村上天文同好会ホームページ


会報

「北天」

No.4 (1978年末)

 

 ☆アルデバラン星食 1.写真撮影 2.時間測定 
☆ペルセウス座流星群 1.写真班 2.telescope班 3.眼視班     4.観測班メンバー 5.観測結果   
☆部分日食 1.日食撮影に思う 2.初めて日食を見て 
☆支所だより 山での星見会(山本支所) 
☆新会員紹介 
☆総会状況報告 


ペルセウス座流星群

1.写真班 我々は、当初4連カメラを製作する予定でした。しかし班員のたいまんのために観測当日(しかも眼視班が観測をしている最中に)諸上寺公園に発動機をもって来て、写真儀を作るというような状態になってしまったのです。そんなようなわけですから、当初の予定と違って、4連が3連になり、しかも撮影を開始したのが午前2時になってしまったのです。 ボヤキはこれ位にしておいて、次に3連カメラの構造と撮影の方法などについて書いてみます。 3連カメラは、沼沢氏の15cm用架台に、アルミアングルをつけてそこにカメラを固定し、6cm屈折を同架しました。 撮影方法は、手動ガイドで1コマ5分ずつです。ガイドは私と近氏で交代してやり、また近氏も時間を合わせて固定撮影しました。明るい流星がカメラの視野内を流れたら、一応すべてその時間を記録するようにもしました。 次に結果ですけれど、なにぶん撮影を始めた時刻がおそかったので、写したコマ数は4台あわせてもたったの60コマ位にしかなりませんでした。そして写っていた流星の数も、たったの3つだけ、本当にみじめな感じがします。まぁ、しかしすんでしまったことはしかたないので、今年のことを教訓にして来年こそがんばってみたいと思います。(太田 栄)
2.telescope班 今年のペルセウス座流星群は、条件もよく、極大日の当日の12〜13日も快晴の観測日和だった。いろいろろ準備やまとまりの不足が多少?あったものの一応観測をやった。 自分は、telescope班で軸射点を求めるのであったが、これがなんと予想にはずれて、流星数の少ないことか、班としては自分と西野氏が50×7の双眼鏡で沼沢氏が10cmの反赤を使用した。 自分と西野氏は、予報の副射点を中心に半径3.-4-
5°の簡単な星図を使用したが、なんと2hr〜3hr30mn頑張ったものの、5個しか流れず、それもまったく軸射点らしきものはみあたらず結局目的は達成することができずじまいであった。(小林 明)
3.眼視班 我々眼視観測班としては、初めての眼視観測にしてはかなりの成果が納められたと思います。流星がかなり多く流れたせいもあるでしょうが、見落としが極めて少なかったように思います。しかし欲を言えば、正確さに欠けたように思います。これは事前に観測会をひらいてある程度馴れておけばよかったのだと思います。例えば流星の光度、流星痕、継続時間などは、経験が必要だと思います。それに、出現時間ですが、時計係が1人だったため、各観測グループから同時に、時間を求められた時、どうしても1つのグループの出現時間が不正確になったと思います。この解決策として1グループ4人とし、1人が記録1人が時計、2人が眼視というふうにすれば良いと思います。それから1グループの受け持つ範囲がはっきりせず、ダブってしまった。流星もかなり多いと思います。これも事前に本番の観測に備えて1度集まって、観測範囲をてっていするべきだったと思います。 まぁ以上のように今回の観測会では、かなりの成果が得られましたが、反省するべき点もかなりあります。これらの反省点をよく考えて次の観測会に備えるべきだと思います。(佐藤 俊)
4.観測班メンバー○写真班・・・太田・沼沢・大滝・忠・近○軸射点班・・・小林・沼沢・西野○眼視班・・・小嶋・佐藤(氏)・佐久間・瀬賀・内山・菅原・佐藤・伊藤・本間・三田村・島田・須釜・佐藤・鈴木 


1.日食撮影に思う

10月2日の部分日食は、自分してはというよりは皆が初めての太陽がかける体験だった。そんな中で、自分はカラー写真を撮ろうと思い、(わが村の2軒ある店の1軒、木村商店より)サクラカラーの12枚撮りを買った。(これしか売ってなかったから。)はじめの計画では、12枚のうちで、日食を2枚撮るつもりでいた。もちろん、固定で多重露出する予定だったで12枚でも十分すぎる枚数であった。しかし、1週間前に買ってしまったため、金星や、夕日の誘惑に負けてしまい、結局、4枚しか残らずに、当日をむかえた。露出のほうは、前々日と前日の2日間、早川の浜に寝っころがりながら、テストしたので心配はなかったが、問題は、枚数である。まぁ、4枚のうち、2枚撮るのだから大丈夫と自分に言い聞かせて、さて、日食が始まった。ところで、機器は、カメラがニコマートFTN、レンズ、ニッコール200mmF4で、フィルターは、引伸機の赤フィルターを使用した。しかし、結果は無惨にも、2重写しになってしまった。やはり、これも、フィルム代をケチッた報いでしょう。でも、露出のほうがよかっただけに、残念です。(小林 明)
今回の日食は、あまり食分が大きくなかったので、欠け具合に応じての露出補正は、必要ありませんでした。しかし、日没滯食であったため、高度による露出補正が必要でした。そのために一応何回かの露出テストを計画したのですが、結局、前日に一回行っただけでした。しかし、それも、地平線近くに雲があり一番重要な日没時のときのができませんでした。このような不完全な準備で本番に突入したわけです。実際の撮影方法について説明しますと、D80mm、f200mmの屈折に、KXボデーをとりつけての直焦点撮影です。フィルムはミニコピーで、フィルターを3枚使用しました。しかしそれでも露出が大分オーバーになるので、現像時間を短くして調整しました。撮影間隔は10分ずつで、それぞれに露出を数段変えて、45枚写し、日没まで続けました。途中、大気減光のため、フィルターを1枚にしました。最後に結果ですけれど、やはり露出オーバーなのが数枚あり、また逆に日没時のが、露出不足で全然写っていませんでした。(太田 栄)

2.初めて日食を見て!

天文ファンでしたら日食の起こるわけは誰にでもわかるといっても過言ではないでしょう。しかし、印象に残るほどの日食を体験した人は少ないと思います。ことに地球上での一地点で皆既日食が見られる機会は、約400年に一度と言われています。しかし日食は、計算上では1年に最低2回以上起こるといい、その中の一つで10月2日の部分は、私にとっては初めての天文現象を見ただけに感激しました。ところで今回の部分日食は、日没滯食となるだけに、低空の状況がいちばん心配したのですが、さいわいに晴天に恵まれ最高の条件で観測が行われたことが成功につながったと思います。ところが、事前の準備等では、完全といかなかったことが残念でした。(佐藤 哲昭)
初めて見た部分日食、欠け始めを確認した時の気持は最高でした。スケッチを見ていた時、黒点が飲み込まれるような感じで隠れていった庵范の様子もなかなかおもしろいと思いました。ところで『サロス』という日食や月食の周期があるそうです。長士は18年11日7.7時間で、この間に日食は平均43回起こるということです。それから1992年1月4日には金環食があるそうですが、私もぜひ一度あのドーナッツのような太陽を見てみたいものです。当然と言えば当然であるこの『日食』という現象ですが私は今さらながらに『宇宙って不思議だなぁ』と思うのです。 (須釜 サチ子)


山での星見会

 『山に星を見たらきれいだろうな・・・』山男のTに口走ったのがもとで、関川村の新入り3人(本間・松田・伊藤)は9月39日〜10月1日に山での星見をしてきました。 登った山は、関川村の大石の近くにある『立鳥帽子』という600mくらいの山。当日は雲一つ無い(いや、遠くの方に2・3あったかも?)上天気!我ら3人と案内役のT、それと村天にまったく関係ないAは、2時間半ほどで頂上より100mくらい下の山小屋についた。 ところが、夕食も無事にすんでいざ天を見上げると、いつのまにやら雲がびっしりと・・アゼン・・。後ろからJがおっかけて登って来たこともあって、アッというまに花札、トランプ大会と変身してしまったのデス。 ところが、外に出ていったJが入ってくると『天の川が見えたぜ〜』と一言。喜んで外へ出ると今度は山害のすごさ、視界に狭いことにあらためてビックリ。北は山、東と西は木。それでの南の方はなんとか見えます。ちょっともやっぽいのでガーンとくるほどの感動は無かったものの、やっぱりよく見える。カシオペアやペガサスやアンドロメダ、ヤギ、みずがめetc・・・星雲団はhx、プレアデス、M31と自分の目で見たのはこれだけ。もっとはっきり見ようと本間の持って来た双眼鏡で見たが、これが無限遠にはピントの合わないシロモノ。しばらくねばったが、結局あきらめました。 それから伊藤が恐怖の星空教室を始めたのです。伊:『ほら、あのてっぺんにだいたい正方形に星4つあるろー。』T:『あぁ、あれとあれだろ。』伊:『それがペガサスの四辺形で、こっちの角は実はアンドロメダのα星なんですね。』T:『ふ〜〜〜ん』J:『ほ〜〜〜〜』A:『・・・・・』伊:『その四辺形のあの星と、カシオペアのあの星を結んだちょっと下あたりに有名なアンドロメダの大星雲があるんですよ。』よいう感じで、プレアデスややぎ座の説明をやっていました。そんあことをしている内に時間も過ぎ、平野では


新会員紹介

 最初に紹介させていただきます。今年入会いたしました、菅原昭彦です。住所は、村上市大字間鳥です。天文歴はまだ1年ちょっとくらいです。 次に、同好会に入会した動機を簡単に申し上げます。動機と言って最後に落ち着くとこらやっぱり、星空が好きだから、星空に魅力を感じたからということです。天文に興味のあつ人達が集まって、大勢でいろいろな観測をする。流星群、星食などの観測はやっぱり1人でやるより、大勢でやったほうが喜びも感動も大きくなると思います。  しかし、私は天文歴が浅いせいか、知識が無に等しく、観測の時はかえって足手まといになるかもしれません。足手まといにだけはならぬようがんばります。 最後に今後の抱負を述べたいと思います。まず知識をどんどん増やしたいと思います。天文に関する本をどんどん読んで。いえ、少しづつでも読んでいこうと思います。本だけでなく、先輩にもいろいろ聞いていこうと思います。そして人並みに知識が身につくまで努力します。なんて、えらそうに書いたけど、とにかくがんばりたいと思います。 次に同好会の活動には、積極的に参加したいと思います。観測活動は好きで入会したのですから、当然のことかもしれません。 月なみなことを2つあげましたが、ますこの2つを計画だおれにならないようがんばります。入りたくて入った同好会です。これからいっしょうけんめいがんばっていきたいと思います。よろしくお願いします。(菅原 昭彦)


 星というものに興味を持って?年間。全然進歩もせず星をながめることしかしませんでした。それがいつのまにか村高へ入り地学部へて村天へと。そのため今は知識をできるだけつめこもうと本を読んでいますがなかなか憶えられません。せっかく天文同好会というものに入ったのですから、もっと星について銀河について、宇宙について、憶えたいと思っています。そのために今そのための機具、つまりテレスコープなる物を作ろうか?という計画中で、ぜひこれを完成させ星雲団などを見たいと思っています。 (松田 隆)

     
 今度、村天に入会した佐藤啓昭です。天文にかんしては、あまり詳しくはないのですが、神秘的な宇宙を探る上では、とても興味があります。同好会の仕事は以前にやったことがあるのでなんとなくわじゃってきました。 それで、この同好会に入っているといろいろな天文現象が見られると思いますが、次期の調査が前にはなかったので、その点を自分なりに充実させていきたいと思います。  マ、メシエ天体などを探すだけではなくて、その根本から知る必要があると思うのでそのつど身につけていきたいと思っています。 私もまだ、勉強不足なので皆さん追い付いていけるように頑張りたいと思いますので、よろしくお願いします。 (佐藤 啓昭)


 知らずして、知識を得ることが今の私が言うことのできる抱負なのです。 私は生まれた所も、育った所も、山の奥だったので、空気が澄んでいました。だから夜になれば、早くからきれいでした。降ってきそうな星空が毎日続いたことでしょう。しかしそのころの私は、それほど環境のいい所のいい所に恵まれ生活したきたのに、天体に興味をいだいたり、天文に関心を示したりしたことは始めはありませんでした。でもそれから二、三年たつと、あまり星がよく見えるので少しづつ疑問を抱き始めました。あの星はなんという名前なんだろう。そしてどの位遠いのだろうとか・・・とにかく知識を求め始めました。しかしその頃の私は本も持っていなければ、近所に教わる人のいなかったし、小学校にも入学していなかったのです。5才の時でした。全く、無知と設備に対する屈辱の日々でした。 ですから、こういう機会ができた今。設備と教材と資料がそろった今、私が一番やりたいことといったら知ることにあるのです。今の私にとって知らずにいることはやりきれないのです。これは昔知ろうとしても知ることができなかったことの屈辱に対する復讐なのかも知れません。なんでもできるようになった今、どんなことをしてでも昔の時間をとりもどすために知識を得、広めていくことが私の道です。そしてそのために努力を惜しみなくすることが今の私の抱負です。(伊藤 富士夫)


 星に関してまるで何も知らなかった頃から見ることだけは大好きだった私ですが、地学部に入りそしてこの同好会に入ってから『星』というものが、私にとって一生離れられないものになってしまったのではないかしら?なんて思うようになったのです。一生なんて少しオーバーかもしれませんが、本当に『星』を愛してしまったようです。あの神秘的でかつ響きかけてくる様な輝きが何ともいえず魅力的です。 今の抱負としては、とにかくもっとたくさん本を読んでいろんな事を知りたいと思います。それともう一つ、6cmではあるけれど愛用している望遠鏡をもうすぐ購入予定の双眼鏡を使ってM天体をたくさん見たいと思います。時々思い出すのが、ペルセウス座流星群です。あの時は、ほんとうに感激しました。またアルデバラン食など総てが感激の連続でした。とにかく精いっぱいやりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。(須釜 サチ子)


 村天に入会してまだこれという仕事をしていないせいか私が鈍感なのか、いまだに実感というものは全然わきません。でもお星様を見ることにかけては、誰にも(?)負けないつもりです。最近待望のtelescopeもやっと手に入り少しずつお星様の世界に入りこんでいくようだ現在うれしいやら何やら変な気持ちです。メシエNOMBERもまだわからず、無知なわりにお星様は好きなのです。もっともっとお星様に近づくためにこれからいろいろ覚えてかつ、村天の仕事もがんばりたいと思いますのでよろしくおねがいします。 (島田 裕子)


 気まぐれで入ったこのクラブでもう7ヶ月も過ごした。簡単に決めすぎたことを少し(?)後悔している。そしてこの同好会に入って3ヶ月。はっきり言ってこの同好会が何であるかよく分からない。でもみんなに歩調をあわせて歩んでゆけたらと思う。そして望遠鏡を通して入ってくる星々の魅力にひたるたびに味わうあの感動をより大きくするためにそれなりの知識を増やさなくてはいけない。しかし知識以上のものをこの場で学べたらもっとすばらしいと思う。(佐藤 知恵子)

 『星が見たいという気持ちで地学部天文班にはいり、今また村上天文同好会にはいりました。星が見たくて、星のことが知りたくてはいったのだから、いろいろな星を見ていきたいというのが私の今の今後の抱負です。難しいことはわからないけれども、とにかく星を見て、星の魅力を十分に楽しめたらすばらしいことでしょう。一つでも多くの星と御対面するために、いろいろな情報を収集していきたいと思います。よろしくお願いします。 (三田村 キヨ子)


 天文学のようなものを始めて7ヶ月少々の本間康之です。中学校の時には、まったくといっていいほど星には興味はなかったんですけど、ちょっとした成行きから、地学部に入ってしまい、今に至っています。 『抱負』らしいものを書きますと、まず星の事、宇宙の事をもっとよく知る。そして貧弱な望遠鏡を作り、みんなにばかにされる。そしてカメラもないくせに天体写真を撮ってみたいなどをあげておきます。何とか近いうちに実現させたいと思っています。 なお住所は、関川村村松ヶ丘、年令16才、生別男、学生、独身、無口な私ですがよろしくお願いします。 (本間 康之)


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