全な女性」を演じるミラーナ・ジョヴォヴィッチもいいキャスティングだし(って、「完全な女性」って「男性にとっての」って意味だよなぁ(笑))、ブルース・ウィルスも、もー大ハード入りまくりだから、ま、いいか、みたいな・・。

 うーむ。[EOF]

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