村上天文同好会ホームページ


会報

「北天」

No.5 (1977年末)

 

 
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’80の活動計画  
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各人の抱負
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近況(支部便り)
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私と天文
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私の愛機
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惑星観測
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星食観測と観測報告
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編集後記


’80の活動計画 (7〜8月)

 この計画は個人的な活動計画ではなく、同好会全体として活動する計画であるから当然、会員の集まる夏休みについてのものである。
 まず夏休みにおこる天文現象を見てみると、7月17日の土星の食、8月7日の金星食、と最良の条件であるペルセ群をあげることができる。
 土星と金星の食は昼間に起こる現象であるから別に問題はないとしても、ペルセ群は夜のことであるし沼沢氏の都合にもよるが。できるなら極大日だけでなく何日か連続して観測できるようにしたい。
 その他星座への招待が8月6・7・8日ある 、できるなら観望会&写真撮影会なども行いたいと考えています。
 詳しいことは総会で、きめることになりますがなるべく早く総会を開きたいと思います。 一応7〜8月の活動予定は次の通りです。
尚、これはあくまで予定ですので質問・意見等をどしどしお寄せください。

(小林のところでも龍雄のところでもおすきなところに)


各人の抱負

 去年は、受験のため一切の天文活動を止めていましたが、今年はなんとか、自由の身になり去年の分も頑張りたい。
 個人的計画としては5月中に、TS式65m/m屈折赤道儀のp-2型を購入する予定です。6月中は試験的に使用して、7月から夏休みにかけて50mm、200mmで銀河を中心に意欲的に、撮影する計画です。

是非、高校一年からの念願である夏の北天の組み写真を作りたい。また、同好会の方では本部の責任者となりましたので、会の発行を第一に、会員相互の連絡をとり会員の連帯を保っていきたいと考えていますので、原稿が依頼されたら〆切までに提出するようにお願いします。 小林 明


 今年は自分たちにとって、ひじょうに大切な時期にあたっているので十分、会に協力できない面もでてくると思いますが、時間の許すかぎり参加したいと思っています。

本間 康之

 今年は3年という落ち着きのない年であり、また受験も単なるひとごとの問題でなくなり愛する星空に今ひとつ徹せない状態である。それでも家中が寝静まった頃屋根に登り空を見上げるひと時は私のとってのGOLDEN・TIME・・・
 具体的な抱負としては、昨年から「6cmの限界」などと意気込んで始めたM天体の捜索を引き続きやっていこうと思う。そのスケッチも少しずつではあるが増えてきているようだ。やはり一人では、こういった基本的な事をやるのに精一杯。となると同好会だからこそできる流星観測など その他のイベントがとても待ち遠しい。初めにも述べた様に、今年はあまり積極的な参加活動はできそうにないが、なるべくみんなと歩調を合わせ頑張りたいと思う。             

 須釜 サチ子


 私は今までの活動にまじめに参加してきたとは、自分ではとても言えないし、他人から見てもそうだっただろう。観測に集まるとすぐ先頭になってトランプをはじめたのに・・目的の活動へ行動をおこすのはいつも最後だったような気がする。送別会のときも言ったことだが、これはやはり私に同好会員としての自覚がたりなかったのだと思う。これからはもっと自覚をもって活動に参加したいと思う。
 しかし今年は、一応大学などを目指しておりますので活動には参加できません。(たぶん来年も・・・一鳥小大先生のアドバイスを、まったく無視するのだ!) 再来年からは、(来年から参加したい)きちんと参加いたします。 

菅原 昭彦


 私には個人観測をするにあったっての望遠鏡がありません。よって活動の範囲がせばめられるわけですが、カメラと三脚を一応持っているので固定での写真撮影がメインになると思います。
 昨年はごく一部の星座と惑星しか撮影しなかったので今年は金とヒマと体力が続く限り多くの星座の写真を撮影しようと思います。
 また、私は今春会計に就任いたしましたので金銭のほうははっきりけじめをつけようと思います。

鈴木 龍雄


 おれとしては80年代は、ヒマがあればほとんどを写真撮影に費やすつもりだが、平常時は勉強(ウソ)をしなきゃあかんのでだいたいが、夏休みに集中すると思う。高校在学中に天文雑誌にわての天文写真をのせたいと考えていますけど・・・

長 良樹 


 まだ学生生活中でもあるし、Telscopeもなんだし自分で金をかせいでいるわけでもないので、写真をいっぱいとるということも毎日観測できるというわけにはいかない。Telscopeも小さいものだから密度の高い観測もできるわけじゃない。だからこういう抱負はなんかといわれても今年はこれをやる!などとはいえないのが実際である。といって何もしないというわけにもいかない。
 そこで今年は「星食」なんか力を入れてみようかなあと思っているのだが・・・
それとM天体のメニューを増やすことと写真のうでを上げるそれに何でも見ようということで・・・
 星食は明るい星は年に何度もあるわけじゃないし、光学系もまずまずということでやるということで「M天体のメニューの増加」はひまなときにということで惑星面もみたい。 「天体写真(ガイド撮影のことでは?)のうでをあげる」は金のゆるすかぎり頑張りたいと思う。
 それとペルセ群とくにこれは同好会でやると思うので、まぜてもらうことにして、それに「星空への招待」これは同好会から離れて参加してみたい。   

佐藤 一彦

 
 今年の僕は嫌なことに勉強をしなければならない。そんな中での会の活動には、多少、いやかなり、参加する事は困難になると思う。でも会員は会員だし、会費は払ったことだし、できるかぎりのことはしたいし、・・・とにかく参加はできるだけしたいと思う。

伊藤 富士夫


現在、私は高校3年という、客観的にみれば、天文などをやってはいけない非常に大事な時期にさしかかっている。なにしろ、来年が来年であるから。しかし、昨年の活動をにぶらしてしまった責任者の一人として、今年の活動は計画から実行まで、できるだけ参加していきたい。
 まずは、星空への招待とペルセ群に向かってGO! いや、その前に会報の原稿の〆切を守ることにしよう。                      

松田 隆


 梅雨に入っている今、心の中もじめじめしているような毎日ですが、高校三年生の会員の皆さんは、勉強は進んでいるのでしょうか。
 さて、四季の中で最も自分の好きな夏はもうすぐそこにきています。それと同時に、ペルセウス座の流星群も私達のために刻々と近づいていると思います。私の見た範囲では、1978年の流星群はとてもすばらしく感激しました。会員のくせに、何一つ仕事をしたことがないんですけど、話によると今年も、流星群、期待できそうなので、そちらへ行ったときは、よろしく!                      

佐藤 啓昭

 以前から思っていたのですが、現在の村天の構成員というのは、村高卒業生と在校生です。どうして、一般人や小中学生がいないのか、それは、村天の存在を知らないからです。かくゆう私も、入学する時まで知りませんでした。
 それで、私の抱負と、後輩へのお願いです。もっと村天の名を広め、星キチを増やしましょう、増やして下さい。本部の未設置、交通機関と現実的な問題もありますが、まずは村天の名を広める事から始めようじゃありませんか。

三田村 キヨ子


 ついこの前・・と言っても5月末であったのだが、やっと私の望遠鏡が家へ帰ってきて、テスト前であるにもかかわらず星とたわむれてしまった。今年は3年だからお空との縁も少しばかり断ち切らなければ・・・と思いつつ気になるものです。同好会の仕事・・・皆様に申し訳なくて、。でも毎年、今年こそはと思うけどやっぱりダメでして、けど、仕事はあまりなくても暇さえあると星ばかり見ている子がいるということをお忘れなく。でも、やっぱり、仕事しなくちゃ!                 

島田 裕子

  


近況報告

佐久間 美幸  京都市

 京都に来てもう1ヶ月たちました。そういえば淡いピンク色した桜も、今はすっかり新緑となっています。鴨川沿いの並木の緑は目にまぶしいほどです。
 京都へ行ったらカノープスを見よう。となりきっていた私も赤い夜空にはとてもびっくりしました。特別に赤いネオンが目の前で光っているのではなく、低空がまさしく”赤”なのです。1年半程前、修学旅行で来た時はそんなに気にならなかったのですが、よく考えてみると私の住んでいる所は山方であること、京都は典型的な盆地にあることが原因となるのでしょう。市街地の光が盆地にこもっているのだと思います。詳しいことはよくわかりませんけど。(教えて下さいませ!)
 学校のクラブは天文部(名称は天文同好会)に席をおきました。昨年の11月に結成されたばかりのようで、まさに今が活動開始の時です。軌道計算をやっている人、天文史を調べる人など、様々な分野を得意とする人がいます。活動方法は週一回ディスカッション方式や黒板を使った勉強会などです。一回目に相対性理論がでてきて、びっくりしました。時には大学の天文部と交換会などもするようで、とても楽しみにしています。
 私自身、この街で天文を含めいろいろな本を読んで勉強したいと思います。


西野 加津子    京都市


 この前美幸が、アパートに遊びに来た時近くにある京都市少年科学センターへ行き、プラネタリウムを見てきました。私も村高の学園祭の時クラブでプラネタリウムの説明をしたので、すごく興味があったのです。そのうえ今年の4月からドームと投映機が新しくなったと聞いていたので、期待して行った訳なのです。しかし椅子のクッションがほとんどなくて45分の投映にはちょっときつかった。今月は春の星座についてとプラネタリウムの説明が主となっていて星座の位置と1等星の名前や、神話などを盛り込んでわかりやすく説明してくれました。あと惑星の位置や運行の様子、天動説、地動説からケプラーの法則まで投映して説明してくれました。春は入門的感じで私としては少し、ものたりなかった感じ。これから夏・秋・冬と内容が濃くなっていくだろうと思うので、忘れないよう季節が変わる度にプラネタリウムを見に行こうと思っています。
 それから科学センターでは月一回くらいの割合で「市民天体観望会」を行っていて、今度5/21に「月と惑星」というテーマで観望会があるので申し込もうと思っています。申し込みが多いと抽選になるらしいので、まだわかりませんが参加できたら観望会の様子などを報告します。こんなところで働けたら最高に幸福だと思いました。


大滝 さと子     雷


 高校を卒業して1年以上になりますが、この1年間特に天文活動といえることは何もしていませんでした。京都の画材店に勤めていたのですが、4月いっぱいで会社をやめて田舎に帰ってきています。
 絵が好きなので、画材店にいたことはいい勉強になりました。いろんな人と出会い話をしました。キリスト教の宣教師と友達になり、教会へも行きました。教会で京大物理学部の人と知り合い、花山天文台へはよく行くというので一緒につれていってもらうことにしていたのですが、理由があって教会へは行かないことにしたのでそれきり・・・
 京大は私のいた所の近くで大学祭の時は「ぜんさい」の券を4枚ももらいました。京大天文同好会は一般の人でもは入れるというので、大学祭は行こうと思っていたのですが
友達に急用ができ1人で行くのも嫌なので行きませんでした。会社の上司にも天文が好きだった人がいて、大学祭の展示に行ったそうです。私がこちらに帰って来る時に、その時の会誌をくれました。1974年の「アンドロメダ」というものですが宮本正太郎さんの記事もあります。今は家で絵を描いたり本を読んだり手伝いをしています。
オリオン座・・・2月5日20hに南中する。海神ポセイドーンの子であるがポセイドーン自身は気むずかしくこわもての壮年の姿で表されている。
 ポセイドーンとエウリュアレの子供一説にはガイアの生んだ巨人の1人ともいわれる。
巨大な体格の美男子で神々に反抗したことはない。(天文ガイド78’2月号より引用)


私と天文 

桃川    内山 信一

 私は小さかった時・・・・そう、あれは小学校1年か2年やっと自転車に乗れるようになった頃・・・・星に興味などほとんど無く遊びほうけていた。学校から帰るとランドセルを放り投げて遊びに行った。
 このころ星や天体には興味はなかったが、私には変な宇宙観があった。太陽が宇宙の中心にあってその周囲に金星や火星が浮いていて、恒星はその外にあってさらにその外には正体不明のガス状の物質がとりまいていると思っていた。
 指合の親類の家に行って銀河系を真上(下)から見たイラストを見たら、私の宇宙観は音を立てるように崩壊した。ひどいショックだった。今考えれば何でもないことが・・・・
 太陽は銀河の中心から約3万光年も離れたところで、  た一つの目立たない星だということを知った。星の大きさを比較したイラストを見たら、針の先でつついたような
太陽のまわりには、五円硬貨を少し縮めたようなくじら座オミクロン(ギリシャ文字ではO )やそれより少し大きいオリオン座アルファ(同α)直径4cm位のぎょしゃ座(おそらく)イプシロン(同ε)などが描いてあった。
 このことによって、私が少し星に興味を持つようになったことは確かだ。
(画家デユーラーの星図よりさそり座)


星空への招待とペルセウス座流星観測

 今年もまた、8月の6・7・8と三日間も、福島県の浄土平で「’80 星空への招待」が行われる。今年は、8日に金星食があります。くわしいことはまだ、はっきりと決まってはいないのですが、我が村天も、昨年同様、参加の予定であります。
 また、村天では例年通り、8月12〜13日頃をめどとして、ペルセウス座流星観測を計画しています。今年は月令も最良の状態ですので、絶好の観測条件です。母彗星の回帰も1982年頃と近づいていますので、興味を引く観測になるのではないでしょうか。
 尽きましては、参加の希望をとりたいと思いますので希望者は、申込書に記入の上、7月25日までに、関川村の松田隆へ郵送するか、本部(村高地学部内)まで持参して下さいますようよろしく。
 注)くれぐれも本部への郵送は、絶対やめて下さい。
 なお、参加の方には、後ほど計画などの詳細を連絡します。(沼澤)



編集後記

 テスト・テストであれこれと言っているうちにいつの間にか6月に入ってしまって、この会報を作り始めたのは6月中旬。打ち合わせは5月の連休の頃から始めたというのに・・
これまで皆さんから集められた原稿はねていたわけだが、当初の計画の5月末までに1号を作るというのは私達学生(高校)が中心になる限りちょっと無理でした。
 会報のガリ切りをしていると、ある人は”極軸”を”軸極”と逆に書いたりしてあるのにはまいった。こんなのにも限らずまだあるけど2号目の原稿を依頼された人は、こんな事がくれぐれも無いように!意味不明のものや読めなかった文字については、私が勝手に解釈したので違う意味に取ってしまったら、そのものについてはご了承下さい。この通り私めは日頃の不勉強がたたりまして漢字が解らず、読みにくいかもしれません。
 今回の会報は全体としてちょっとまとまりが足りなかったようですが、これらの反省点を次号に生かそう!1980.6.20. 20h
おわび
 編集上の不手際により、読みづらい会報になったことをお詫び申し上げます。


北天インデックス(画像あり)(画像無し)

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