女子校生よ、夜の路上携帯はやめよ
ある日の帰宅途中のことだった。自宅近くの商店街で、道端で大きな声で話している女子校生、いわゆるコギャルをみかけた。そこまではどうということもなかったのだが、近づいてみて私はぎょっとした。私から見て死角の位置にいると思われた話し相手の姿が見えないのだ。しかし彼女の会話は、内容まではわからなかったが、明らかに人に向かって話していた。さてはこの娘、おかしいのか…。あたりの暗さも手伝って、無気味になってきた。私は横目で彼女の様子を見ながら通り過ぎようとした。その時すべてが明らかになった。彼女の手に握られていたのは携帯電話…。ちょうど闇に向かうような格好で、彼女は電話していたのである。ええい、紛らわしいことするな!コギャルめ。歩きながらならばともかく、夜のこんな時間に、道端で携帯なんかするな。私が通り過ぎた後も彼女は不動の姿勢を崩さなかった。そんなに長く話すならば家に帰ってからしろっつうの!
しかし、歩行中いきなり前を歩いていた営業マンが「やあ、どうもどうも!」などとすっとんきょうな声をあげるのもびっくりするものである。携帯電話をめぐるマナーはいろいろ言われるが、結局は個人のモラルに帰する問題であり、一概に自分の価値観で規制することは難しい。まあ、せいぜい夜暗いところで長時間かけるのはやめましょう、というくらいであろうか。私のような小心者も決して稀な存在ではないのだから…。