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2014年4月分


[地上に生まれてくるときのスペース]

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4月16日

資生堂ギャラリー「初心」展では内藤礼さんの作品か、道に面したショウウインドウに展示されている。
広口ビンの広さがしらせているのは、地上に生まれてくるときのスペース。
人が地上に降りるときの広さのささやかさ。
ラナンキュラスが生きて呼吸していた。

空を見上げる。下降の速度が光っている。

地上の生き物を引き連れて、さざ波立てて、月がゆっくり上昇している。


[桜/お知らせ]









4月7日

花にまもられて日々を過ごす。ただしくは光と色彩を吸い込むように春の日々を
撮って、バランスを保つといったほうが合っている。

●お知らせ
「北爪満喜展」 5月10日から25日 前橋文学館3階 が決まりました。

前橋はアーツ前橋がオープンしてから熱いです。
これは前橋ポエトリーフェスティバル(5月10日から25日)のうちの展示です。

5月10日から25日、前橋ポエトリー・フェスティバルが開かれます。
市のアーティストたちの協力でちょっと大きなフェスティバルになり、
面白そうです。
私は前橋文学館で詩と写真の展示をし、
また25日に、「マエバシ詩学校」の講師をします。文学館館長さんが
5人の講義を受講した人に修了証を発行する趣向です。
公式ホームページができたらまたお知らせします。




●お知らせ
洪水企画 池田康さん発行『虚の筏』(ソラのイカダ)7号
に詩「ぽつんとしていた」を載せていただきました。

[枝にすずなり]


4月2日

冬の木に、まるまると太った雀たちがすずなりになっていた。
品川駅から近くの、住宅街の坂道を少し登ったところ。
用事が終わって、しらない街を歩くのは新鮮。ほんのちょっと角を曲がると
意外な光景にであったりする。

通路の詩と写真展「登る彼女 昇る月」を、詩集『ひかりの途上で』(七月堂)をだされた峯澤典子さんが
ご覧になって感想を送ってくれました。ありがとうございます。

「昨日、「詩と写真展」を見に行きました。天体の速度に守られるように、人の時間が流れてゆく、
その交わりを交互に眺めるうちに、昇り、越え、渡るという行為の力強さを感じました。
「歩いてゆく」「解き放たれるために/終わるために/終わったら・・・始めるために」という詩行は、
写真の風景を超え、通路の外を行き交う街の人たちの動きを照らしているようにも、思いました。
とても素敵な時間でした。今後も、楽しみにしております。」


・・・外を行く街の人たちとも響き合えたなら、うれしいことです。いま動いている人々と関わり合えた
なら、詩と写真が動きをもった現在なると思いました。