村上天文同好会ホームページ


会報

「北天」

No.6 (1980年末)

 

★ペルセウス座流星群観測
(1)総評
(2)写真班
(3)眼視班
(4)観測結果

★ 写真のページ('80星座への〜ペルセ群)
★「星空への招待」へ参加して
★ MY P-2 (TS式65mm P-2型を使って)
★ プラネタリウムを見て
★ ステッピングモーターを利用したM.D
★ 支所便り
★ 新人会員の紹介

表紙写真データ
1980.8.13.03h44m〜47m(3分露出)ペンタックスMX(f50m/m F1.4)
絞りF2.8 固定 トライX 出現 46m40s -4等 おうし座方向 撮影地 諸上寺公園


’80ペルセウス座流星群観測

(1)全体を通して
 今年のペルセ群観測は、8月12〜13日に、諸上寺公園で行われました。計画の段階では、11〜12日にしようかという話もありましたが、出席人数の関係でなどで結局12〜13日となってしまいました。観測は、眼視班と写真班に分かれて行われたのですが、両班の間での協力がうまくいかなかたりいろいろまずい点も多くあったようです。
 写真班は今年初めての試みとして四連カメラを整作して使用しましたが今までのように一つ一つのカメラがバラバラの方向を向いている時より、はるかに写る率が高いようです。また、この四連カメラは、TSシステム90に乗せ、モータードライブでガイド撮影する予定でしたが、手違いにより固定撮影となってしまいました。この四連カメラと、P−2に乗せた2台のカメラ、それにもう一台を固定として使用し、8個程の流星のネガが得られました。この中の2枚が天文ガイド11月号に入選したのは、皆さん御存じの通りです。
 眼視班は一昨年の経験者がほとんどでしたが村天恒例の事前の打ち合わせのまずさが出てしまい、継続時間の観測で0.5刻みにする班があり、かなりデータとして誤差が大きくなってしまったようです。さらに当日は全天に薄雲が広がり、微光流星が見えにくいという悪条件で流星数はかなり減ってしまいました。また眼視班内のグループ内で全天の区分がうまく行かず、観測中に星座を交換するというようなことも行われていたようです。 今年の観測を振り返ってみると、色々と反省する点があるようです。第一に観測地の問題です。諸上寺公園は交通や視界はいいのですが、瀬波温泉や村上、岩船などの光が当たるため今年の様に透明度の悪い年は特に光害がひどく微光流星が非常に見えにくくなります。そろそろ次の観測地を探す段階になっているのではないでしょうか?
 第二に打ち合わせのまずさです。毎回、観測の度にいわれていることですので、早いうちに是非直さなくてはなりません。
 来年はこれらの点に注意して、より以上の成果を得るようにしたいものです。(松田隆)


(2)写真班
 使用したカメラは7台で、4台を四連カメラとして使用(当初の計画ではガイド撮影であったが、固定撮影となっと)2台でP-2ガイド撮影、残りの一台を固定撮影として使用した。カメラのレンズはどれも標準レンズで、フィルムはトライxを使用した。
 今年は期待した程流星が流れなかったため、予想に反して写った流星は8個だった。寂しい結果と言えばそれまだだが、新天研が36本撮って写った流星が6つから考えれば救える。
 今年の観測を振り返って、反省点を拾い上げてみると
1. 空の状態の悪さ
 あの様な空の状態では、長時間露出するとカブってしまい、10分程度の露出しかできない。新しい観測地を探すべきであろう。
2. 連絡計画等の不備
 この事は、いつも決まって言われることだが、今後は連絡網を明確に決めなければならないと思う。
3. 観測機器について
 今年はフィルムがトライxonlyだったが、白黒では、約0等級以上の明るい流星しか写らず、今後はカラーフィルムも使用してそれ以下の光度の流星もカメラに納めたいものです。また、使用したレンズも標準レンズばかりで、全天をカバーできませんでした。今後は広角レンズで全天をカバーできるようにしたいものです。
 以下の様に、今年の観測で気付いた事を拾ってみましたが、それでも、1昨年の観測に比べたら、格段の進歩があったと思います。
 今後は、反省すべき点を改めて、良い観測にしなければなりません。(小林 明)

(3) 眼視班
 8月12日、20:00、村上天文同好会、ペルセウス座流星群、眼視観測班の計数観測が始まった。そのころ辺りはまだ明るく、薄雲がところどころに見えた。緊迫したムードの中
空を見つめているが、なかなか流れない。隣の人の「8時から始めるのが早すぎたんだ。」という声。そ・ん・な!あっ、流れた!一番のりは私達の班だった。8時〜9時の一時間は調子がつかめず、チョンがいくつかあった。けど、時がたつにつれ慣れてきた。
 一昨年に比べて流星数がすくなかったせいか、2つの班で重複している流星はなかった。(強制的に「うちっ」と叫んでいたのが実情だけど)また、観測時刻を分単位までとしたので、記録する者も空を見る事ができ、楽だった。光度・色・速度は全班共通の記録方法としたのでまとめやすかった。しかし、継続時間が0.1s単位と0.5s単位と分かれてしまって、これは準備段階での失敗といえよう。準備は徹底すべきだ。でもまあ、他は計画通りにスムーズに行ったし、やかったんじゃないかな。
 さて、流星が思ったより飛ばなかったからか、横になっていると眠くなってくる。そこで点呼が始まる。「叱咤激励」とはこの事なんだろうなあ、なんて思いながら。トータルで7時間やるわけで、長 場である。緊張してやる必要はそんなに無いので、世間話をしながらうだうだやっていたのが現状だ。その点、写真より気楽に楽しんでできるのが眼視班のいいところである。
 それにしてもおもしろいのは、流星が流れた時のかけ声だ。「きたっ!」「あっ!」「お〜し!」「流れたあ!」・・・・。明るいのが流れると、「うわ〜っ!」そして「写真撮ったか〜あ?」なかなかなごやかな雰囲気である。(ここが村天のいいとこなのよね。)
 来年この観測会があることを今から期待している私だ。(佐久間 美幸)

(4)観測班メンバー
 ・写真班・・・小林、松田、佐藤(一)、沼沢、内山
 ・眼視班・・・佐久間、西野、瀬賀、小嶋、本間、島田、三田村、須釜、伊藤(富)、          佐藤(啓)、鈴木、伊藤(正)、沼沢



「星空への招待」に参加して


 今回の「星空への招待」は、車の都合などで、5日に行くグループと6日とに別れてしまった。私達は6日に出発の方だったので、準備などで十分できた。

 6日 7:00 村上駅より出発。運転の方は完全に先輩にまかせて、後ろで元気に話をしていた。途中、思い出すと今でも落ち込むようなことが一度あったけど、車は無事「星招」の会場である浄土平に着いた。もう感激!受け付けを済ませて、さっそく同好会ノートに寄せ書きをもらうため、そこら中を歩き回った。見知らぬ人に声をかけていろいろ話をしているうちに、いつの間にか仲良くなれるなんて最高ですね。ただ星が好きだから、という共通点だけで話がはずんで仲良くなれるというのは本当にいいことだと思うのです。
 次第に辺りが暗くなってきて、一番星が見え始めると、望遠鏡が空を向き始め何を見ようかと調べ始める人がちらほら目につき出す。しかし村天の回りだけ、そういう気配は全くなく酒盛りが始まったりする。
 空は公害など全くないと言っていいほどなく、天の川は、星と言うより牛乳を流したように白く、星座かわからなくなる程星が輝き、ただボーゼンと見つめていた。その上、ペルセ群の流星が流れ、ずーっと空を見ていても飽きないくらいすばらしかった。そして、すばらしい星空の下で新しい新しい仲間と一緒にいろんな話をして、このままずっと夜であればいいなと思ったりして・・・・

 結局この日の夜は二時間位しか眠れず朝がやって来た。太陽がジリジリと照りつけ、「今日の金星食は大丈夫だろう」と思っていたら、山の下の方から霧の様な物が押し寄せてきて、あっという間に視界が悪くなり、食の時間になってもいっこうに消える気配もなく、とうとう中止。16:00からは、お待ちかねの表彰式、私達が待っているのは、最後の日本光学賞など。20枚程のカードを並べて宝くじを買った様な気分で待っていた。ついに始まり、一桁からくじが引かれる。自分達にない番号が出ると、8・7コールなどといって、村天の近くだけ盛り上がったわりには、結局一つも当たらず、無惨な結果に終わってしまった。              
こんな悲しい気持ちの私達を慰めてくれるかのように(本当はあざけ笑ってたりして)昼間の霧も晴れ、満天の星空。しかし、せっかくの星空だというのに、私は疲れがドッと出て、テントの中で寝てしまった。(外では熱っぽい話し合いがあったそうだけど・・・)

 3日目、さすがに疲れが出て、何をする気もなく、最後の旗争奪戦まで、残ることが出来なかった。今考えると非常に残念!でも昼間の金星を見ることが出来たし、予想していた通り、とても良かったです。来年は何かとやることがいっぱいあって、行けるかどうかわからないけど、是非行きたい。今年行けなかった人も来年は行こう。(西野 加津子)


MY P-2  TS式65mm P-2型屈折赤道儀


 中学3年以来、しっかりした赤道儀が欲しいと常々思っていましたが、予備校からの返金でうまく購入する目途がつき、6月に購入しました。しかし、まだ数回しか使用していないため、詳しいことは言えませんが、気付いた事を二三書きますと、まず第一に誰からも言われることに、赤道儀の色がイヤダということです。実際、小生もあの色は嫌いですが、色なんてどうでもいいのです。精度さえよければ・・・でもやっぱり・・・
 第二に、バランスウエイトが軽すぎることです。小生は、旧自作の8cm反赤のウエイトの穴を大きくして使用していますが、それでもカメラ一台を取り付けるのがやっとです。
 次に極軸望遠鏡は、検出精度が ですが、90mm赤道儀のものより二重円のパターンの間隔が広く、その分精度がやや劣るものと思います。暗視野照明が付いて欲しい。
 以上のように、ほんの二三気付いた事を書きましたが、まだまだ多くの欠点があると思いますが、200mm望遠鏡位なら、十分ガイド能力があるので、今後は、望遠レンズで星雲、星団の撮影を始めようと考えていますので、その時にまた、P-2について書きたいと思っています。             


仕様・性能は次の通りです。(小林 明)
鏡筒部・・・65MM三枚玉セミ-アポ ロマート 焦点距離500mmF7.7 分解能 2秒(回      折値)
赤道儀部・・極軸望遠鏡 検出精度  水準器併用 目盛環 赤経10”、赤偉2゜ 
      赤経微動 全周微動歯数 144M0.5砲金 赤偉微動
      スプリングによる 15゜



 

プラネタリウムを見て

 私は今まで二度、新潟の郵便貯金会館へ、プラネタリウムを見に行きました。
 まず、7月27日(日)に私と佐藤一彦氏と二人で行きました。やはり初めてということで、道がよくわからなく、バスを二本乗り継いでやっとのことで会館へたどりつきました。皆様も初めて行く時は、道を確認した上で行く方がいいと思います。
 そして、いざドームの中に入って見ると、その思った以上の広さに、あっけにとられるばかりでした。やはり、学校にあるプラネタリウムとは比べ物にならないということを痛感しました。
 また、最初にドームに投影された星を見たときは、肉眼で見るのと異なり、星が多すぎて星座があまりよくわかりませんでした。
 7月のテーマは「銀河の流れに」ということで、七夕の話から始まり、夏の大三角形、射手座、蠍座を中心に約50分間投影されました。投影の最後に一年の星座を駆け足で見た時には、星が動いているのではなく、自分たちが動いているように感じた程迫力がありました。
 二度目に行ったときは、松田、伊藤(富)両氏のもと、計6人で11月3日でした。その日は丁度祝日ということもあり、大変盛況のようでした。二度目ということもあり、若干感動も減りましたが、やはり、何時見てもいい物だと思います。
 7月27日、11月3日両日とも、沼沢氏の御尽力で無料で入場させて頂き、経済的負担も減少し、非常に助かりました。     
 最後に、プラネタリウムはなかなか見ごたえがあるので、まだ一度も行かれてない方には、一度見に行くことをお進めします。(鈴木 龍雄)
 




ステッピングモーターを利用したモータードライブ


 「天文ガイド」1978年6月号と8月号に、コパル電子の外山さんが、モータードライブに、ステッピングモーターを利用する記事を載せられました。そしてその年の12月、コパル電子を訪ね、外山さんにお話を聞いて部品を揃えて、TS システム90赤道儀用に作ってみた。
 ステッピングモーターは、一般のDCモーターの様に、電源に接続すれば回転する物とは異なり、駆動回路にパルス信号が与えられる毎に、ある定まった角度だけ回転するモーターです。すなわちモーターの総回転数は、駆動回路に与えられた総パルス数に比例するものです。応答周波数範囲も広く一般の50�才僂離轡鵐�ロナスモーターの45�此�60�債�度に対し、大体0〜250PPS(pulse per second)に応答します。
 コパルステッピングモーターspシリーズの駆動回路は、同社DMー402Xを用い、信号発生部には、同社PG-01を用います。PG-01は、500KΩのボリュームにより周波数が広範囲に可変できます。しかし、電圧変動により変化しますので天体追尾用には、電源供給の際、定電圧ICを組み込んでおきます。

私は、ステッピングモーターSP4-41570を使っています。他、トルク大きいSP-5-タイプがあります・・・・(沼澤茂美)


北天インデックス(画像あり)(画像無し)

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