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2011/5

[薔薇が映る昼/ラバンデリアの朗読会]





5月23
 今朝のツイート
「おはようございます。昨日はそれぞれの個性がのびのびだせた朗読会でした。イギリスでも、女性詩人が元気という。
桂冠詩人(!)が歴史上初の女性に決まったということです。ロンドンからきた南川さんが新宿を歩き、これでも節電か
と驚いたのが印象的。まだ明るいらしい。」  ・・・・国家公認の詩人が2011年になって史上初、女性というのはすさまじきかな。

 
 ご来場のみなさま、ありがとうございました。
 私は「月の瞳」、「息 いきもの」、「桑の葉」、「交差点に真昼の三日月」、「納屋の音」を朗読しました。
一番前できいてくれていた女子から、声できくと入ってくる、映像が見える、と言ってもらってほっとしました。
なにしろみなさん朗読パフォーマンスがおもしろいのでした。

 南川さんが、テートモダンに行き、アートに触発されて書いた詩群がとても面白かった。
友達が出来ると一つカギを作る。友達の繊細なところをうけて金属にギザギザを入れる・・・そうして一人一つカギを
つくっては壁にさげてゆく。女友達のカギができ、その夜、女友達の部屋をカギで開けにゆく。  
こ、これはアートの抽象性とホラーをまぜた傑作では。
またヤリタさんのトークで、炭坑の町で炭坑で働いていた人が事故のとき、坑道に何人も残されて生きているのに
救出されず、全体の安全のために水を注入され、殺されてしまったことを知った。いま起こっている原発事故と
だぶらせれば心底、怖ろしい。


[22日の「五月の風の朗読会」 会場ラバンデリアの地図など]

5月20日
きょうは初夏のように暑いですね。
22日のチャリティー朗読会、よろしければぜひいらしてください。
案内画像がわかりずらいのでまた載せます。

ホテルロンスターの斜め向かいが会場のラバンデリアです。

地下鉄「新宿3丁目」駅C−8出口 
地図を拡大してみてもらうとわかります。
ホテルの地図。

ラバンデリアはちょっと細い道の一階です。
新宿区新宿2−12−9 広洋舎ビル一階
電話03−3341−4845

「五月の風の朗読会」
2011年5月22日(日)
14:30開場 15:00開演
入場料 ドリンクオーダー+カンパ
Cafe Lavanderia(地図参照)
前日までの問合せ先yarita@muj.biglobe.ne.jp
03-3715-0347(留守電対応)
当日会場問合せ先 03-3341-4845


[藤・芍薬・椿(小さいのは侘び助か?)]








5月13日
 連休に出会った花たちです。
藤の香りは濃く、風が吹くとぱらぱら白い花びらのようなものが降りしきる。
私は母と散歩した千歳船橋の公園の白い藤棚を思いだしている。
私の膝のところには見えない母の乗る車椅子が止まっている。
私の実家の人たちは何代も椿の花が好きだという。最近そのことを耳にした。
環境だよねきっと。庭に椿が何本かあって春になるとくっきり咲くから、
子どもは外で遊んでいてなじんでしまう。
・・・春になると魅入られたように椿ばかりを撮る日々になる。




[お知らせ]
5月11日
東日本大震災からきょうで二ヶ月。東京は今朝も余震がありました。
きょうは雨が本降りになっています。肌寒く、蒸し暑い、すっきりしない一日です。
野川朗読会。チャリティーです。
DM写真を使っていただきました。家の近くで落書きしている子がとてもいっしょうけんめい
で楽しそうだったのでした。 当日は、そうか! と叫んでください。と言われています。
叫びます。





どうぞ、お出かけください。
6月5日野川朗読会。小説家、長野まゆみさんが出演します。お話は小説にまつわること
が聴けますので長野さんのファンの方。ぜひ。



[お知らせ]

5月5日
 「5月の風の朗読会」に参加します。よかったらいらしてください。
オープンマイクもあります。19日となってますが、訂正。20日金曜日までに申し込んでください。
南川優子さんがロンドンから新作を携えて。
(魚家さんは都合で来られなくなりました)

[現代詩手帖5月号のアンケート]

5月5日
 定期購読している雑誌に大震災についてのアンケートを募るチラシが入って
いたので書いて送りました。掲載は編集にまかせてくださいというものだった。
ネットでは震災に関わることを書けないのに、原稿だと書くことができた。
なにげなく更新しているネットでも発信ということが書く気持ちに作用している
のだと思った。

雑誌ではタイトルがつけてありました。
「声、3.11−東日本大震災と向き合うために」

この長引く原発事故は大震災で被害に遭われた方々だけでなく、東日本に生活す
る人々みなを被災者にしてしまったのではないか。現実的には被害はなくても、
恐怖心から外出できなくなったり、失語したり、水を買い占めたり、疎開したり、
様々な事が人々を襲っている。例えば放射線治療の経験者は、繰り返されるシー
ベルトと向き合ってすくんでしまう事もある。医療行為と原発事故の被爆は比べ
られない。治療はx線による少量ずつの照射で体内に留まらず危険はない。それ
でもテレビで繰り返されるシーベルトの一語に、数値に、直面する。積極的に応
援や支援をするのは正しく尊い。けれど活動にすぐについてゆけなくても、様々
な見えない事情を抱えすくむ人を、弾いてはいけない。強ばる心身はネガティブ
に見えても、必死で乗り越えている姿なのだ。もしも誰かがすくんでいたとして
も、自分を責めなくていい(責めないで)。それは立ち上がる時への準備なのだか
ら。
注・放射線医学総合研究所のホームページ「放射線被ばくの健康相談窓口」で確
認。電話番号が載っています。

この5月号は新人賞のブリングルさんや榎本櫻子さんの発表があり、通常だったら
それがメインだった。二人の新作や、川口晴美さん野村喜和夫さんの選評など読み
詩の言葉はとにかくありつづけると。どのようなときもその時その場の言葉が
その人、それぞれにあると。言葉の形として、打ち返した二人の詩は面白かった。