海が泣いている (1978.12.5)
オフィシャルサイトのDiscographyを見ていて気づいたのだが、『Feelin' Summer』より前なんだなーこのLP。完全に記憶が間違っていた。
さて、中身に移ろう。まず先鋒の「スカーレットの毛布」、これは大人の歌である。このLPが発売された当時の私には、シチュエーションがまったく理解できなかった。学校の音楽の授業で好きな曲を何でもいいから歌えといわれて、この曲を歌ったところ、早熟な同級生から爆笑を買ってしまった。でも、曲としてはやはりこのアルバムで一番の出来だろう。当時も今も、私の評価は変わっていない!
2曲目の「振り向けばイエスタディ」はシングル曲である。「スカーレット」と甲乙つけがたいものの、こちらの方がシングルむきの感じがするので選ばれたのだろう。しかし個人的には「スカーレット」をシングルにしてみた方が面白かったのでは、と思う。
3曲目の「茉莉の結婚」は、しっとりした感じの名曲である。4曲目の「Nenne」でPopな感じになるが、また「街の雪」でわびさびになり、「海が泣いている」(B面の1曲目)と渋い曲が続く。
B面は、「ナイーブ」「女優(ヒロイン)」など、冒険してみようという気分で曲を作っているように思える。最後の「∞(アンリミテッド)」もなかなか好きだ。
ジャケットについては、LP版の歌詞カードの方が可愛い表情の写真が多い。CD版でカットされてしまったのが惜しい。