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3013年6月分

[Bridge]



6月8日

この日は薄曇り。近くの街はお祭りが近いらしく、ゆるキャラを集めたポスターが
いろいろな商店のガラスや、ガードレールにまで貼ってあった。
大きな川の鉄骨には、いぜんいたカモメの姿はなく、鳩が集まっていた。
いま飛び立とうとして、いま着地しようとして、翼が風を捕らえたり離したりしていた。




○お知らせ

共同通信コラム「詩はいま」6月に下記の本についてふれました。
地域に配信されましたら、よろしくお願い致します。
野村喜和夫+北川健次「渦巻カフェあるいは地獄の一時間」思潮社
新藤凉子、川津聖恵、三角みづ紀 連詩「悪母島の魔術師」思潮社
森やすこ詩集「さくら館へ」思潮社
陶原葵『中原中也のながれに 小石ばかりの、河原があって』思潮社




[影になって壁に入る]

......

6月6日

午後、陽射しが傾く頃になると、そっとのびあがる影たち。
動きのない本体を離れて、壁へ入ってゆくのは自転車だった。
音もなく壁を伸び上がり、動けない壁の落書きと自転の弧を描くダンスを
しようというらしい。