村上天文同好会ホームページ


会報

「北天」

No.1 (1977年末)

 

 ★ 会長のことば
 ★ 
私の愛機  
 ★ 
現在の観測に思う
 ★ 
安価な光学品には用心
 ★ 
ポータブル赤道儀製作記
 ★ 
小休止
 ★ 
1977年度活動報告
 ★ 
1978年活動計画 
 ★ 
会員名簿


会長のことば
                
    平山 浩

 僕は趣味としての天文は、一生離れられぬものだと思ってい
ます。天文同好会を作ったのは、僕が中三のときでしたからか
れこれ5年になるのでしょうか。元来自分で物をやりとげなけ
れば満足しない自分でしたので、ワンマンに同好会をとりしま
っていたようでした。まぁこんなわけで会員もフニャフニャに
なってしまっていたようでした。僕が忙しくなって手が離れて
くると、会の方も死んでくるということがここずっとあったの
が、この死んだ会を復活させようと頑張っているみたいです。
うれしいです。とにかく、同じ趣味の後輩達も1つのまとまり
を求めて、団結していってくれるというのは。ですから、堅苦
しいものは追求せずに、わきあいあいの同好会をめざして、お
互いにやりましょう。頑張りましょう。そしてまた、観測会等
をおおいに開き、知識を蓄え、胸をはって、私の趣味は星を見
ることなのですと、言えるようになりましょう!僕はもう直接
会のことには、関与できないけれどもいつまでも、いつまでも
星の事は忘れないと思います。僕はいい趣味を持ち、趣味を通
じて、たくさんの友達にめぐりあえたのは、luclyだったと思い
ます。                         


コーラー彗星

私のようなものがぬけぬけと報告のような形でこれを書いています。実にはずかしいものですが、一応見たということで書かせてもらいます。 まずこの彗星ですが、9月上旬、アメリカで発見されました。’77年の、比較的明るい彗星と言えるものでした。わが村上天文同好会でこれを見たという人はどれくらいいたでしょうか。これぐらい見てほしかったと思います。それで、次の表を見て下さい。

このように、コーラー彗星は4等程度まで明るくなりました。また、

このようなコーラー彗星が、夕方の西南の空出ていました。私の観測地点からあいにく、西南の方は光害で明るくなっていましたので、11月に入ってからは観測できませんでした。結局、2度の観測しか出来なかったわけです。その時尾は見えませんでしたが、中央の核がわかり、非常にきれいに感じました。また、明るかったので比較的簡単に見つけられました。私は、望遠鏡と双眼鏡で観測してみましたが、双眼鏡でもはっきりとわかった程です。この形は、昨年の夏のダレスト彗星に似ていたように思われました。(尾方 重広)


安価な光学品には気をつけましょう

 1976年、夏休みももう終わりのころ、私とH氏は双眼鏡を買いに吉田カメラ(かつて村上市内にあった小さなカメラ店で、数年後に閉店し、現在は存在しない。印画紙を買うときに「何枚入りですか?」と訪ねたら、中を開けて数えてくれたことで知られる。)へ行きました。双眼鏡を半分にして正立ファインダーとして望遠鏡に取り付けるためです。 店には数種の有名メーカー双眼鏡にまじってSunset、BINOCULARSというけたはずれに安い(10×50で4500円、20×50−5000円、7×35−4000円)物があり、のぞいて見ても色収差や視野周辺の像のゆがみ及び視界が一般品より少し悪いという印象はありましたが、実用上さしつかえないと判断して購入を決意しました。 ところが店員さんが奥からもってきた箱入り同品を、念のため外に出してのぞいて見てびぃ〜っくり、対物レンズが1ケはずれて中でカタコトいっているではありませんか。我々はだんだん恐ろしくなりましたが、価格の魅力にひかれてか在庫品に正常な物がありましたのでとうとう買ってしまったのです。 さっそく僕の家に行きまずはもう一度景色を見てみました。そしてビックリ、家の瓦を見て気付いたのですが、恐ろしい周辺部の湾曲と色収差です。我々はそこでまずガックリ。 いよいよ2つに分解してさらに1ケを解体してみました。驚いたことにプリズムの1つが3cm用と思われる物が使われており対物レンズの光を全部通していません。さらに対物レンズはφ5cmではなく4cm(正確には38mm)に絞ってありました。不思議に思って内側から見ると何とレンズの縁が数カ所欠けているではありませんか。つまりこの欠けを隠すために絞ってあったのです。我々は次の事実を知って絶望しました。接眼レンズ−それが何と外観はケルナ−のようで実は、ラムスデン式だったのです。ひどい。みなさん安物には気をつけましょう。(沼沢 茂美)


北天インデックス(画像あり)(画像無し)

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